猫の歯磨きを低ストレスで行うコツ3つ

猫の歯磨きを低ストレスで行うコツ3つ

猫の歯磨きの重要性を感じている方は、年々増えてきています。しかし、本格的な歯磨きトレーニングとなるとなかなか難しいもの。ならば、ハードルの高い「歯ブラシによる歯磨き」の代わりに、手軽に行えるオーラルケアを試してみてはいかがでしょうか。

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完璧ではなく次点を狙おう!

オレンジのご飯皿を前に上を見上げる猫

猫に本格的な歯磨きは難しい?

そもそも生き物にとって、口の中に訳の分からないものを突っ込まれることは、生命に関わるゆゆしき事態です。人間でも無言でそれをやられたら例えそれが甘いアメだとしても、思い切り抵抗するでしょう。まして、それで口の中をゴシゴシするなどあり得ない状況です。猫だって同じこと。何をされているか理解できない猫にとって、歯ブラシを口に入れられるなんて、とんでもないお話なのです。

猫の歯磨きのコツは、「歯ブラシを口に入れて少し待てば、素敵なご褒美がもらえるんだよ!」と、猫に分かってもらうこと。これさえできれば、猫は歯磨きをさせてくれるようになるのです。しかし、それを教えるには時間と忍耐が必要です。忙しい現代人にはこの2つが高いハードルとなり、挫折したり最初から諦めたりしているようです。

楽に歯磨きを目指すなら、グッズを使う

しかし、やっぱり我が家の飼い猫の歯は磨きたい!ならば、文明の利器を利用しない手はありません。最近はペットのオーラルケア用品がいくつも出ています。そんな便利グッズに猫の歯磨きを手伝ってもらいましょう。

まず、名称で探すなら、

  • オーラル(口腔内)ケア
  • デンタル(歯全般)ケア
  • 歯磨き○○

となっているもので探しましょう。名称は違っても、目的はどれも一緒です。

また、種類については、使い方によって

  • かじる系
  • 薬剤系

の2つに分かれます。

どちらも、飼い主にも猫にも低ストレスで、使い勝手のいいものばかり。しかし、この2つ。おもむきがかなり違います。いったいどこがどう違うのでしょう。また、我が家の飼い猫に向いているのはどちらのタイプなのでしょうか。

1.若い猫には「かじる系」の歯磨きがおすすめ!

茶色のひもを引っ張るロシアンブルー

そもそも野生の猫は歯磨きをしません。それでもある程度平気なのは、獲物の肉を食べる時に硬い腱や骨が歯に当たり、それが歯磨きの役割をしているからです。硬いものをかじっていれば、嫌でも歯が磨かれます。それと同じ効果を狙っているのが「かじる系」の歯磨き用フードとおもちゃです。

煮干しなどの昔からのおやつもこの仲間といえるでしょう。ただし、かじる系の歯磨きが向いているのは食事制限のない、健康で遊び好きの猫たちです。腎臓病など栄養面で制限のある猫には、控えた方がいいでしょう。

オーラルケア用ドライフード

オーラルケア用のドライフードは、猫がよく噛んで食べるよう、形や大きさが工夫されているフードです。つまり、日常的に食事をしながら歯磨きもできるという優れものなのです。ただし、フードを丸呑みするタイプの猫には、あまり効果がないかもしれません。また、口の小さい猫は噛む力が弱く食べるのを諦めてしまうことがあるようです。

ドライタイプの歯磨き用おやつ

  • 歯磨き用ドライフード
  • ジャーキー(煮干しを含む)
  • フリーズドライ

最も種類が豊富で選び放題なのが、ドライタイプの歯磨き用のおやつです。好きなおやつの種類が多いと、猫も嬉しく思うものです。味や食感の違うものがたくさんあるので、色々試してみるといいでしょう。

歯磨き用おもちゃ

  • 綿ロープ

綿のロープを噛ませたり綱引きをしたりして、遊びながら歯が磨くおもちゃです。猫と一緒に楽しい時間を過ごしながら、歯磨きまでできてしまうのが嬉しいですね。ただし、前歯(犬歯)だけで引っ張ってもあまり効果はありません。口のトラブルが起きやすいのは奥歯です。遊ぶ時は、奥歯をガッチリ噛ませるような工夫をしてみてくださいね。

2.おとなの猫には「薬剤系」の歯磨きを!

