猫のトイレ掃除の適正な頻度は?

猫のトイレ掃除の適正な頻度は?

猫と暮らすうえで、必ずしなければならないものの一つがトイレ掃除です。猫は綺麗好きと言いますが、掃除の頻度はどの程度が適切なのでしょうか。今回は猫のトイレ掃除についてご紹介いたします。

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猫のトイレは一日何回掃除すればいいの?

トイレに入る猫

猫のトイレは、一日にどの程度掃除することが適切なのでしょうか。これは極論を言ってしまえば、多い分には何度掃除をしても問題はありません。そのくらい猫は清潔な環境を好むのです。とはいえ、日常生活の中でそれほど多くの時間をトイレ掃除に費やすことは困難です。そこで、次のような回数を目安にしてみてください。

  • 最低でも1日1回は必ず掃除する
  • 余裕があれば、外出前と帰宅後にする
  • 家にいる場合は、猫がトイレを終えたらする

たとえ忙しくても、1日1回は必ず掃除をしてあげてください。猫は一日平均で排尿は2~3回、排便は1回はすることが理想的です。健康な猫であれば、概ね4回程度はトイレを使用することになります。よって、最低でも一度は掃除をしなければ排泄場所がなくなってしまいます。

もし余裕があれば外出前に一度掃除をし、帰宅後も掃除をしてあげると猫も快適に過ごすことができます。そして家にいる場合は回数にこだわらず、使用後や時間ができたときにトイレをチェックしてあげてください。

トイレ掃除の方法

猫のトイレ

猫のトイレは一般的に、箱型で「猫砂」と呼ばれる砂を敷き詰めたものが主流です。大きさは住宅環境にもよりますが、成猫の身体の1.5倍が理想的といわれています。掃除は以下のような方法で行いましょう。

便は速やかに掃除する

便は排便後なるべく早く取り除きましょう。方法は、付属の網目模様のスコップで余分な砂を振るい落とし、便をビニール袋に入れます。このとき、便の硬さや色など異変がないかチェックしましょう。

尿は少し待ってから掃除する

猫砂は水分を吸収し、固まる作用を持っています。しかし、排尿後すぐには固まらない場合が多いのです。そこで便とは異なり、尿は少し時間を置いてから便と同様の方法で除去すると、楽に取り除くことができます。ただし、砂の固まり具合には個体差や砂の性質による違いがあります。愛猫と飼い主さんにとって相性の良いものを見つけられると負担の軽減に繋がります。

掃除後は砂を補充する

猫は排泄後、排泄物に砂をかけ隠す習性があります。これは野生の名残りに基づく行動です。においを放つ排泄物を放置することは、天敵に自らの居場所を知らせることになります。だから砂をかけて排泄物を目立たなくするのです。家庭で暮らす猫も多くの猫はこの行動を取ります。

よって、掃除後は砂を補充しなければなりません。理想的な砂の量は、猫が砂をかけたときにトイレの底が見えない程度の深さを保つことです。「深すぎず浅すぎず」が適切な量です。浅すぎると排泄物が隠しにくく、猫にとって快適な排泄場所ではなくなる可能性があります。逆に深すぎると排泄物を見つけにくくなり、取り忘れの原因になってしまいます。

トイレ本体も掃除する

排泄物の除去は猫のトイレ掃除における基本でした。猫と暮らすうえで最低限しなければならない仕事です。でも、猫のトイレ掃除は排泄物の掃除だけでは不十分です。トイレ本体も汚れてしまい、これが悪臭の原因にもなります。そこで、月に一度程度は砂を全て捨て、本体を掃除する必要があります。詳しい方法は次の項目で説明します。

