猫にレバーを食べさせても大丈夫なのか?
- 猫にレバーは少量であれば食べさせても大丈夫!
- 猫にレバーを大量に与えてはいけない
猫にレバーを食べさせてもいいのかという質問をよく目にしますが結論から申し上げますと、少量ならいいが多量に与えること、毎日与えることは非常に危険です。
猫にレバーを与える利点
- 貧血予防
- 皮膚や骨の免疫を高める
- 消化を促進してくれる
レバーにはご存じのとおり猫にとっても非常に身体にいい栄養が豊富に含まれており、貧血予防や皮膚や骨の免疫を高める効果、タンパク質などの消化を促進してくれる効果もあり少量を時々食べる分にはとても健康に良いです。
しかし、問題はレバーを与える量と与えることで引き起こされるかもしれないリスクです。
レバーに潜む危険
- レバーを食べ過ぎるとビタミンA過剰症になる
- 嘔吐や下痢
- 骨の変形など
猫にレバーを与えすぎる事が危険である理由はビタミンA過剰症です。
ビタミンA過剰症という病気をご存じですか?適量であれば身体にいいビタミンAですが、多量に摂りすぎると嘔吐や下痢、ひどい場合は骨の変形によりうまく歩けなくなるといった恐ろしい症状を引き起こす病気です。
ビタミンA過剰症はその名のとおりビタミンAを過剰に摂りすぎると引き起こされます。ビタミンAは脂溶性ビタミンなので摂りすぎると体内に蓄積してしまい過剰になった分が排泄されません。 レバーにはご説明した通りビタミンAが多量に含まれています。多量に摂りすぎないように注意しましょう。
猫にレバーを与える時の注意点
- 必ずレバーを加熱する事
- レバーを与える量に注意する
- 寄生虫や細菌がいる可能性がある
レバーを与える時に気をつけないといけないのが、必ず火を通して食べさせると言うことと与える量と回数に気をつけるということです。
生のレバーは寄生虫や細菌が住み着いている可能性が非常に高いです。寄生虫は猫の感染症の原因となるので必ず火を通して与えるようにしましょう。
レバーを食べさせる量
食べさせる量や回数ですが毎日与えるのはもちろんよくありません。与える回数としては一週間に一回ほどが目安となります。
レバーは危険だからと神経質になって避ける必要はもちろんありませんので適切な量と回数を守ってあげるようにしましょう。
猫にレバーを与える時の適した方法や量
猫にレバーを与えるとき、どのようにしてあげたらいいのでしょうか?そんな疑問を順番にみてみましょう。
レバーの種類
豚レバー、鶏レバー、牛レバーなど一口でレバーとはいっても様々な種類があります。猫にレバーを与えるときどのレバーを与えるのが一番いいのでしょうか?
その答えはビタミンAがどのレバーにおおく含まれているかで決めるのがいいでしょう。調べてみたところ、豚レバーは13000ug、鶏レバーは14000ug、牛レバーは1100ugでした。
ビタミンA過剰症のリスクを減らすためにも牛レバーを与えるようにするのが一番いいでしょう。
猫にレバーを与える方法
猫にレバーを与えるとき、そのままを与えるのは猫ちゃんも食べづらいですし、癖のある味と匂いでいやがる猫ちゃんも多いですよね。そこでおすすめする方法がレバーペーストにして与える方法です。
レバーペーストの作り方
レバーペーストの作り方はとっても簡単でレバーを茹でて潰すだけです。ミキサーをお持ちでしたら茹でた野菜とともにミキサーにかけて与えてもいいですね。
猫の手作りご飯を作っているかたもそうでない方も是非お試しいただければと思います。
手作りご飯のコツ
せっかくレバーペーストを作ってもご飯を食べてくれないとお悩みの方いらっしゃいませんか?そんなお悩みの方にせっかくですから手作りご飯を食べてもらうためのコツをご紹介。
- とろみをつける
- 人肌くらいに温める
- なめらかにする
- 食材を小さくして食べやすくする
猫ちゃんにとって重要なのは口当たりと食感です。イメージは猫缶のようなとろみがついたあの感じです。
とろみをつけるためにくず粉を使ったりする飼い主様もいらっしゃいますので、せっかく作った手作りご飯を食べてくれないとお悩みの方は試してみてください。
手作りご飯は副食に
ペット大国であるアメリカでは猫に手作りご飯を与える文化はなく、キャットフードを与えるのが当たり前でむしろそちらを獣医師たちは推奨しているということをご存じですか?
近年ペットに与えるキャットフードの品質は高まってきており猫の寿命が飛躍的に延びたのもキャットフードの品質が向上したことがあげられます。
そのため、手作りご飯をあたえるより栄養バランスがしっかりと考えられたキャットフードを与えることが一番いいと言われています。
ですが、手作りご飯が絶対によくないということはございません。おすすめの与え方は主食としてキャットフードを与え、副食として手作りご飯を添えてあげる。
手作りご飯を愛猫にあげようと考えている方は是非与えかたに注意してくださいね。
まとめ
- 猫にレバーは少量であれば食べさせても大丈夫!
- 猫にレバーを与える利点:貧血予防、皮膚や骨の免疫を高める、消化を促進してくれる
- レバーに潜む危険:ビタミンA過剰症、嘔吐や下痢、骨の変形
- 必ずレバーを加熱して与える事
- レバーを与える量に注意する事
- 牛レバーが一番好ましい
- レバーペーストで与えるといい
今回は猫にレバーを与えることについてご説明しました。レバーは多量に与えることは危険ですが時々与える分には栄養価も高く非常にいい食材です。
適正量を守り愛猫の身体の為に、栄養価が高い食材を進んであげるようにしてあげることが愛猫の健康を守ることにつながります。是非食事には気を使ってあげてくださいね。
その他、猫が食べていいもの・悪いもの
今回紹介した食材以外にも、人間には安全でも、与え方や量によっては猫にとって有害な食べ物が数多くあります。場合によっては命に関わるような食材もあるため、飼い主さんは正しい知識を身につけておくことが必要です。万が一のことが起こってしまわないよう、「猫が食べていいもの・悪いもの」を事前にチェックしておきましょう。
40代 女性 かりな
喜んで食べてくれます。最近は、血液検査で貧血の価は標準になりまして、月に一度レバーを与えるくらいの頻度にしています。
適量がいちばん大切ですね。