何か手間をかけたい飼い主の欲求
我が家の猫は、「レジ袋」が大好きです。「シャカシャカ」と音がすると、ひげの周りをパカーっとおっぴろげて「フガフガ」と大興奮。小さくたたんでクルッと結んだものをポーンと投げてやると、ダダダダダーと走って追いかけ、得意げな顔で咥えて戻ってきます。
お金も手間もかからないし、いつでもすぐに遊べちゃうしで、とってもいいオモチャなんですが、この「お金も手間もかからない」っていうのが、ちょっと物足りないと感じるのが猫バカです。
服も着せないし、ごはんも決まったフード、オヤツもあんまり与えないし、という我が家の場合、お猫様にサービスをする事柄が本当にありません。なので、たまに「何ぞ手間をかけてやりたい」という欲求が、ムクムクと湧き上がってきてしまったりするわけですね。
というわけで、今回、余ったフェルトを発見したのをキッカケに、我が家の猫が好きなものをギュッと集めたオモチャを作ってみることにしたのでした。レジ袋パワーに対抗するため、魔法のお粉(=またたびの粉)も仕込んでしまいます。
用意するもの
- 型紙
- フェルトの布
- 針と糸
- 長めの紐
- またたびの粉
- またたびの実(あれば)
- 小さなレジ袋
作り方
①型紙を作ります。
底面は、半分だけ線を引いた紙を折って切り、左右対称にします。
お尻が丸く、前が少し細くなるように考えて好みの形に作ります。小さくて丸っこい方が底、半円っぽい方が側面です。
側面の底辺と、底面の周の半分の長さが同じになるようにしたいので、先に底面を作って糸などで長さを測り、側面の底辺の長さを決めます。
②型紙に合わせてフェルトをカットします。
底面は1枚、側面は2枚です。曲線が多少ガタガタになっても大丈夫です。
③側面の底辺(直線部)と、底面をブランケットステッチで縫い合わせます。
前後を間違えないように気を付けてください。側面と底面を縫い合わせたとき、どちらか余った場合はカットして形を整えてください。
④レジ袋を広げてまたたびの粉を包みます。
袋は揉んで柔らかくなったものの方が扱いやすいです。ピッタリ包んでしまうと、またたびの香りもしにくくなるので、ちょっと大雑把な方がいいです。
⑤紐、レジ袋、またたびの実を入れて、上辺を縫い合わせます。
お尻側にでてくる紐(シッポ)が短くなるように、紐を胴体に挟み込みます。口側からの紐は、飼い主が持って遊べるように長く残しておきます。
その上に、またたびを包んだレジ袋と、またたびの実を詰めます。隙間に小さな新しいレジ袋をグッと押し込んでポンポンになるようにして、上辺をブランケットステッチで縫い合わせます。
⑥耳を付けて完成
余ったフェルトを適当に切って、耳を縫い付けます。コレは、飼い主の「気持ちの問題」なので、面倒なら付けなくてもいいと思います。
ギュッと握ると「シャク」とレジ袋が鳴って、猫が「あ、今のは!」と鼻の穴を広げます。
我が家のお猫様の反応は?
興奮のあまり、写真がいろいろとブレておりますが、非常に好評です。ポーンと投げて「取ってこい」で遊ぶのは、やっぱり、シンプルなレジ袋に軍配があがりましたが、こちらのオモチャは、飼い主が紐を持って「猫釣り」をするにはもってこいで、入れ食い状態を楽しめました。
まとめ
フェルトで作るので、底面や側面を縫い合わせるときに、「あ、大きさがずれてる」ということになったら、チョキチョキ切って形を整えてしまえばいいので、ブキッチョさんでも大丈夫です。多少、見た目が悪くても、猫は全く気にしませんからね。
写真を撮りながら作って、1時間ちょっとかかりましたので、まぁまぁ、面倒くさい作業で「お手間かけました」の満足感はあります。
猫ちゃんによっては、レジ袋で遊ぶと、シャクシャクと噛んで飲み込んでしまう子もいるようなので、そういう子にはちょうどいいかもしれません。
ただ、長い紐は、1人で遊ばせていると絡まって事故になったりします。このオモチャは、与えっぱなしではなく、飼い主さんが一緒に遊んであげるオモチャですね。