猫の皮膚がん”メラノーマ”とは一体何?すべてが悪性なわけではありません!

猫の皮膚がん”メラノーマ”とは一体何?すべてが悪性なわけではありません!

猫の病気として知られている”メラノーマ”。ガンと聞くと一見重大な病気に思われがちですが、実はすべてが悪性なわけではなく、心配のいらない良性のメラノーマも存在します。今回は良性のメラノーマと悪性のメラノーマを見分ける方法や、症状等を詳しくご紹介していきたいと思います。

1741view

監修:獣医師 平松育子先生

(ふくふく動物病院)

猫のメラノーマとは

グレーの猫 アップ

メラノーマとは、

  • 口の中
  • 皮膚

などに多くみられる皮膚ガンで、悪性黒色腫とも呼ばれており、「ほくろのガン」として、多くの方が理解していると言われています。

しかしメラノーマのすべてが悪性なわけではなく、瞼等の粘膜や目、皮膚等にできた場合、良性のメラノーマが多いと言われています。目にメラノーマが出来てしまった場合は目に茶色いシミのようなものが出来る為、飼い主さんも焦ってしまうことが多いです。

反対に、口の中や指等にできた場合は、悪性のメラノーマが多いと言われています。悪性メラノーマが発生しやすい猫の条件として、9歳以上の猫で、特に黒色の猫の場合発生する可能性が多いと言われています。

ちなみに猫の口内に悪性メラノーマを引き起こす要因は、多くの場合不明だとされていますが、口内の不衛生等によるものの影響は大きいことがわかっているようです。

猫のメラノーマの症状

横たわる猫

悪性メラノーマの場合、ホクロのようなものが出来、徐々にホクロに似たものが大きくなり、イボのような形状になっていきます。そして、この悪性メラノーマとされる腫瘍が大きくなるにつれて、猫の体調にも変化が現れる場合があります。

症状としては、メラノーマが見られるほかに

  • 食欲がなくなる
  • 元気がない
  • 体を触られるのを嫌がる
  • 排せつがいつも通りではない

等、猫風邪やほかの病気を疑うような症状が出る為、飼い主さんも気が付くことが難しいかもしれません。

口内に悪性のメラノーマが出来た場合は、

  • 口臭がきつくなる
  • よだれが出るようになる

等が多いため、「歯肉炎」や「歯周病」だと思い込み、動物病院へ駆け込む飼い主さんが多いようです。

悪性メラノーマは手術により排除が可能ですが、転移性が高いため、手術後も安心することが出来ません。よって、出来るだけ腫瘍が小さいうちに摘出手術を行いほかの臓器への転移を防ぐことが大切です。

メラノーマを発症する猫の多くは老猫の為体力が心配な場合や、メラノーマが進行してしまい、もしも転移してしまっている場合は、残念ながら長い余命は望めないと言われています。

猫にメラノーマと思われるものが現れたら

歯ブラシをしてもらう猫

愛猫の唇や鼻、瞼等の口内や指先等、良性のメラノーマの場合が多いと言われる場所にメラノーマが見られた場合は、腫れ等を確認の上様子を見ても良いかもしれません。

しかし、悪性メラノーマの可能性が高いと言われる口内や指先にメラノーマが見られた場合には、早急に動物病院へ連れていく必要があります。
発生している部位によって悪性が多い、良性が多いというように傾向はありますが絶対ではありません。そのため、気になる黒いほくろ用のものができてきた場合には必ず動物病院を受診しましょう。

そのためには、日ごろ愛猫の口内や指先を含めた細かいボディチェックをし、すぐに異変に気が付いてあげることが大切です。

歯磨きや爪切りで口内、指をチェックするのはもちろん、毎日愛猫の体を撫でてあげることは、皮膚に出来てしまったメラノーマに気が付くための、大切なコミュニケーションだと言えます!

まとめ

獣医に抱かれる猫

愛猫にメラノーマと思われる症状が出た場合、とても心配になり焦ってしまいますが、悪性のメラノーマの場合、放置することで愛猫の体調が回復するわけではありません。

愛猫との毎日のコミュニケーションとして、体をチェックしてあげることがメラノーマの発見にもつながる大きなポイントになりそうです。

記事の監修

  • 獣医師
  • 平松育子先生
  • (ふくふく動物病院 院長)

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

女性 にゃコロ

愛猫が高齢期に入ると、重い病気が身近になる事と比例して、体力と免疫力の衰えで、全身麻酔のリスクも大きくなってしまいます。
飼い主としては、もどかしく切ないですが、手術に踏み切れない場合を想像すると、メラノーマ含めて、癌は掛かって欲しくない病気のトップですね。
口内にしこりが出来てしまうと、腫瘍の大きさ次第では、ご飯が口に出来ずに辛い結果を見届ける最期になってしまいかねません。
願わくば、かかって欲しくないですが、癌は猫の病気の中でも、症例が多い病のひとつなんだそうです。
私の愛猫は、リンパ腫で旅立ちました。
今闘病している子も、口内炎で口の中はただれて、ご飯を口にしない状態です。
治療は全力でしていただいてますが、お迎え間近なんだな…と覚悟をしている毎日が、切ないです。
予防でできることと出来ない事、限られてしまいますが、少しでも穏やかに天国へ行けるように、全力を尽くします。

良性でも、油断は大敵!

スポンサーリンク

人気のキーワード