猫は豚肉を食べても大丈夫?生肉の危険性や注意点、正しい与え方から健康効果まで解説

猫は豚肉を食べても大丈夫?生肉の危険性や注意点、正しい与え方から健康効果まで解説

概要

  • 豚肉は加熱すれば猫に与えても大丈夫
  • 生の豚肉にはトキソプラズマという寄生虫がいるので必ず加熱殺菌する
  • 豚肉は疲労回復や貧血防止の効果

安くて美味しい豚肉は、人の身近にある食材です。飼い主さんがキッチンに立って豚肉を調理していると、愛猫が興味深げに寄ってくることもあるのではないでしょうか?猫は鼻を近づけて匂いを嗅ぎますが、気をつけないとそのままパクッ!となってしまうかも。猫に豚肉を食べさせても大丈夫かどうか確認できるまで、愛猫には待って貰うことにしましょう。

猫が豚肉を食べても大丈夫。ただし生肉は絶対にNG!

豚肉を触る猫

結論からお伝えすると、豚肉は加熱すれば猫に与えても大丈夫な食材です。

ただし「生肉」は寄生虫による感染症を引き起こすおそれがあるため、絶対に与えてはいけません。

生の豚肉にいる「トキソプラズマ」

生の豚肉には「トキソプラズマ」という寄生虫がいる事があり、猫の体内に寄生すると、体力のある健康な猫では、一時的に下痢や猫風邪のような症状が起こります。

免疫力の弱い子猫や老猫の場合は結膜炎や体重減少、慢性の下痢などを引き起こす可能性があります。

トキソプラズマは人間、特に妊婦さんが感染すると胎児に深刻な影響を与える寄生虫ですので、人より体の小さな猫にも影響がある事は、想像に難くありません。

猫同士の感染はもちろん、人間にも感染しますから、絶対に生の豚肉を猫に与えることは避けましょう。

猫に豚肉食べさせる時は必ず加熱する事

猫に豚肉を与える際は充分加熱すると共に、生の肉に触れた調理器具などは熱湯消毒するようにしましょう。

トキソプラズマは80度のお湯に1分、100度のお湯に数秒さらされると、死滅します。充分に消毒してから、他の料理をするようにしてください。

このように書くと悪者のようなトキソプラズマですが、原虫が持つ特殊能力を抗ガン作用に繋げようとする研究もなされています。

特に子宮ガンに対するワクチン開発に有効利用できるのでは、と期待されているそうです。少しはトキソプラズマの汚名返上に、なりそうですね!(笑)

猫が生の豚肉を食べてしまった場合の対処法

生肉を食べる猫

トキソプラズマ検査をする

もし愛猫が生の豚肉を食べてしまった場合は、どうしたら良いのでしょうか?その場合は念のため、トキソプラズマ検査を動物病院で行ないましょう。

いきなり受診しても検査が行えない場合が多いので、事前に連絡をして、トキソプラズマ検査を行いたい旨を伝えておくと良いでしょう。

病院によって異なりますが、費用は5千円程度が平均のようです。

トキソプラズマに感染していたら

万が一愛猫がトキソプラズマに感染していた場合は、治療が必要になる事もあります。抗菌剤や抗生物質で投薬治療を行ないます。

治療後はトキソプラズマに対する免疫ができますが、原虫が完全に猫の体内からいなくなることは、一生涯ありません。

トキソプラズマに感染した場合

  • 下痢
  • 食欲の低下
  • 嘔吐
  • 呼吸困難
  • 発熱
  • 血便

などの症状が現れます。そして最悪の場合は命を落とすこともあります。もし誤って食べてしまい何かしらの症状がでたら、すぐ動物病院に連れていきましょう。

豚肉の栄養素と猫への健康効果

オッドアイの猫

豚肉は、猫の健康維持に欠かせないさまざまな栄養素を豊富に含んでいます。普段のキャットフードに加えて少量与えることで、愛猫の健康をサポートできるでしょう。

タンパク質

猫は完全な肉食動物であり、筋肉や臓器、皮膚や被毛など、体のあらゆる部分を作るためにタンパク質が不可欠です。豚肉には質の良いタンパク質が豊富に含まれており、健康的な体づくりに役立ちます。

