猫のお尻から血が出るのはなぜ?
猫のお尻から血が出てしまった場合、まず「どこから」出血しているのかを確認しましょう。目安として、血の色で大まかな出血の場所を判断する事ができます。
ウンチの表面に血が付着している
ウンチの表面に、鮮やかな鮮血が付着している場合は、肛門近くから出血している可能性があります。出血の量も少なく、よく見なければ分からない程度であれば様子をみましょう。
ウンチの中に血が混ざっている
ウンチの中に血が混ざっている場合は、小腸から大腸で出血している可能性があります。
ウンチが真っ赤になる
出血量が多く、真っ赤な下痢をする場合は、胃や腸が炎症を起こしている可能性があります。
ウンチが黒っぽい
ウンチが全体的に黒っぽい場合は、肛門から離れた場所、口から小腸の間で出血している可能性があります。
透明の粘液
ウンチと一緒に、透明のドロッとした粘液に混ざって出血がみられる場合は、大腸に何かしらのトラブルが起きている可能性があります。特にこの粘液状の血便は、子猫やこじれた大腸炎によく見られます。
上記の中で、ウンチの表面に少量の鮮血が付着している時を除き、血便がみられた場合は、すぐにかかりつけ医を受診しましょう。受診の際、ウンチをラップに包む等して持参するのが良いのですが、難しい場合はスマホで写真を撮っておくと、症状を伝えやすいですね。
猫のお尻から血が出る原因
猫のお尻から血が出る時に考えられる主な原因は以下の5つです。
便秘
便秘によって肛門付近に傷が付き、ウンチの表面に鮮血が付着する事があります。便秘の原因は様々で、生まれつき便秘がちな猫や、毛球症が原因になっている場合も。たかが便秘と侮っていると症状が重篤化する可能性もありますので、便秘対策をしっかり行いましょう。
胃腸炎
一言に胃腸炎といっても、人間の病気同様、原因や症状は様々です。環境の変化等によるストレスで引き起こされる心因性胃腸炎もあれば、フードが合わない、食べ過ぎ、誤飲等が原因の急性胃腸炎、何らかのウイルスが原因となるウイルス性胃腸炎等、ウンチの状態だけでは判断が難しいものです。血便の他に症状はないかしっかり観察し、早めにかかりつけ医を受診しましょう。
腫瘍
腸内に悪性腫瘍やポリープができる事で、出血する場合もあり、重篤化すると命に関わる可能性もありますので、早めの受診が要となります。
猫パルボウイルス感染症
パルボウイルスによって引き起こされる感染症で、猫汎白血球減少症とも呼ばれている病気です。パルボウイルスは一度発症するととても厄介な病気と言われており、子猫の場合、発症から数時間で命を落としてしまう事もあるといいます。初期症状として嘔吐や下痢がみられます、猫パルボウイルス感染症は早期発見、治療が要となります。また、年に一度のワクチン接種で防ぐ事ができる病気です。
トキソプラズマ症
人も感染する病気として有名なトキソプラズマ症ですが、下痢や嘔吐の他に咳、血便がみられる場合があります。主な感染経路は、トキソプラズマ症に感染した動物の捕食、感染した猫の便です。家を自由に出入りしている場合は、十分に注意しましょう。
もちろん、上記の他にも猫のお尻から血が出るという症状を引き起こす病気はたくさんあります。ウンチだけではなく、その他の症状をしっかり観察してみましょう。
猫のお尻から血が出る時の対処法
猫のお尻から血が出た時、まずは落ち着いて冷静に状態を確認しましょう。
様子をしっかり観察
まず、愛猫の様子をしっかり観察しましょう。元気はあるか、ご飯はいつも通り食べているか、水は飲んでいるか、変わったところはないか、できれば身体を触って痛がる様子はないかを確認しましょう。嘔吐や、ぐったりしている等、他の症状が少しでもみられる場合は、すぐにかかりつけ医を受診して下さい。
便の状態を毎回チェック
