猫草ってなに?猫草の役割と7つの注意点

猫草ってなに?猫草の役割と7つの注意点

猫用に販売されている細長い謎の草、猫草。猫草とは草の名前なのでしょうか。肉食動物である猫がなぜ草を食べるのでしょうか。今回は猫草の正体や役割、食べさせ方など猫草の謎に迫りたいと思います。

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

猫草って何?

草と猫

「ネコクサ」という名前の植物は存在しません。あの細長い謎の草は猫が好んで食べる草の総称で、単一の草を指しているわけではないのです。

猫が好む草とは何か?

猫と草

猫はイネ科の若葉を好んで食べます。レモングラスや、通称猫じゃらしと呼ばれるエノコログサ、メヒシバも好んで食べます。ホームセンターなどで販売されている猫草は燕麦(オーツ麦、カラスムギ)が主流で、大麦や小麦も猫草として販売されていることがあります。

猫草の役割

舌を出す猫

肉食動物であるはずの猫が何故草を食べるのかと不思議に思ったことはありませんか。それには諸説ありますが、猫草には主に次のような役割があります。

  • 毛玉を吐きやすくするため
  • 便秘予防
  • 味や食感が好き
  • 葉酸の摂取など

猫草は胃腸が弱ったときに食べるイメージがありますが、嗜好品のような役割を果たし、味を好んで食べる猫もいるようです。

猫草は積極的に取り入れた方がいい?

猫と草

猫草は全ての猫が食べるとは限りません。全く食べない猫もいます。しかし、それはそれで問題ありません。猫草は必ず食べさせなければならない食事とは異なり、食べても食べなくても特に害にはなりません。

栄養はフードから摂取できますし、毛玉対策もブラッシングやフードで予防することができます。愛猫が猫草を好むようなら取り入れるようにすると良いでしょう。

猫草の食べさせ方と注意点

草を食べる猫

猫が猫草を好んで食べる場合、いくつか気をつけてほしいことがあります。食べすぎてしまうと逆に体調を崩してしまうことがあるため注意しましょう。

1. 手から食べさせるときは横向きで

猫草をむしっててから食べさせる場合は、横向きで食べさせると猫が食べやすいです。猫が自分で猫草を食べている様子を見ると分かると思いますが、尖った先端部分からではなく顔を傾けて食べていますよね。だから手からあげる場合も先端部分からではなく横向きで食べさせてあげましょう。

2. 食べさせるのは1歳をすぎてから

子猫の場合は消化しきれずに嘔吐や下痢を引き起こしてしまうことがあります。1歳頃をから食べさせるようにしましょう。

3. 1日数本程度にしましょう

先に述べた通り、猫草には胃を刺激し毛玉を吐きやすくする役割や、便秘を予防する役割があります。よって、食べすぎてしまうと嘔吐を誘発し体調不良を起こしてしまうことがあります。1日数本程度に留め、食べ終えたら片付けるようにしましょう。

4. 胃腸が弱っている猫には食べさせない

胃腸が弱っている猫にとって、猫草は消化の負担になってしまう恐れがあります。よって、胃腸が弱っている猫には食べさせないでください。

5. 若葉のみ食べさせる

猫が好むといわれるイネ科の植物は、成長しすぎると硬くなります。硬くなった葉は食道や胃腸を傷つける恐れがあるため食べさせないでください。

市販されている猫草は柔らかい若葉なので概ね心配ありません。また、路上に生えているものは感染症や除草剤、農薬などの危険性があるため、市販のものや自分自身で栽培したものを食べさせるようにしましょう。

6. 他の植物への興味

猫草の味を好む猫は、他の植物に対しても興味を抱くことがあります。猫は元々肉食動物ですので、猫草以外の植物は食べさせないようにしましょう。

中には少量であれば問題ないものも存在しますが、猫に毒性のある観葉植物もあります。猫にはその区別がつきません。猫草のみを食べさせることが無難でしょう。

7. 家庭菜園のそばに置かない

ベランダで家庭菜園を楽しむ延長で猫草を栽培する方もいらっしゃると思います。栽培自体は問題ありませんが、他の植物のそばで食べさせることは避けましょう。

先程述べたように、他の植物に興味を持たせないためです。特にネギ科やナス科の植物を栽培している家庭では注意が必要です。ネギ科の植物は猫が摂取すると、血液中の赤血球を破壊し溶血性貧血を引き起こします。

ナスやトマト、ピーマンなどのナス科の植物は触れると皮膚のかぶれや結膜炎を引き起こすことがあり、食べてしまうと嘔吐や下痢、腹痛、呼吸困難などの症状が出てしまうことがあります。ネギ科・ナス科ともに重症化すると死に至る危険性があるため要注意です。

猫が猫草を食べて何度も嘔吐する場合は動物病院へ

診察を受ける猫

猫草の本来の役割から、元々嘔吐することはありえます。食べた後一度嘔吐しても心配いりませんので驚かないでください。その後普通に生活していれば大丈夫です。しかし、短時間に何度も嘔吐してしまうようなら早急に動物病院を受診しましょう。

まとめ

草を食べる猫

猫草は食事とは異なり、必ず食べなければならないものではありません。一緒に暮らす愛猫が全く食べなくても心配しなくて大丈夫です。

もし愛猫が好むようであれば取り入れてあげましょう。ただし、食べ方を誤ると体調不良の原因になってしまうこともあるため、飼い主さんがきちんと管理してあげましょう。

猫草の謎はいかがでしたか。愛猫との楽しい暮らしの中でお役に立てたら嬉しいです。

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