トイレ本体の掃除方法

猫のトイレ掃除

本体は次のようなステップで掃除をすると、比較的簡単で綺麗にすることができます。

  • 空にしたトイレにお湯を張り、しばらく放置する
  • 汚れがふやけたら柔らかいスポンジで擦る
  • よく洗い流して水気を拭き取る
  • 天日干しする

汚れを擦る際、ウレタン素材のスポンジを使用すると本体を傷つけてしまいます。その傷が汚れやすさや菌の繁殖の原因になります。必ず柔らかい素材のスポンジを使用してください。また汚れがお湯だけでは落とせない場合、ペット用の洗剤を使って掃除します。人間用の洗剤は、嗅覚が発達している猫には不快に感じてしまう可能性があります。だからペット用が好ましいのです。

洗剤でよく洗ってもにおいが気になる場合は、再びお湯を張り、クエン酸を入れて30分ほど放置すると消臭効果があります。そして、よく洗い流して水気を拭き取ったら天日干しにします。掃除をするときは、マスクやゴム手袋を着用することをおすすめします。なお、掃除中にトイレが使用できないと猫が困ってしまいます。必ず予備のトイレを用意しておいてください。

ここまで丁寧にできない方におすすめな方法

仕事や家庭の事情でここまで丁寧にはできないという方は、以下のステップで掃除をすると理想に近く楽にできます。

  • 砂を全て捨てる
  • 汚れが目立つところにペット用の消臭スプレーを吹きかける
  • 吹きかけたところを雑巾で拭き取る
  • 全体も雑巾で拭く
  • 仕上げにノンアルコールの除菌シートで全体を拭き取り、乾くまで待つ
  • 砂を入れて所定の場所に戻す

トイレの素材にもよりますが、汚れが落ちやすいツルツルとした素材や、比較的新品のものであれば綺麗になります。仕事が忙しい方や育児や介護などで大変な方にはおすすめです。トイレに年季が入らないうちから始め、頻度の理想は基本のやり方と同じです。

掃除を怠ると猫がピンチになる!!

診察される猫

トイレ掃除を怠ると、どのような問題があるのでしょうか。考えられる可能性は次のようなものです。

  • 粗相の原因になる
  • トイレを我慢する
  • 泌尿器系の病気にかかるリスクが増える

冒頭でも説明したように、猫は綺麗好きで清潔な環境を好みます。だから、基本的には所定の場所(トイレ)以外で排泄することはありません。猫が粗相をしてしまう場合、必ず理由があると認識しておきましょう。

トイレ環境の大切さ

理由はいくつか存在します。そのうちの一つがトイレ環境への不満です。人間も、不清潔なトイレを使用したくはないですよね。もしそのようなトイレに遭遇したら我慢してしまうでしょう。猫だって同じです。掃除を怠ったトイレはとても不快に感じます。そして、そのことが我慢する原因になります。猫がトイレを長時間、頻繁に我慢する習慣がついてしまうと膀胱炎や尿路結石など、泌尿器系の病気を発症するリスクが高くなります。

また、これらは重症化すると腎臓機能にも影響を及ぼします。猫は元々、腎機能・泌尿器系の病気にかかるリスクを持っています。それが人間の不注意で、リスクファクターが増加してしまうのです。猫が快適にトイレを使用できるように心がけましょう。

まとめ

チョウサイ

綺麗好きな猫にとって、トイレが清潔であることはとても重要なことです。できればこまめに、困難な場合でも1日1回は最低でも掃除することは必須事項です。

ちなみに猫は1泊2日なら留守番をすることできる猫が多いといわれています。もし、泊まりがけで外出する際はトイレが複数あると便利です。ケージに入れて留守番をさせる場合は、いつもより少し砂を多めに入れてあげましょう。

「猫の健康は快適なトイレから」と言っても過言ではないでしょう。日頃から愛猫にとって快適なトイレを維持できるように心がけましょう。最後に猫の排泄物の処分については、地域のゴミの処分方法のマニュアルを確認し、それに則って捨てるようにしてください。

便ならトイレに流しても良いのではないか、と思う方もいらっしゃるかもしれません。でもこの方法は好ましくありません。下水処理はあくまでも人間を基準に想定しているものです。人間以外の動物の排泄物は上手く処理されない場合があります。必ず袋に入れてゴミとして処分するようにしましょう。