猫の運動会とは
猫の運動会とは、正式には真空行動と言います。
これは、人が寝静まった夜中から明け方に、大人しく過ごしていたはずの猫が急に走り回ったり暴れだしたりする行動です。比較的若い猫に多く、一匹で走り回ることもあれば、多頭買いの場合は数匹で一斉に運動会を始めてしまうこともあります。
猫の運動会が起こる理由
猫は本来夜行性の動物です。また、野生時代の名残から狩りに対する本能があります。室内で飼われている猫ちゃんには狩りをする必要が無いため、昼間の間よく休んで蓄えたエネルギーをこの運動会のような行動で発散させていると言われています。
猫の運動会が起きてしまったら
猫は駄目なことを駄目と言ってわかってもらうことが難しい動物です。また猫の運動会は猫にとっては本能から来る行動で、ストレスの解消にもなっています。
かと言って私達人間にとっては大事な睡眠時間の妨げになりますし、猫にとっても、飼い主さんの目の届かないところで走り回ることは思わぬ事故や怪我の原因となります。
猫ちゃんと飼い主さんがお互いに気持ちよく過ごすための対処をしていく必要があるでしょう。
猫の運動会の対処法
昼間の間たくさん遊んでもらう
運動会をしてしまう大きな原因の一つが、昼間に体力を使うことが少ない事です。出来るだけ毎日、猫ちゃんと遊んであげる時間を作りましょう。
飼い主さんが留守にしている時など、退屈で寝て過ごす事が多いと疲れることもないため、エネルギーを蓄えすぎてしまいます。猫ちゃんが遊ぶためのおもちゃやキャットタワーなどを用意し、留守の間も楽しく遊んでくれるような工夫をしてみるのもいいでしょう。
部屋の中を安全な状態に
もし猫ちゃんの運動会が始まってしまっても怪我をすることのないように環境を整えておくことも大切です。
電化製品のコードが長すぎて余っていると、走ってきた猫が足を引っ掛けてしまう危険性があります。結束バンドや収納アイテムを上手く使って、猫が走り回るような場所にコードが出てこないようにしておきましょう。
猫が乗ることのできる棚や家具の上には、落ちやすい物を置かないようにします。フローリングにはラグを敷いておくと、足への負担や足音を軽減することができます。
猫の運動会が始まったらどうしたらいいの?
夜中に突然猫の運動会が始まってしまうと、私達人間にとってはせっかく寝ていたところを突然起こされ、ストレスになってしまうという方も多いかと思います。
ですが、運動会をしている猫を叱ってはいけません。興奮状態の猫に大声で怒ると、さらに興奮してしまい暴れ方が酷くなったり飼い主さんを傷つけてしまったりすることもあります。
走り回っている間は少し見守り、落ち着いてきたら優しく声をかけて撫でてあげましょう。何度も繰り返すことで、人間は夜は静かに過ごすものだという事がわかってきます。
まとめ
猫にとっての運動会は、狩りへの本能やエネルギーの発散だけでなく、飼い主さんにもっとかまってほしいという気持ちから来ていることもあるそうです。たくさん遊んであげることで、夜中に走り回るよりも飼い主さんと遊ぶほうが楽しいと思ってくれるかもしれません。
夜中に起こされてついつい迷惑に思ってしまう猫の運動会ですが、もし余裕がある時は一緒に思いっきり遊んでみてはいかがでしょうか。
40代 女性 ひつじ
一度、スタンドライトが倒れてきたのでのけました。二匹いるのですが何かの号令で運動会が突如、始まります。キャットタワーから私たちの体に飛び降りたり跳ねたりして、段ボールに突進していきます。バタバタとしたあと、急に静かになったと思ったら、それぞれの力尽きた場所で寝ていました。とってもかわいらしいですが、夜中は、やめていただきたいです。
40代 女性 みなちゃん
しかし、昼間に色んなおもちゃで遊ばせることでストレスの発散になり夜中に運動会が始まることがなくなりまして安眠できるようになりました。運動会が開催されていた頃は、コードをしっかりと収納したり、床に貼り付けたり、本棚に置いていた置物をのけたりして、部屋の整理になりました。猫ちゃんたちも、いまは高齢になり静かですがたまに、思い出したように急に走り回ることがたまにありますが、昔のように追いかけあいをしたりはしなくなりました。