猫が人の枕に乗って寝る理由3つ

猫が人の枕に乗って寝る理由3つ

気がつくと、いつも猫に枕を取られている。という飼い主さんもいらっしゃるでしょう。猫はなぜ飼い主さんの枕を占領するのでしょうか?今回は、猫が飼い主さんの枕を好む理由についてご紹介いたします。

猫が飼い主さんの枕にこだわる理由

ベッドに置かれた朝食と寛ぐ猫

好んで眠りそうな場所はたくさんあるのにも関わらず、決まって飼い主さんの枕を占領する猫がいます。そこで、枕が欲しいのかと思いプレゼントしてもやはり飼い主さんの枕から離れない。

このように、毎晩枕の取りっ子をしなければならないのはなぜなのでしょうか?ここでは、猫が飼い主さんの枕にこだわる理由についてご紹介いたします。

1.飼い主さんのにおいがする

枕に手を置いて寛ぐ猫

幼い頃から人と暮らす猫にとって、飼い主さんは母猫のような存在です。特に甘えん坊の要素が強い猫は、飼い主さんのにおいに包まれることで安心感を得ています。

就寝時に一緒に眠る場合も枕を分け合ったり、飼い主さんの頭周辺で寝たりすることを好む猫はかなりの甘えん坊です。それと同時に強い信頼を寄せています。

2.いつでも子猫気分が味わえる

子猫のお世話をする母猫

猫は本来、生後半年もすると親元を離れ独立します。厳しい野生の世界では、母猫を思い出して甘える余裕はありません。

一方、人と暮らしている猫は成猫になってもずっとお世話を受けて、独立することはありません。身に危険が迫ることは稀であり、子猫らしさを強く残しています。

猫が前足で毛布を揉む「ふみふみ」と呼ばれるしぐさは、母猫を思い出して甘える代表的なものです。飼い主さんを母猫のように思っている猫にとって枕は、毛布と同様にいつでも子猫気分が味わえるアイテムなのです。

3.寝心地が良い

毛糸玉と仰向けで眠る子猫

猫は「寝子(ねこ)」が語源と言われるほど、よく眠ります。実際にはうたた寝程度で熟眠しているわけではありません。これは野生の名残で、体力温存の役割があります。猫にとって眠ることは重要な仕事なのです。

だからこそ眠る場所にはこだわります。安心できる場所・適度に日当たりが良い・寝心地などを追求した結果、飼い主さんの枕に行き着くことがあるのです。

猫に枕を占領されたくないときの対処法

ブランケットに包まれている猫

いくら猫が大好きでも、頭や顔を直接乗せる枕を占領されるのは苦手と悩む飼い主さんもいらっしゃるでしょう。確かに衛生面を考慮すると、猫とは枕を別にした方が良いかもしれません。

ここからは、愛猫の気分を害することなく枕から離れてもらうための対処法をご紹介いたします。

占領された枕は手放し、新たに購入する

枕に置かれた人の手を見て不満げな猫

既に猫が気に入ってしまった枕を奪い返すのは困難です。そこで既に占領した枕は愛猫に譲り、飼い主さん用の枕を新調する方法があります。ただし、新たな枕を購入しただけでは再び取られてしまうリスクがあります。

何としても枕を死守するためには、猫が開けられない場所に保管して就寝直前に取り出すと良いでしょう。ベッドの場合、留守番中は古い枕を置いておくと猫も抵抗なく今まで通り眠ることができます。

ブランケットやクッションなどで代用する

水玉のクッションの上で寛ぐ猫

飼い主さんのにおいに愛着を持つ場合や、子猫気分を味わうアイテムとして枕を占領しているケースでは、必ずしも"枕"にこだわる必要はありません。他の物で代用することが可能になります。

その一例としては、ブランケットやクッションなどです。これらを一度飼い主さんが使用することで、におい付けを行います。そして、飼い主さんのにおいがついたものを愛猫に渡します。それを気に入って使ってくれたら成功です。途中で洗濯した際も同じステップを踏みます。

ここでも念のため、自分用の枕を占領されることを避けるために収納することをおすすめします。また、ブランケットやクッションなどを食べてしまう「ウールサッキング」が見られる猫の場合は注意が必要です。誤飲の危険性が少ない素材で試しましょう。

まとめ

のん

我が家の先代猫は、筆者の枕が大好きな猫でした。そして枕が古くなり、新調した後はシングルベッドに枕をふたつ並べて寝ていました。今となっては懐かしい思い出です。

猫は普段、我々に素っ気ない態度をとることがあります。その一方で枕を通して甘えた一面を見せるなど、さり気ない手段がまた愛らしく思えます。衛生面が気になる方は、枕を保護する対策を練ってみてください。

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