猫のノミやダニの予防、駆虫の方法について

【獣医師監修】猫のノミやダニの予防、駆虫の方法について

梅雨時期に入ると、高温多湿な環境を好むノミやダニの繁殖力が猛威を振るいます。「梅雨時期にノミやダニを絶滅させるのは不可能だ」といわれる程の繁殖力を持つ、ノミやダニから愛猫を守るためにはどのような予防、対策が必要なのでしょうか。予防法やノミダ二が与える影響についてまとめました。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫がノミやダ二に寄生されない為の対策

猫の肉球

まずは、愛猫にノミやダニを寄せ付けないための予防をしましょう!

猫用ノミ・ダ二予防薬

動物病院などで処方されるノミダ二予防薬を使用しましょう。一般的に、フロントラインプラスやレボリューションを処方する病院が多いかと思います。どちらもノミダ二予防、駆除の効果があり、愛猫をノミやダニから守るための必須アイテムともいえます。

ちなみにフロントラインプラスはマダニ予防、駆除の効果もあり、レボリューションは、フィラリア予防や回虫などにも効果があるとされています。生活環境によってどちらを選ぶかは、かかりつけ医に相談してみるといいかもしれません。

除湿、掃除

根本的にノミやダニが過ごしにくい環境をつくることが大切です。除湿器や除湿剤を使い、部屋の湿度を適度に保つことは、湿気に弱い猫にとってもメリットといえます。ノミやダニは60度以上の高温でやっと死滅するので、天日干しをしただけでは完全に駆除することはできません。

ダニが好むソファやカーペット、布団などはスチームアイロンや布団乾燥機、コインランドリーの高温乾燥器などを定期的に利用して、ノミやダニの快適な隠れ家をなくしてしまいましょう。繊維の目が細かく、ダニが入り込むことができない羽毛や羊毛の布団を使うのもひとつです。

猫にノミやダニが寄生してしまった場合の駆虫方法

猫ノミイメージ
  • すぐに獣医に見せる
  • ノミダ二予防、駆除薬を投与する
  • ノミダ二駆除用の薬用シャンプーなどで駆除する

猫が掻き毟ってしまう、脱毛があるなどの場合は、すぐにかかりつけ医を受診し、二次感染症がないかを診てもらいましょう。次にノミダ二予防、駆除薬を投与してもらい、投与後、指定時間を過ぎてからノミダ二駆除用の薬用シャンプーやノミ取りくしなどで、猫の体についたノミやダニを除去しましょう。

家の中にいるダニ(イエダニ)と皮膚に寄生するマダニは異なります。フロントラインなどの駆除薬で駆除できるのはマダニですが、イエダニは駆除できません。予防や治療を行うときにはお気を付けください。

マダニに咬まれた場合

  • マダニは無理に引き抜いてはいけない

マダニに咬まれた場合で、マダニが目で確認できるほど肥大している場合は無理に抜き取らず、そのまますぐに受診してください。マダニの口の先端は、ノコギリのような形状になっており、無理に引き抜くと傷口から二次感染症を引き起こす可能性があります。

ノミ・ダニが繁殖してしまった部屋の駆虫方法

  • ノミダニの駆除剤
  • 乾燥機
  • スチームアイロン

ノミやダニが繁殖してしまった部屋は、ペット用の猫にとって安全な駆除薬を使用し、駆除を行ってください。ペットに無害なスプレー式の駆除剤なども販売されています。殺虫剤を使用することに不安がある場合は、ノミをおびき寄せてから駆除するタイプのものを使ってみてもいいかもしれません。ダニは乾燥機や、スチームアイロンなどの高温で駆除しましょう。

ノミやダニが猫に及ぼす影響

医師注意イメージ

ノミやダニにはたくさんの種類があり、猫に寄生するノミはネコノミと呼ばれます。また、猫に寄生するとされるダニのなかで、代表的なのは耳ダニ(ミミヒゼンダニ)やマダニです。これらのノミやダニが、猫に寄生することによって引き起こされる症状はたくさんあります。

猫にノミが寄生すると起こる症状

  • 強い痒み
  • ウィルスや細菌などの二次感染
  • ノミの唾液によるアレルギー皮膚炎

ノミは、他の病気や寄生虫も媒介します。ノミに咬まれた幹部は、強い痒みを引き起こし、掻き毟ってしまった傷からの二次感染や、アレルギー反応を起こすこともあります。

ダニの寄生によって起こる症状は?

  • 強い痛みや痒み
  • 外耳炎、中耳炎、内耳炎
  • 脱毛
  • 二次感染症
  • 皮膚炎
  • マイコプラズマ感染症(猫ヘモバルトネラ症)

ほとんどノミと同じ症状なのですが、特に注意をしなければならないのが「マダニ」です。

基本的には、完全室内飼いの猫に寄生する可能性は低いとされていますが、マダニは大型のダニで吸血すると大きければ1cmほどに肥大し、多数のマダニに咬まれた場合、貧血や歩行障害などの症状がでる場合もあります。猫が貧血を起こしてしまう病気である、マイコプラズマ感染症はマダニが媒介する可能性があるといわれています。

耳ダニは名前の通り、主に耳の中に寄生します。猫が頭を振ったり、痒がる素振りを見せた場合は、黒っぽい耳垢が出ていないか確認しましょう。

耳ダニが寄生した場合、黒っぽい耳垢がボロボロと出てきます。特に、ノミやダ二が活発になる梅雨時期は、日頃から耳の中もチェックしておくと安心ですね!

梅雨時期にノミやダ二が増える理由

頭を掻く猫

ノミは室温13~15度、湿度50%以上で繁殖活動を始め、ダニは室温20~30度、湿度60~80%を好むため、どちらも梅雨時期には驚異的な繫殖力で急速に活動し始めます。

私たちが暮らす家の中は、カーペットやソファ、布団などノミやダニが隠れる場所もたくさんあり、人のフケや食べかすがエサとなるので、ノミやダニにとってはとても快適な環境だといえます。

まとめ

我が家の猫の寝顔

ノミやダニは、愛猫と暮らす飼い主さんにとっては切っても切り切れない厄介な相手ですよね。一度繁殖してしまったノミやダニを完全に駆除することは、ほぼ不可能だといわれています。

そのためまずは予防、対策をしっかり行い、愛猫と暮らす家のなかをノミやダニが過ごしにくい環境にすることが第一です。本格的に梅雨時期を迎える前に、今すぐにできる予防、対策を始めてみてください。

40代 女性 ここ

我が家の猫ちゃんは、家の中で飼っていますが予防接種や毎月のノミダニよけを、薬を首もとに垂らすお薬で予防しています。
なので、たまに外に出てしまっても虫がつかずにすんでいます。
それに、外出して帰ってきた人間が虫を連れて帰ってくるかもしれないので、予防は絶対不可欠ですね。