一度、出血があったが元気もあり様子見をする場合も、必ず毎回ウンチの状態をしっかりチェックしましょう。割り箸でウンチを割って中まで確認しておくと安心です。
フードを変える
お尻から出た血も少なく一度きり、元気もあり様子もいつも通りだという場合は、フードが原因になっている可能性もあります。また、便秘による出血の可能性もありますので、トイレの回数もしっかりチェックし、ウンチが固く、排便が辛そうな時は、猫用乳酸菌サプリメントや、水分量の多いウェットフード等を試してみるといいかもしれません。
日頃から、完全室内飼いの徹底や、年に一度のワクチン接種で防ぐ事ができる病気はたくさんあります。必ずかかりつけ医と相談し、定期的なワクチン接種を心がけましょう。
まとめ
我が家の愛猫も、子猫時代に食べすぎによって粘液状の血便をしてしまい、急いでかかりつけ医に駆け込んだ事があります。子猫の時は消化器官も未発達な為、下痢や血便をする事が少なくありませんが、何か重篤な病気が隠れている可能性もありますので、元気があったとしても、愛猫のお尻から血が出た場合は、念のため早めに受診して下さいね。
40代 女性 江藤ルカ
メスだとお尻からの血液なのか何なのか解り難いので注意が必要かもです。飼い主も血が出ていると思わずパニックになってしまいますが、落ち着いて血液が何処から出ているのか見極めも必要だなー、と思いました。何処から血が出て、どんな症状があるか見極めたら、とりあえず病院!が一番、安心です。
結局、我が家のネコは子宮蓄膿症でした。5歳過ぎた未避妊のネコちゃんに多い病気らしく、幸い我が家のネコは抗生物質での洗浄だけで完治となりましたが、放っておけば死に至る事もある、とのことでした。
何にせよ、出血は何かしらの病気が潜んでいることが多いので、獣医さんに行く方が良いですね。
女性 ケロキ
我が家の猫は野良出身で、家に迎え入れて2か月ほどしたときにうんちに回虫が出てきてびっくりしたことがあります。病院で駆虫薬を出してもらいましたが、その時からうんちのチェックは欠かさないようにしています。今のところお尻から血が出るというのは見たことがありませんが、1回だけ便秘のようなときがありました。便秘で血が出てしまうこともあるので注意したいです。体が小さい分ちょっとの出血が大変なことになるかもしれないと思うと、早めに病院に連れて行ってあげたいですね。
40代 女性 りんりん
パルボウイルスなどの感染症が怖いとは知っていたので外出はしないようにしていました。それに安心してワクチンはきちんと接種させていなかったので反省です。子猫は数時間で命を落とすなど、思っていた以上に怖い病気だとわかり、これからは猫ちゃんのために念には念を入れてワクチン接種させます。
病気の他にもストレスによる血便も多いようなので、猫がリラックスして過ごせるよう環境を整えてあげたいと思います。
40代 女性 ねね
40代 女性 ゆきなちゃん
カリカリを与えている場合は、水気の多い缶詰に替えてみるのもいいですよ。水分量が多いので、うんちが出やすくなります。うちの猫ちゃんはサツマイモを湯がいたものを刻みおやつにあげると、軟らかめのうんちが出て楽みたいです。日頃から、よく運動をさせてあげて水もよく飲むように促してあげましょう。
50代以上 女性 匿名
ずっと良い便をしてたのがある日突然お腹を下し、粘液・出血が見られるように。ただ、他には全く何の症状もない。食欲旺盛、走り回って遊んで甘えて、排泄回数も変化なし。
病院に行こうかと思うと、とても良い便が続いたり…。悩むところです。
口内環境が(保護当時から)よろしくない子で、症状の出る前に歯が抜けたりもしていたので、歯周病菌(口内細菌?)も下痢の原因になるのかしら?と想像してます。
とりあえず口腔内にも良いとされる乳酸菌やヘアボール対応食、常備薬のバスターシリーズなどで徐々に落ち着いてきてます。もうしばらくは様子見です。
50代以上 女性 匿名