猫の飼い主が注意すべき『風邪症状』5つと予防法

猫の飼い主が注意すべき『風邪症状』5つと予防法

愛猫の様子が何かおかしい。ご飯を食べないし目や鼻もグジュグジュで…。こんなときは風邪をひいているのかもしれません。飼い主さんが注意したい猫の風邪症状5つについてまとめてみました。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

1.鼻水

鼻をかむ猫

風邪といえば鼻水!というくらい猫も人も同じ症状が出ます。ダラダラと垂れるその物体に嗅覚をうばわれ、猫も困惑ぎみに…。人のように自分で鼻をかむことができませんので、飼い主さんが代わりに拭き取ってあげてください。

ガーゼやティッシュでやさしく取り除けば、それだけでも少しさっぱりします。もし鼻水が固まってしまっている場合は無理に拭くのではなく、濡らしたガーゼなどやわらかい布でふやかしながら取るとスムーズです。猫が嫌がるかもしれませんので、様子を見つつ行いましょう。

風邪を予防するにはワクチン接種という方法があります。1~3年に一度受けておくと、いざというとき安心です。

一度かかると猫の体内に潜在的に潜み続ける風邪のウイルスがあります。普段はなんともなくても、猫の免疫が落ちたときに症状が出てくるのです。季節の変わり目や冬場は特に注意してあげましょう。

猫風邪をひいた猫がいると、他の猫にすぐ感染します。隔離することも大切です。

2.くしゃみ

くしゃみ

くしゃみも風邪でよくある症状です。そりゃ猫だって、たまにはくしゃみくらいすることもありますが、もしあまりに頻繁なようならご注意ください。風邪をひいてしまった可能性大です。

そのまま放っておいても治らないかもしれませんので、早急に動物病院へ向かいましょう。悪化していなければ薬を飲んで治ることが多いです。

くしゃみをしていると嗅覚が鈍くなっているので、ご飯のニオイをいつも以上に立ててあげましょう。あたためたり少しかつお節をトッピングしたりすると、猫がご飯のニオイをかぎ分けやすくなります。栄養をつけるため、ちょっとだけ高級なご飯にしてもよいですね!

愛猫がしっかりとご飯を食べられるように工夫してあげてください。

3.発熱

冷やす猫

発熱も風邪をひいた際に見られる症状です。愛猫を抱っこしたとき、いつもより熱く感じませんか?また、呼吸が早くなり、ぐったりしている場合もあるかもしれません。

猫は具合の悪さを隠す動物ですので、表に出ているということは相当症状が重いのでしょう。早めに動物病院へ行き、適切な治療を受けさせてあげてください。

4.食欲不振

ぐったりな猫

風邪をひいて食欲不振になることもあります。いつもはバクバク食べるのに今日は食べる量が少ない、全く食べないなどの場合、猫風邪かもしれません。

おそらく他にも症状が表れているでしょうから、早めに異常を察してあげてください。猫がご飯を長期間食べないと、別の病気にかかるリスクがあります。適切な治療を受けさせると共に、猫の食欲を刺激するご飯を与えてあげてください。

5.めやに

診察中

めやには普段から出ています。猫の目の周辺についている黒っぽい塊がそうです。ごく少量なら特に問題はありません。

ただこれが猫風邪になると一気に増加します。大量すぎて目が開けられなくなってしまう場合もあるほどです。明らかに異常なめやには放っておいても悪化する一方なので、適切な治療を受けさせましょう。

まとめ

マスクをする猫

たかが風邪と思ってあなどることなかれ。特に子猫や老猫は重症化しやすいので注意が必要です。子猫のうちに風邪にかかると、失明してしまうケースも。十分気をつけてあげてください。

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