猫の気持ちについて
猫は表情がない、と言われます。確かに猫は顔の筋肉が少ないためあまり表情が変わらず、常に無表情に感じます。ですが良く見ていると鳴き声やしっぽの動きなどで感情を表現している事に気がつきます。表情こそ動かないにしろ猫の感情は実に豊かで、全身で自分の気持ちを表しているのです。
鳴き声で分かる猫の気持ち
日本で猫の鳴き声と言えば「ニャ〜」が一般的ですが、鳴き声にも沢山のバリエーションが存在します。全部は紹介しきれませんので、代表的なものをお伝えします!あくまで傾向ですので、全ての猫に当てはまるとは言いきれません。愛猫の言葉は、飼い主さんが理解してあげてくださいね!!
はっきり「ニャー」と鳴く
「ご飯くれ〜」や「これをしてくれ〜」と言う要求がある時に、はっきりと鳴く傾向があります。我が家の子達も、ご飯を要求する時にはっきり「ニャー」と鳴いています。人の顔を見て鳴いてくるので、分かりやすいと言えば分かりやすいですね。
ちなみに、ドアを開けて欲しい時には我が家の子の場合、少しトーンが変わります。聞き分けるのは中々難しいですがドアの前に座っているので「ドアを開けて欲しいんだな」と伝わってきます。そんなけなげな様子がまた可愛らしいです♡
シャーッ!!!
言わずもがな、猫が警戒して威嚇している時、こんな鳴き声を出します。あまり近づかない事をオススメします。落ち着いてその場を去りましょう。下手になだめようと手など出そうものなら、猫パンチ、もしくは爪攻撃が待っているでしょう。触らぬ神に、たたりなしです。
ギャ〜!!マ〜オ〜
足下にいるのに気がつかず、猫の尻尾や脚などを踏んでしまった時「痛いっ!」とばかりに大声で鳴きます。そりゃそうですよね。気がつかないでゴメン・・・と謝りますが、忍び寄ってくるそっちも悪いんだよ・・・とは口が避けても言えません。愛猫がケガをしないように、やはり飼い主が気をつけなくてはいけませんね。
また、猫同士がにらみ合い、いまにも飛びかかるぞ〜!という緊迫した状態の時にもこんな鳴き声を出す事があります。緊急時、と理解して頂ければ良いかもしれません。
短く「ニャッ!」と鳴く
愛猫がくつろいでいる時、可愛くて思わず撫でてしまう事ってありますよね。そんな時驚いたように「ニャッ」と鳴く事があります。これは「何すんの?止めて!」と警告の意味があるようです。今くつろいでいるんだから、邪魔しないでよ!とでも訴えているのでしょう。お猫様のリラックスタイムに、人間は邪魔者なのかもしれません・・・。
短く鳴く時は、他にも挨拶や「何?」という意味もあるようです。確かに、名前を呼ぶと短く返事をしてくれる事はありますね。鳴いた時の猫の表情に注目してみると、警告なのか挨拶・返事なのか判断する事が出来そうです。
高い声で「キャ〜ン、カッカッ」と鳴く
猫は窓際に座って外を見るのが大好きです。外の様子を見て楽しんでいるのか、不審者がいないか警戒をしているのか、良く眺めています。そんな時、高い声で鳴く事はありませんか?我が家の子は良く「キャ〜ン」と高い声で鳴いています。外に鳥がいると、興味を引かれて捕りたいけど捕れないよ〜ともどかしさを感じているようです。
しっぽで分かる猫の気持ち
猫は犬のようにはしっぽの動きが活発ではありませんが、それでも猫のしっぽを見る事で、分かる事が沢山あります。
しっぽをピンと立てる
大好きな飼い主さんの元に近寄る時、しっぽをピンと立たせながら近づきます。ご飯を貰う時にも嬉しくて、しっぽが立っている事がほとんどです。猫カフェなど、猫が何頭もいる場所でのご飯時には、沢山のしっぽが立っていて壮観です!愛猫が自分を見て、しっぽが立てば好かれている証拠です♪ボブテイルなど、短いしっぽの子は少し分かりにくいのが難点です。
ゆっくり振る
しっぽをゆっくりと振っている場合、ご機嫌が良いと見て良いでしょう。何か良い事があったのか、ルンルン気分なのでしょう。何かワクワクするような事を考えているのかもしれません。そんな時でも顔は無表情なので、知らないと何を考えているのか分かりませんが、ここで知っておけば愛猫のご機嫌が良い時が分かるようになります。
早く振る