人の手を舐める茶色の猫+黒猫

健康に問題がある猫は、食べるものに制限があることも多いもの。また、年齢が上がると硬いものを嫌うようになり、派手な遊びもしなくなります。そんな健康上の問題がありがちなおとなの猫には「薬剤系」の歯磨きがおすすめです。もちろん、子どものうちから始めても全く問題ありません。むしろきれいな歯のうちに始めた方が、歯周病や歯石の予防率が高くなるでしょう。

水に混ぜて飲ませるタイプ

ひと言でいえば「飲む歯磨き」。使い方は、いつもの飲み水に数滴垂らし、それを飲ませるだけです。酸で汚れや歯石を溶かし、抗菌物質で口の中の環境を整える仕組みになっているものが多いようです。

手に付けて舐めさせるタイプ

こちらはジェルタイプです。きれい好きな猫の習性を利用し、猫の前肢に付けて舐めさせます。乳酸菌などの善玉菌で口臭や歯周病の原因菌を抑えるタイプや、特殊な酸で歯石を溶かしたりするタイプなどがあります。水をあまり飲まないコや、もっと積極的に歯周病や歯石対策をしたい方におすすめです。

3.基本!水による食後の口内洗浄

蛇口から水を飲むタビー

「歯磨き」と呼ぶにはあまりにも消極的な方法ですが、第3のケアとして水による口内洗浄、つまり食後に口をゆすがせる(実際には水を飲ませる)のもおすすめです。ただし、猫に水を飲ませるのは簡単ではありません。必ずしも上手くいくとは限りませんが、歯ブラシによる歯磨きよりはハードルが低いのではないでしょうか。

水を飲むように促す

水の容器を猫の前に置いて「どうぞ」と勧めたり、人差し指に水を付けて鼻先に一滴ずつ垂らしたりすると、飲むようになることがあります。コツは、無理強いするのではなく、嫌がればそれ以上強制しないことです。

注射器で水を口に含ませる

注射器やスポイトで、積極的に水を飲ませる方法です。注射器を、犬歯(牙)の少し後ろ側にそっと挿し入れ、水を出します。いっぺんには出さず、猫の飲むタイミングに合わせて少しずつ出すのがコツです。できれば両脇できるといいですね。

しかし、最初はどの猫も嫌がります。

  • 注射器の先を口に触れさせてくれたらおやつをあげる
  • 水ではなく美味しいスープを飲ませる

などの工夫をしながら、順次慣らしていきましょう。

もし猫が注射器を嫌がらずに水を飲んでくれるようになれば、病気になった時に大いに役に立ってくれるはずです。

トラブルが起きやすいのは奥歯のココ!

舌なめずりをするキジトラ白

せっかくなので、口の中のトラブルが起きやすい場所を覚えておきましょう。猫の歯周病になりやすい場所と歯石の付きやすい場所は、ほぼ同じ。それは、左右の下奥歯の外側(ほっぺた側)です。理由は、そこが食べかすの1番溜まりやすい場所だからです。

猫の歯磨きといえば、口の中にある歯全部をきれいにしなければいけないと思いがちですが、実はこの2ヶ所だけでもかなり効果があるのです。実際に歯磨きをする時はもちろん、歯磨きロープを噛ませる時や口ゆすぎの際には、猫のほっぺたの中をきれいにするつもりで行いましょう。そうすれば、より高い効果が期待できるはずです。

まとめ

かい

「歯ブラシでの歯磨きは難しい。でも、歯磨きはやらせたい!」そんな猫の飼い主さんにも、おすすめの低ストレス歯磨きがあるのです。しかも、たくさん種類があって目移りするほど。ですが、それぞれ少しずつ違いがあります。

うちのコに合った歯磨きを探すのか、あるいは色々組み合わせて使うのかは自由です。しかし、簡単でも続かなければ意味がありません。色々試して、飼い主さんの生活スタイルにもフィットした歯磨きを選んでくださいね。

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