猫がストローをカミカミする理由
テーブルに置いてあったストローをふと見ると、猫が「カミカミ...」としていることありませんか?「やめて〜!」と思っても、一度知ってしまった猫はやめてくれず、日常的にしてしまうことがありますよね。
ではそもそも、猫がストローをカミカミとしてしまう理由は、どのようなことが考えられるのでしょうか。
1.まだ小さくて歯が痒い時期だから
猫は乳歯が生後約2週間で生え始めて、「生後1か月頃」に生えそろいます。人間の場合は乳歯が抜けてから永久歯が生えるのですが、猫の場合は永久歯が生えてから入れ替わるように乳歯が抜けていきます。
その時期はおおよそ「生後3〜7か月」で、抜け始めてからおおよそ1か月で全てが永久歯となるのです。猫はこのように、歯が生えてくるときや生え変わるときに歯茎がムズムズとして痒くなってしまいます。
痒くなってしまうと猫は前足でうまく掻くことができませんから、家具を噛んだり自分の周辺にあるものをカミカミとしたりしてしまうのです。そのときにストローがあると、それも噛んでしまうのが原因の1つとして考えられるでしょう。
2.遊んでるつもりだから
猫はストローに限らず、身の回りのものを何でもおもちゃに変えて遊ぶ傾向にあります。若い猫であれば何にでも好奇心旺盛で、力加減もまだ分からないことからストローをカミカミして壊してしまうこともありますよね。
とにかく何でもカミカミして遊ぶ猫は、「噛み癖」をつけてしまうと物だけでなく飼い主さんの指などにも噛み付いてふざけてしまうことがありますので注意が必要です。駄目なときには、きちんと、「コラ」「駄目だよ」などと教えてあげるようにしてくださいね。
3.ストローを獲物だと思っているから
猫は虫や小鳥、ネズミなどの小動物が大好きです。なぜ大好きかというと猫は大昔、山に生息していたときにそのような小動物を捕まえて食べて暮らしていたからです。
家猫となった今でもその本能は残っており、「動くもの」を見ると過敏に反応してしまうんですね。ストローは飼い主さんがいつも使っているので、見ているとつい飛びつきたくなってしまうのです。
4.ネックグリップのつもり?
オス猫の場合「ネックグリップ」としてカミカミをすることがあります。これは、交尾をするときにメス猫の首元を噛んで、動きを止めて大人しくさせるためにこのようなことをするのですが、去勢をしていない猫は何らかのことが原因でスイッチが入ってしまい、カミカミとしてしまう可能性もあるでしょう。
5.癖になるから
子供のときにストローを噛む癖がどうしても止められなかったことがありますよね。それと同様で、猫も「癖になるから」やめられない可能性もあるでしょう。
ストローはカミカミする食感が楽しいので、どうしてもしてしまうのかもしれません。しかし、誤飲などの事故などには十分に気をつけなくてはいけないでしょう。
猫のストローのカミカミをやめさせるには?
猫がストローをカミカミしてしまうと、飼い主さんとしてと困ってしまうので何とかやめさせたいですよね。そこでここでは、やめさせることができる対策についてご紹介します。
おもちゃをあげる
若い猫の場合は、おもちゃをあげることで満足をしてくれる可能性があります。
例えば、カミカミしても良いような安全な柔らかい素材のものであれば、歯が生えるときや生え変わるときにムズムズしていても、安心してカミカミすることができるでしょう。口の中を傷つけることがないような安全なものを与えてくださいね。
また、指を噛んでくるときには力加減ができずに飼い主さんが怪我をしてしまう可能性もありますので、なるべく噛み癖をつけさせないようにしてください。
日頃から遊んであげる
猫のストローの噛み癖は、ストレスや遊びに満足できていないことから、してしまっている可能性もあります。このようなカミカミをやめさせるためにも、「猫の狩猟本能」を満足させてあげられるように遊んであげるのがコツです。
ボールや猫じゃらしなどもおすすめですし、小動物に見えるようなネズミのおもちゃなども喜んでくれますよ。遊ぶ時間としては1日に10〜15分くらいを目安に一緒に遊んであげましょう。
猫が満足できるようにすることがコツで、もし物足りない場合には自動で遊んでくれるようなおもちゃをプレゼントするのがおすすめです。
まとめ
猫を飼っていると、テーブルにあるストローを勝手にカミカミとしてしまうことがありますよね。飼い主さんが「やめてー!」と言っても、なかなか癖になってしまうと止めてくれないものですが、これは歯が痒かったり、狩猟本能としてどうしても遊びたくてカミカミしたりしてしまうんですね。
どうしても飼い主さんがカミカミさせるのを止めさせたい場合には、カミカミできる安全なおもちゃを与えてあげたり、狩猟本能をくすぐるような遊びをしてあげたりするのがおすすめですよ。