猫年が無い理由!干支の起源と海外に存在するワケとは

猫年が無い理由!干支の起源と海外に存在するワケとは

干支と言えば、12種類の動物が思い浮かびますが、「猫年」というのはありません。あんなに可愛くてこんなに身近な猫がなぜ入っていないのか、気になったことはありませんか?猫ブームの日本で「本年は猫年!」、なんて事になったら大騒ぎになりそうですが、なぜ「猫年」は、存在しないのでしょうか?

猫年が存在しない理由

十二支置物

日本で「猫年」が存在しない理由。それは、神さまが干支を決める為に動物を集めたとき、猫がネズミに騙されて間に合わなかったから、と言う作り話があります。この話は知っている人も多いと思いますが、あくまでも作り話で、本当の理由ではありません。

ただ、日本になぜ猫年がないのかは、はっきりとは分かっていません。一説によれば、現在の干支になったのは、紀元後25年から始まった後漢(中国の王朝)の時代に、思想家であった王充が、それまで単なる数え方だった干支に、動物を当てはめたのが始まりだと言われています。その際、残念ながら猫は当てはめられなかったようです。しかし、日本以外で干支に猫年が入っている国も、あるのですよ。

猫年がある国

正面を向いている猫の顔

世界で猫年がある国は、

  • チベット
  • タイ
  • ベトナム
  • ベラルーシ
  • ブルガリア

などがあります。チベット、タイ、ベトナム、ベラルーシでは「卯年」が「猫年」に、ブルガリアでは「寅年」が「猫年」になっています。

ベトナムでは、「卯」の読み方がベトナム語の猫を表す言葉に近いことや、ウサギよりも猫の方がベトナムでは身近な動物であったから猫年になったのではないか、と言う説があります。ブルガリアではなぜ寅年が猫年になったのかは、分かっていません。

猫年が無い理由と干支の起源

カーペットの上にいる猫

そもそも、干支がなぜ、動物で表されるのか気になりませんか?干支は古代中国で、数え方として使われていました。その時は現在のように、動物を表していたのではなく、ただ単に現在で言う数字のように使われていたのです。

例えば、時間を表すのにも使われており、「子・丑・寅・卯・辰・巳・午~」の「子」を時計の文字盤の6に当てはめると、「午」が12に来ます。その為、「午前」「正午」「午後」と言うのだそうです。

民衆にもっと干支に親しんでほしいと考えた王充が、身近な動物をそれぞれの漢字に当てはめたと言われています。古代中国ではまだ、猫は身近な動物ではなかったのかもしれません。

猫と人間の歴史は古代エジプトから始まっていますが、中国に猫が来たのは紀元前200年頃といわれています。王充が干支に動物を当てはめた紀元後の始まり時点では、まだ猫がそれほど人々と仲が良かった訳ではない、と考えられます。その為に、猫が干支入りせず、猫年ができなかった可能性があります。いずれにせよ、猫好きには少々残念な結果ですね。

猫年が無い理由の作り話

猫とねずみ

最後に、あまり知らないという方もいらっしゃると思いますので、冒頭に登場した「猫年がない理由」の、作り話バージョンもお届けします。

子(鼠)が猫を騙したから

その昔、喧嘩ばかりしている動物たちに手を焼いた神さまは、リーダーを決める為に元旦に神さまの元へ挨拶に来た順に、毎年のリーダーとする事にしました。

噂を聞きつけた猫はネズミに、「元旦に神さまへ挨拶に行けば良いの?」とたずねます。ネズミはウソをついて、元旦ではなく2日に挨拶に行く、と教えました。ウソを信じ込んだ猫は、元旦には神さまへ挨拶に行きませんでした。

ズル賢いネズミは、大晦日の夜から神さまの元へ向かう牛の背中にこっそりと乗って夜を過ごします。朝方、牛が神さまのいる神殿の門に着くと、サッと門をくぐり、1番乗りとなりました。2番目にはネズミを運ぶハメになってしまった牛、その後には寅、卯、と次々に動物たちが到着しました。

騙されたと知らない猫は、元旦の翌日、朝早く神殿の門へと到着しましたが、とっくにリーダーを決めるのは締め切っていることを伝えられ、猫は干支には入れませんでした。ネズミに騙されたと知った猫はそれ以来、ネズミを追いかけているということです。めでたしめでたし!では、全然ないですね^^;ネズミ、極悪です!!

お釈迦様は猫のせいで亡くなったから

十二支を作ったのはお釈迦様なのですが、そのお釈迦様が食中毒になってしまったことがあります。そのときに、子(鼠)に「食中毒の解毒剤」を取りに行くように命じました。しかし、道中で子(鼠)は猫に襲われ食べられてしまいます。それにより、病状が悪化したお釈迦様は亡くなってしまいました。それにより猫は干支にいないと言われている説もあります。

猫が中国にいないから

中国から干支は発祥したと言われていますが、実はそもそも猫が中国にいなかったという説もあります。エジプトで神として崇拝されていた猫ですがエジプト勢力が大きかったために他の国は猫を妬み、崇めたり飼育するということなどはありませんでした。それにより、中国に猫が伝わってきたのは干支ができたよりも「後」だったので十二支にはいないという説もあるようです。

猫年のまとめ

見上げている猫の顔

日本には猫年はないものの、海外にはある国もあると聞くと、嬉しくなりますね!12支ができたのはかなりの昔な為、その起源については推測の域を出ない、というところですが、謎が多いのも良いですよね!!

投稿者

女性 匿名

猫年が無い理由なんてそういえば考えたこともなかったのですが、こんな説があったのですね!
たしかに今の日本で猫年があったらものすごく盛り上がりそうです(笑)海外では日本みたいに猫ブームになってないのかな?タイとかチベットとか猫年がある国での様子が知りたいです。
あと猫年関係ないのですが、時間で午が12に来るので「午前」「正午」「午後」というのは目からウロコでした!この時間の言い方が古代中国から続いてきたものだったなんて驚きです。
投稿者

30代 女性 すもも

日本には猫年がないですが、猫年がある外国では卯年がないようですね。どうしてなんでしょう?日本では猫は鼠に騙されたから干支オーディションに参加出来なかったのなら、もしかしたら海の向こうでは猫がうさぎを騙したのかも・・・!!なんて考えてみるとおもしろいかも!でも私は、猫はもともと干支オーディションに興味がなかったのではないかと密かに思っています。だってあの猫ですから・・・何だか動物仲間でレースするらしいにゃ~でも眠くなってきちゃったから寝ちゃお、とか思って暖かいところで丸くなってたんじゃないのかな~。それか何か獲物を見つけてしまってそっちに夢中になっちゃったとか…
いろいろなことが想像できますね。
猫ってやっぱりおもしろい!!

投稿者

40代 女性 三毛猫たかちゃん

乳腺腫瘍摘出手術受けました!
54500円掛かりました!
ペット保険に入ってなかったので、
痛い出費でしたけど、
術後、元気に成った猫を見て安心してます!
投稿者

40代 男性 匿名

虎はネコ科の動物だからね。

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