猫が穴を掘る理由
猫が布団や毛布で穴を掘るような仕草をすることがありますよね。犬であれば、何か大切なものを隠すときに穴を掘って埋めることもあるので、猫も同じことをしているのかな?と疑問を持つ方もいらっしゃると思います。
しかし、猫が穴を掘る仕草をするときには様々な心理があるようです。そのような行為をする理由についてご紹介します。
1.匂いを消そうとしているから
猫はトイレをしたあとに砂をカリカリとして、おしっこやうんちを埋める行為をしますよね。
これは他の動物に自分の居場所を知られて、狙われてしまうことがないように、本能的に「匂いを消すため」にこのような行動をするのです。また、単純に猫が神経質できれい好きだからトイレ後にこのようなことをするとも言われています。
2.トイレがしたいから
猫はいつも寝ている布団や毛布の上でカリカリと穴を掘るように前足をすることがありますよね。これは驚くことに尿意などを感じており「トイレがしたい!」と感じているときにこのような仕草をしてしまうようです。
大人であれば、このまま排泄をしてしまうことはないですが、子猫の場合はおしっこをしてしまうこともあるので、トイレに抱っこして連れて行くようにしなくてはいけません。
他にも猫が辺りをクンクンと必死にしたり、ソワソワと落ち着きがなかったりするのも、トイレがしたい兆候でもありますので、子猫の場合は見逃さないようにしなくてはいけません。
3.寝床を整えているから
猫は眠りにつく前に、くるくると回ってから自分の落ち着く場所に丸まることがありますよね。
それと同じで、布団やブランケットなどの猫の寝場所となっているところがめちゃくちゃになっていたり、寝にくい状態になっていたりすると、前足で掘るような仕草をして寝場所を整えることがあります。
ある程度カリカリと続けたあとに睡眠に入るようであれば、単純に寝場所が整えたかったのでしょう。
4.気分を落ち着かせるため
猫は何かに不安を感じたりストレスを感じたりするときに、自分の気持ちを落ち着かせるために穴を掘るような仕草をすることがあります。
他にも爪をとぐ、グルーミングをするなどという行為も自分を落ち着かせるためにする行為の1つです。自分をコントロールしたいときに見せることもあるということなんですね。
5.遊んでいるから
猫は飼い主さんがいなくても一匹で遊ぶことがありますよね。絨毯の下が見てみたいときや、カーペットの下に何かあるのではないか?と気になって遊びたいと前足を掘るような仕草をすることがあるようです。
猫が餌を掘る理由
猫に餌を出してあげると、食べずに前足をホリホリと掘るような仕草をすることもありますよね。
その理由についてご紹介します。
1.餌が気に入らないから
猫は人間と同じで、いつも同じ餌ばかりだと飽きて、嫌がってしまうことがあります。「このご飯いやだ」と飼い主さんに伝えたいときに、お皿の場所でカリカリと掘るような仕草をすることがあるようです。
2.隠したいから
猫はご飯をただ、隠したくて犬と同じように掘るような仕草をすることがあります。大切な餌を他の動物に取られてしまうことがないように隠したくて、このような行動をするということは、個人差もありますが家猫でもよくありますよ。
3.食欲不振だから
猫は気分的にご飯がいらないときや、食べられないときなどがあると思います。そんなときに餌を見せられても「いらない」となってしまうので、埋めてしまおうという仕草をするようです。
餌をあまりにも食べないときや、体重が減ってしまうときには動物病院に相談するようにしてくださいね。
まとめ
猫が穴を掘るような仕草をするときには様々な理由が考えられます。トイレ後にするのは「きれい好きだから」「匂いを消すためだから」などと言われますが、布団などでそのようなことをするのは「尿意があるから」「寝床を整えたいから」などということが理由として考えられるでしょう。
そして、餌を食べる場所でも掘るような行動をするのは、隠すためや餌が気に入らないときなどにも見せるようです。