逆に早くしっぽをパタパタと振っている時は、ご機嫌ナナメの時です。怒っている時にもしっぽを振ります。犬の場合は嬉しさなどを表しますが、勘違いしてうっかり近付くと危険です。何かムシャクシャするような事があったようですので、そっとしておいてあげましょう。
きつねのようなしっぽになる
我が家では「きつねのよう」と表現していますが、ぶわっと愛猫のしっぽが太くなっている事、ありますよね?驚いたり攻撃したりする時、太いしっぽになります。警戒しつつも自分を大きく見せる時には、太いしっぽに加え体の毛も逆立ち、体の横を見せます。
しっぽはだらんと垂れているのですが、そのままピョンピョン飛ぶ事もあり、ちょっと滑稽な仕草です。猫的には必死なのでしょうが、見ていて思わず笑ってしまいます。我が家の子も子猫の頃、なぜか階段にいる時に近づくと、横を向きながらピョンピョンしていました。顔も瞳孔をまん丸にして凍っているので、必死さが伝わってきます。
今でも同居猫に驚かされて、しっぽがぶわっと太くなっている事が良くあります。背中の毛も一緒に逆立っている事も多く、その豹変ぶりに思わず笑ってしまいます。気をつけたいのは、全身の毛を逆立て歯を見せて「シャー!」と言っている時です。この時は攻撃体勢に入っている時ですので、近付かない方が懸命です。
その他の行動で分かる猫の気持ち
猫は感情を表現するのに様々な行動をします。
パソコンや雑誌などの上に座る
パソコンで仕事をしている時や、新聞・雑誌などを見ている時、その上にドカッと座る、もしくはわざと前を通る事はありませんか?「そんなの見てないで、私を見てよ!」と自分に注目して欲しい、という気持ちが表れています。ネット上にも良く、そんな可愛らしい様子の写真がアップされていますね。
とても可愛い猫らしいアピールの仕方です。ただ、パソコンのキーボードの上を遠慮なく歩かれると、意味の無い文字の羅列が打ち込まれてしまうのには困りますね。雑誌などもページがめくれなくなりますので、どかすのには一苦労ですね。そんな時は仕方ありませんのでちょっと手を止めて、構ってあげましょう。
お腹を見せてゴロン
猫が仰向けになりゴロンとする時は、「威嚇」か「遊ぼうよ!」と誘っているかどちらかです。見分けが難しいのですが、耳が外を向いている時は威嚇の可能性が高いです。手などを出さないように気をつけましょう。
遊びのお誘いの場合は、おもちゃなどを近づけてあげましょう。ふと視線を感じて振り向くと、この体勢をしている事もありますよね?思わず「プッ」となってしまいますが、猫的には必死の遊ぼうアピールなのでしょう。鳴き声をあげるでもなく人が気がつくまで熱い視線を送ってくるので、その様子は可愛いと共に、何とも言えないひょうきんさも感じます。こんな予想外の行動をするのも、猫の魅力の一つですね!
ペロペロ舐める
飼い主の手や顔を舐めてくる事もあります。猫の舌はザラザラしているので強く舐められると痛いのですが、これは仲間としての親愛の情を表しています。猫同士でも毛繕いをしてあげている事がありますよね?あれと同じで、人にも愛情を持っている、と考えられます。もし愛猫に舐められたら、仲間として認められた、と思って良いでしょう。
ただ、猫のとって美味しそうな匂いがしている時も、舐めてくる事はあります。果たして美味しそうな匂いがするのか、それとも愛情を示してくれているのか、悩み所です(笑)。
一緒に寝る、気がつくと側にいる
大抵は、あなたの事が大好きで信頼していると思って良いでしょう。側にいる事で安心しているのでしょう。一緒に寝るのは寒い時に暖を取っているとも考えられますが、それにしても警戒心の強い猫の事です。信頼出来ない人とは寝ないでしょう。ゴロゴロ言いながら横で寝ている姿には、メロメロになってしまいますね♪
たまに布団の真ん中に寝られたり、寝ている上に乗られたりして重くて困る事はありますが、それでも可愛いので許してしまうのはどの飼い主さんも同じでしょう。
まとめ
猫の気持ちが表れる仕草や行動は紹介しきれない程沢山ありますが、愛猫には愛猫なりの表現の仕方があるはずです。飼い主しか知り得ない、感情表現を見付けてあげる事は、お互いの絆の為に必要でしょう。愛猫の行動の意味を理解して、もっと仲良くなりたいですね!
