猫が丸くなる温度に関する研究
猫ちゃんは、過ごしている環境の温度によっても寝相が変化します。よく知られているものとして寒いと丸くなり、暑いと伸びて寝るといったところでしょうか。
猫の寝相に関する研究
ドイツの動物学者が、猫400匹を通して学問的に調べた方がいます。具体的には13度より気温が低下していくと丸くなって寝る傾向があり、温度が上がるにつれて体が伸びてきます。
そして21度より上がっていくと体を伸ばす傾向にあります。猫ちゃんの寝相で、お部屋の温度が分かっちゃいますね。
猫の寝相と体勢5つ
気温で寝相が完全に決まるのかといわれると、そういうわけではありません。猫ちゃんは気まぐれな生き物でもありますので、そのときの気分や本来持ち合わせていた性格の影響でも寝相が変わります。
1.猫がお腹を出して眠る心理
弱点であるお腹を出して寝てしまう猫ちゃんは、その環境が「安心できる場所」として認識しているか、「警戒心の少ない・大らかな」猫ちゃんです。
人間で例えても、寝袋無しで野宿する際に大の字になって寝る人はあまりいません。やはり「お気楽なもしくは能天気な性格」の人間というふうにいえます。
2.猫が丸くなって眠る心理
逆にお腹を隠して丸くなって寝ることの多い猫ちゃんに関しては、その場所を「警戒が必要」と認識している、「警戒心の強い、臆病な性格」の猫ちゃんといえます。
そのため、お腹を出していないからといって懐いていないというわけではなく、単純に臆病な性格の猫ちゃんの場合は、丸くなって寝ることが一番落ち着く格好となるのです。
3.足裏を地面につけて眠る猫の心理
危険なときにすぐに動けるように、警戒心の強い猫ちゃんは、足裏を地面につけて寝る傾向があります。
仰向けの状態や足を横に投げ出しながら寝ていると、いざという行動のときに一瞬出遅れてしまい、その一瞬が野生では生き死にを分ける危険性があります。そのため、足裏を地面につけたまま寝てしまう猫ちゃんは、警戒心がある猫ちゃんといえるでしょう。
4.頭を高くして眠る猫の心理
加えて頭に関しては、比較的高い位置に置いている猫ちゃんは警戒しているといえます。高い位置にあればあるほど、周りを見渡すことができるからです。
自分の腕の上で気持ち良さそうに寝る猫ちゃんよりも、地面にごろんと頭をくっつけながら寝ている猫ちゃんの方が、警戒心のバロメーターが低いといえます。
5.猫が香箱座りする心理
ちなみに香箱座りは有名な座り方ですが、警戒心の少なさを表す姿勢としても有名です。
心許せる人の前でしか見せない理由に、普通の座り方よりも行動が遅れざるをえない姿勢だからです。飼い主さんへの信頼度も表しているといえます。
まとめ
猫ちゃんの寝相1つとっても、情報として得られることがあると分かりました。
言葉が話せない分、飼い主さんも一生懸命に勉強して仕草1つで猫ちゃんが何を考えているのか、どういう性格なのかを把握していくのも、絆を深めていくきっかけになると思います。