猫の行動名称
猫の行動名称、あなたはいくつ知っていますか?メジャーなモノからレアなモノまで、挙げてみました!
1.ミルクトレッド(ニーディング)
ミルクトレッド?ニーディング?なんのこっちゃ?と思ったそこのあなた。コレはかなりメジャーな猫の行動です。
幸せそうな顔をして、飼い主さんのお腹や毛布などを前足で○○する行動…
そう!世間では「モミモミ」や「フミフミ」と呼ばれているアレです。正式には「ミルクトレッド」、もしくは「ニーディング」と言うのですね。
ミルクトレッドの「トレッド」には、押さえつけるなどの意味があることから、子猫が前足で乳を押さえつけて母乳を飲む行動を指しています。ニーディングは「揉む」の意味がありますので、まぁ、正にそのままです。
知っておくとちょっとカッコイイ、ミルクトレッドとニーディング、ぜひ覚えて帰ってくださいね!
2.愛撫誘発性攻撃行動
何だかものものしい名称が出てきました。「愛撫誘発性攻撃行動」とは、猫を撫で過ぎたときに生じる、「カプッ」現象です。
ご存じのように猫は非常に気まぐれな動物で、自分から「撫でてにゃぁ〜ん」と甘えてきたクセに、ナデナデして欲求が満たされると途端に「カプッ」と、せっかく撫でてくれていた人の手を噛み出すのです。この気まぐれ具合には驚かされます。まぁ、そう言う生き物なので仕方ないのですが。
ですから猫を撫でるときは常に、猫が満足したかどうかを見張っていなければいけません。少しでもヤメてサインが出たら即ストップしないとヒドイ目に合います。ご注意を。
なお、ヤメてサインは、耳をギュインと横にする、しっぽをバタバタ振る、体の押し付けが弱くなるなどがあります。見逃さないよう神経を尖らせながら猫撫でをしてください。
3.トイレハイ
大変メジャーな名称である「トイレハイ」。なぜかトイレで用を足し終えた猫が、ハイになって走り回ると言う不思議な現象です。
原因は諸説ありますが、野生の世界では排泄時に非常な緊張を強いられるため、ハイになってしまうのでは?などと考えられます。
トイレハイのレベルには個体差があるよう。何事かと思うほどバタバタと走り回る猫もいれば、サッと逃げる程度の猫もいます。こんな所にも個性が出るよう。猫ごとに観察してみると面白いかもしれません。
ただ排泄中にじっと見られるとストレスを感じる猫もいますので、猫に気づかれないように観察するのがオススメです。
4.真空行動
真空行動?何のことだか分かるあなた、すごいです!猫の真空行動とは、いわゆる「猫の運動会」のコトを指します。
語源は英語の「Vacuum Activity」から来ており、意訳すると「暇行動」となります。つまり、何もすることがなくて暇だから、とりあえず走ったり高いところに登ったりして、暴れとくか!と言うことなのです。
真空行動は子猫に多い行動ですが、年齢を重ねるごとに落ち着いてきます。もちろん個体差があるので、10歳を超えても真空行動する猫もいます。
もし愛猫の真夜中の真空行動にお困りなら、日中に猫とたくさん遊んであげると良いでしょう。猫の遊びたい欲求が満たされ、ぐっすり寝るようになってくれることでしょう。
5.フェレンゲルシュターデン現象
霊を探知し、捕獲すると言うテーマで研究を行っていたドイツの物理学者、リーゲンシー・シュターデン博士が、1957年に発表した学説によって名付けられたこの現象。猫が何もない空間を凝視する行動のことを、フェレンゲルシュターデン現象と呼びます。
博士によると、猫が凝視している空間は他の地点よりも温度が低いとか。そこに霊が存在しており、猫は霊を見ていると結論づけています。
…と言うのは大嘘です!うっかり、信じ込まないでくださいね。元々は2ちゃんねるのあるスレッド上に書き込まれたデマから来ています。
いかにも感があるフェレンゲルシュターデン現象ですが、その由来は大嘘としても、猫が何もない空間を見つめることがあるのは本当です。本当に猫は、霊を見ているのでしょうか?
これは霊を見ているのではなく、何かの音を聞いている、と言われています。猫の耳は、人間よりもはるかに高い音が聞こえます。ですから我々人間には聞こえなくても、猫には聞こえている音がたくさんあるのです。
気になる音がすると、耳を澄ませますよね?それは猫も同じで、どこかから気になる音がするから耳を澄ませ、それがたまたま何もない空間を見ているように見える、と言うことなのです。
ちょっと面白いこの現象、話のネタに使ってみてはどうでしょうか?
6.猫転送装置
なぜか紐やテープなどで囲われただけの場所に、猫がすっぽりと収まってしまう…この不可思議な現象を「猫転送装置」と呼びます。日本発の名称ですが、海外で人気に火が付き、再び日本でも人気が出ました。
転送装置とは言っても実際に猫がどこかに転送されてしまう訳ではなく、この装置の考案者であるgurumikeさんによると、「スタートレック」などに出てくる転送装置のイメージで、この名称を付けたと言うことです。
誰でも簡単にできる猫転送装置ですが、必ず猫が入る訳ではなく、時には無反応だったり警戒したりすることもあるようですので、決して無理やり入れないようにご注意ください。
猫が転送装置の中に吸い込まれるように入っていく理由は良く分かっていないよう。新しいモノ好きの性質から、「何だろう?」と思ってとりあえず確かめるために入ってみることも考えられますし、何となく囲まれている感があるので安心する、ということも考えられます。
まだまだ謎だらけの猫の行動、解明される日は来るのでしょうか?
まとめ
ご紹介した以外にも、猫の行動に関する名称はたくさんあります。猫を観察して、「今した行動は何でいう名称だろう?」と調べてみると、意外な発見があるかもしれません。
猫についてより深く知るきっかけにもなりますし、時間があるときにぜひ試してみてください。知られざる猫の世界がそこには広がっています。