ビタミンB群

豚肉に特に多く含まれるのがビタミンB群です。なかでもビタミンB1(チアミン)は、炭水化物からエネルギーを生み出す代謝を助ける重要な栄養素。猫の活発な活動を支え、疲労回復にも効果が期待できます。

ミネラル(鉄分・リンなど)

豚肉に含まれる鉄分は、血液中のヘモグロビンの材料となり、体中に酸素を運ぶ役割を担います。また、リンはカルシウムとともに骨や歯を丈夫に保つために必要なミネラルです。これらの栄養素が、愛猫の健康的な生活をサポートします。

豚肉を猫に与えた時に期待できる効果は?

  • 疲労回復や貧血防止
  • 毛ツヤを良くする
  • 疲労回復
  • 皮膚炎予防
  • 貧血予防
  • 動脈硬化防止
  • 精神安定

豚肉はビタミンB群やたんぱく質、亜鉛、鉄分などが豊富な食材です。

猫に与えることで、ビタミンB群は疲労回復や貧血防止などの効果がきたいできます。また、たんぱく質は筋肉を作ったり毛ツヤを良くしたりしてくれます。

猫に豚肉を食べさせる際の正しい与え方

子猫のコックさん
  • 小さくカットし十分加熱する
  • 脂身が気になる時は小さく切る
  • 少量を少しずつ与える

脂肪が気になる場合は取り除いて細かくカットし、充分に火を通して、ニンジンやキャベツなどのみじん切りと合わせて調理すると、栄養アップに繋がります。

常食は避けた方が良いですが、たまに与える程度であれば愛猫の健康促進に一役買ってくれることでしょう。

まれに豚肉にアレルギーを持つ猫もいますので、初めて与える際は少量にし、愛猫の様子を見てください。

万が一下痢や嘔吐、皮膚の痒みなどが出た場合、豚肉は与えないようにします。症状が長引く時は、かかりつけ医を受診しましょう。

まとめ

猫とぶた

豚肉は猫だけでなく、人間も生で食べることは避けた方が良いようです。でも、しっかりと加熱すれば、問題はありません。

愛猫と一緒に、ジューシーな豚肉料理を、楽しみたいですね♪豚肉と相性の良いキャベツと合わせれば、気になる脂肪も吸収してくれます!

ちょっとぽっちゃり猫さんにも、オススメの組み合わせです。

投稿者

20代 女性 あめたま

猫に豚肉を食べさせる際はしっかりと加熱する事は、猫の飼い主であるならば大半の人が分かっていると思います。

ですが、猫のイメージから、生のまま肉を与えてしまう可能性も高いと言えます。
豚肉は食べさせ方によっては、猫の身体に利益をもたらしますが、調理の仕方によっては猫ちゃんの健康を蝕んでしまいます。

猫に人間の食べ物を食べさせる前に、肉に関わらず必ず調理工程を確認して下さい。
誤って調理してしまった物は、必ず調理をし直して下さい。

また、いきなり多くの量の豚肉を与えてしまうと下痢などを起こしてしまう可能性も高いです。
必ず少量を与えるようにして、メインは猫専用のペットフードか缶詰を与えるようにしましょう。
決して、豚肉がメインのご飯にはしないで下さい。
投稿者

30代 女性 はなこ

猫ちゃんに生の豚肉を与えてはいけません!
トキソプラズマという人も動物も感染する寄生虫に体を蝕まれます。
昔飼っていた猫ちゃんが、トキソプラズマになり抗生剤を一晩中点滴していただき、命を助けてもらったことがありました。
とてもこわい寄生虫なので、生の豚肉を与えることがないように注意が必要です。
トキソプラズマに感染すると下痢や発熱や嘔吐がはじまります。早く治療すると、驚くほど早く回復します。早期発見が大切ですので、おかしいなと思ったら、早めに獣医師に診ていただきましょう。