50代以上 男性 イチロウ
長年の間、共に暮らしていますと、鳴き声や動作等を観察しなくても、直観で分かるようになります。
それには、勿論のことに、相性もあります。 それは、人との関係でも同じことであり、例えば、長年連れ添ったご夫婦なら何も言わなくても意思疎通が可能なのと同じことでしょう。 また、可愛い我が子の鳴き声で、おしめが濡れたのか、と気づかれるお母さんを思えば、我が子への愛情が経験を超越して作用する、とも理解が出来得ることでしょう。
即ち、愛猫への愛情が深ければ、通常は、理解不可能なことであっても、思い遣りの心で愛猫の気持ちが分かるのです。 自分が猫になったように感じることがあれば、愛猫が何を思うかが分かるのですが、それは不可能なので、猫の精神年齢並みになれば良いのではないのでしょうか。 即ち、猫は人の二、三歳児並みの知能と推定されていますので、その年齢並みに見立てれば大凡は中っているのではないか、と思われます。 あくまで私自身の経験で言うことですが。
例えば、我が家の愛猫「とら」が猫タワーでご機嫌の様子を撮影した一枚の写真です。 この写真を見て、「とら」の尻尾に注目され、太い尻尾は、怒りの表現と言われる方もおられるでしょうが、そもそも「とら」の尻尾は、一般の猫の倍程太かったので、その尻尾に注目しては騙されるのです。 太い尻尾に馴れている飼い主は、経験上、家の中に二つ設置してある猫タワーの中のお気に入りの小屋の上に居る折の「とら」は、機嫌が良い、と理解が可能なのです。 これは長年の付き合いだから理解出来得ることでしょう。
従って、一般的には、猫の気持ちを知るには、経験が役立つ、と言えるでしょうか。
でも、愛猫「とら」に関しては経験も何も、我が家に迎えたその日から、何十年も前から居たように思えたのでした。 そして、「とら」自身が、自分は何十年も前から家に居たように振る舞いました。
「とら」は、飼い主に対しては、嫌でも自分の気持ちを伝えるような意思を持っているようでした。 そして、実際、そのように思える行動を行いました。
例えば、階下のキッチンに居ると、二階から「とら」が呼ぶように思えて上がると部屋のドアの前に入りたい様子で座っていたりするのでした。 別に鳴き声が聞こえた訳では無いのですが。
このように何度も不可思議な経験をしましたので獣医さんに相談したこともあります。
獣医さんに依れば、私の場合は、「『とら』ちゃんと一体化している」とのことでしたが、その真意が分かりません。
或は、人間が太古の昔に有していて文明開化とともに失った動物の本性のようなものが、猫には、未だあるのかも知れません。
40代 女性 ママにゃん師走
要求は完全に分かるようになりましたが、遠いところにいて呼ぶ時は、甘えなのか本当に困っているのかまだ分かりません。寝ている時にも遠吠えをしてきますので起きますが、何度か空振り致します。しかし、何も用事がなくても可愛いのですよね。親ばかです。
長毛種のくせにブラッシングは大嫌いですので、ブラシをしすぎるとゴロンと仰向けになり噛み付いてくるようになりました。寝転ぶのも威嚇と知り納得致しました、確かに耳が後ろになります(笑)
「ごーはん食べる???」と聞きますと、「ん、にゃん!!!」と言います。そしてご飯を作っている最中に出す声が、一番の甘え声です。「にゃ〜〜〜ん♡」「みぃ、にやぁ〜ん♡」という感じでしょうか。
トイレの後も「にゃ」と側にきます。遠い場所のトイレの時は「にゃ〜〜〜」と叫んでいるようです。
何度か私と息子で猫語会話が続きますが、どのように向こうが答えているかは分かりません。
全ての声と行動は宝物ですね!
40代 女性 かな
うちの猫ちゃんは、おなかがすいたときには、ニャァンと鳴き、ニャッと鳴くときには、怒っているときが多いです。
私たち家族を呼ぶ時には、ブニャァ~ンと、大きな声で鳴きます。だいぶん、鳴きかたで機嫌や気持ちを汲み取ることができるようになりました。これからも、色んな鳴き声を、研究したいと思っています。
40代 女性 かな
うちの猫ちゃんは特におしゃべりだと思います。ニャーニャーいったりニャーンニャーンといったり、部屋の端と端で会話しています。
尻尾を踏んでしまった時には、ギャッと鳴きますのでびっくりして、ごめんねと謝ります。最近は、シャーと言わなくなりました。平和です。