猫が突然走り出すのはなぜ?
猫ちゃんと一緒に暮らしている中で、突然走り出すところを見たことありますか?筆者はほぼ毎日見かけています。多頭飼いされている方だと、1匹よりも数が多い方が迫力が大きくなり、驚きも増えるかと思います。
最初は「病気かもしくは気が触れてしまったのか?」と心配していたのですが、理解すると「あぁ、またか」とどっしり構えられるようになりました。
猫ちゃんからの視点でも、考えなく走るというよりは、何か理由があって走り出す方が多いです。その手掛かりとなる考え方を紹介します。
猫が突然の猛ダッシュをする6つの理由
1.何かを見つけた
猫ちゃんは元々野生の中で狩りをして生活をしていた狩猟動物です。人間よりも視野が広く、聴力も約8倍といわれています。加えて暗い中でも物を見ることに長けているため、人間では発見できないものを見つけた可能性があります。
小さな光やほこり、または虫など動くものを見つけると追いかける習性があります。これは猫ちゃんの性分なので放っておいて問題ありません。
2.ハンターの血
猫ちゃんは薄暮行動性をいう習性をもち、夕暮れ時と日の出くらいの時間が活発になる時間帯です。夜行性というイメージが強いですが、本来はこの時間帯に強い生き物です。飼い猫の場合は狩りなどをしなくても良いのですが、先祖代々のハンターとしての血を受け継いでいるため、忘れられずに走り出す猫ちゃんもいます。
よってこの時間帯は元気になってしまい、突然走り出すという行動に出る場合があります。
3.エネルギーの消費
室内の飼い猫など運動量が少ない猫ちゃんの場合、エネルギーを消費させるために走り出す子がいます。つまりストレス発散の意味で走り出します。
4.身体がかゆいとき
身体がかゆくてイライラしてしまい、走り出す猫ちゃんがいます。人間にも同じことがいえますが、かゆくなると我慢できずにイライラしてしまいます。ただし人間であればかゆいところは薬塗ったり病院に行ったりするなど、もしくはかけない部分は道具を使ってかくなど、いろいろな対処法でカバーできます。
しかし、猫ちゃんの場合はかけない場所であればどうしようもなく、飼い主さんが気づいてあげるしか方法がなくなります。かゆみを伴う猫ちゃんの病気は種類が多くあり、食物アレルギーなどによる皮膚炎、細菌やカビなどの皮膚炎、ノミによる皮膚炎などです。
日頃からしっかり猫ちゃんとスキンシップをとることにより、ふだんとの行動の違いに早く気づいてあげることが大切です。
5.ウンチハイ
見かけることが大変多いのですが、猫ちゃんたちは大便をしてくなる前に走り出す子が多いです。しかし、この現象に関しては諸説があります。その中でも優勢なのが、便意に伴う腹痛により走っているという説です。
大便をしたあとには猫ちゃんは、すっきりして穏やかになります。しかし、筆者の飼っている猫ちゃんは、した後にも嬉しくなっているのか、また思いっきり走り出しているのもそのようなパターンもあるようです。
6.不満がある
飼い主さんに対して不満があるときに、抗議のために思いっきり走り出す猫ちゃんもいます。何に対して不満があるのかは分かりません。猫ちゃんとお話ができれば楽なのですが、分からないものは分からないので、お世話に関して1つずつチェックしていくしかありません。
餌はあるのか、水はきれいな状態か、トイレは綺麗なのかチェックし、改善していくようにするしか方法はありません。
猫の大運動会をやめさせるには?
多頭飼いの猫ちゃんに多いのですが、夜の大運動会と呼ばれる現象があります。いわゆる走り回って猫同士で遊んでいるのですが、ストレスやエネルギーの発散もしています。飼い主さんが遊んでくれる時間が短い場合や、遊びたいという欲求から大運動会が始まるのですが、飼い主さんを困らせる行動の1つとして有名です。
やめさせるには、以下の方法を試されるといいかと思います。
- 寝る15分くらい前に猫ちゃんと息切れするぐらいに遊んであげる
- 昼間に一人で思いっきり遊べる環境を用意する
- 飼い主さんも気づいたときや時間があるときはなるべく遊んであげるようにする
- どうしても駄目なときは無視をする
原因は
そもそも大運動会が始まる原因は、ありあまる体力です。そのため、その体力を使い切らせてあげるように、たくさん遊んであげれば解決することが多いです。猫ちゃんも喜びますし、飼い主さんも静かに眠ることが可能です。
しかし、それでも続ける猫ちゃんには無視をしましょう。猫ちゃんの中には、大運動会をすれば起きてくれて構ってくれると勘違いしてしまう子がいます。そのような子には徹底的な無視をすることで、「この時間は絶対に起きないし、構ってあげないよ」ということを断固としてアピールすることが必要です。
まとめ
猫ちゃんには走り出す理由があるので、どの項目にあてはまるのか状況を見極めつつ判断してあげることが大切です。
日頃からのコミュニケーションほど手掛かりになるものはありませんので、猫ちゃんと向き合いながら楽しく生活を送ることができればと思います。