猫は落ち込む事がある?7つの行動や対処法

猫は落ち込む事がある?7つの行動や対処法

猫も、私たち人間のように落ち込むことがあるのでしょうか?言葉をしゃべらず、あまり感情を表さないとされる猫ですが、落ち込む時にはどのようになるのでしょう?猫が落ち込む時の行動と、落ち込みを回復させる対処法についてご紹介します。

猫も落ち込むの?その理由とは

悲しげな表情の猫の顔アップ

猫も人間のように、落ち込むことがあります。
猫が落ち込むときには、次のような理由で落ち込むと考えられます。

1.喧嘩をして負けたために落ち込む

猫は、他の猫と喧嘩をしたことが理由で落ち込むことがあり、喧嘩に負けたときには特に落ち込むと考えられます。特に落ち込む原因、喧嘩の理由は子猫同士での喧嘩のほか、成長するとオス猫同士でメス猫をめぐって喧嘩をします。メス猫同士でも、なわばりや餌争いなどで喧嘩をすることがあります。

多頭飼いしている家では、猫同士、おもちゃや餌、心地よい場所などの取り合いで喧嘩をして、負けてしまうと落ち込むことがあります。

2.叱られたことで落ち込む

猫も、飼い主さんに叱られると落ち込むことがあります。単独で行動するため、人間と犬ほどの主従関係がないとされる猫ですが、それでも飼い主さんから叱られると、そのことを理解して落ち込むと考えられます。

いたずらしたり、登ってはいけないところに登ったりなど、猫が叱られる場面は多くありますね。飼い主さんの声や態度などを感じ取って、叱られていると理解して、落ち込むのでしょう。

3.何かに失敗したときに落ち込む

猫が自分の行動で何か失敗したときに、落ち込むことがあります。高いところから別の場所へ飛び移るのに失敗したとか、キャットタワーなどに登ろうとしてうまく登れなかったから落ち込むとか、獲物を取り逃がしたから落ち込む、おもちゃで遊んでいて捕まえ損ねたから落ち込むなど、様々な理由が猫の落ち込む理由になります。

猫は、失敗してすぐの間は少し落ち込むとしても、またけろっとして遊び出すことも多く、あまり飼い主さんは猫の落ち込むことに関して気にする必要がないかも知れません。

4.病院に行ったあとに落ち込む

猫が、動物病院に連れて行って帰ってくると、落ち込むということがあります。猫にとって病院は、行き慣れておらず、されたくないことをされる場所であり、怖いと感じる猫もいますので、落ち込むことにつながりやすいと考えられます。特に、避妊や去勢手術などの処置をされて長時間滞在した後なども、家に連れ帰ると落ち込む様子が見られることがあります。

病院とは違いますが、嫌なことをされたという意味で、お風呂のあとに拗ねて落ち込む猫もいます。 嫌なことをされて怖かった、または嫌なことをされたので拗ねている、といった感情から落ち込むのでしょう。

5.飼い主が留守にしたときに落ち込む

飼い主さんが外出して留守にし、会えない時間が続いたときには、猫も落ち込むことがあります。
飼い主さんになついて、家族のように思っていると、猫も飼い主さんに深い愛情を持つので、留守にすると寂しくなって、落ち込むと考えられます。

6.構ってもらえないときに落ち込む

飼い主さんに構ってもらえない、遊んでもらえないと、猫が落ち込むことがあります。 飼い主さんだけになつき、他の人になつかない猫は、来客があって飼い主さんが自分以外の相手と仲良くしていることでも、落ち込むようです。

大好きな家族が、他の家族と仲良くしたり、または他のペットと遊んでいたりして自分を構ってくれない、というときにも、猫が落ち込むことがあります。また飼い主に赤ちゃんが生まれて、自分以外の家族が増えたときにも、自分への愛情がなくなったと感じ、猫が落ち込む場合があるようです。

7.具合が悪くて落ち込む

猫が吐く、下痢をする、など体調が悪いときに、落ち込むことがあります。病気になったり、怪我をしたりしているときには、人間でも落ち込むことが多く気持ちが明るくなりませんよね。

吐いてしまった、下痢をしてしまった、という行動の後に落ち込むことも多いようです。気分が優れないのはもちろん、体がつらいため、落ち込むのでしょう。

猫が落ち込んでいるときの行動

窓の外を眺めて悲しそうな猫

猫が落ち込んでいるときには拗ねる、いじける、といった落ち込む態度をとります。

体を小さくしてじっとして落ち込む

悲しそうに座る長毛の子猫

猫が落ち込むと、小さく座り、尻尾も体につけて、じっとしています。落ち込んでしまったため動く気持ちにならない、ということだと考えられます。元気なときやリラックスしたときには、体を伸ばして横に転がったりしますので、落ち込むとその逆だということですね。

座っていても肩を落とした感じで、元気がなく、あまり動きたくないといった落ち込む態度をします。落ち込むことによっていじけてしまって、飼い主さんが呼んでも反応しなかったり、寄ってこなかったり、よそよそしくなったりして、逃げてしまうこともあります。

下を向いて落ち込む

うつむいているスコティッシュフォールド

歩いているときや足を伸ばして立っているときでも、顔は下を向いている、という態度で落ち込んでいることもあります。落ち込むということはやはり、元気がなく、はしゃぐ気持ちになれない、といった感情なのでしょう。

見えないところに隠れて落ち込む

カーペットの下に隠れている猫

猫が落ち込むと、家具の影やベッドの下、押し入れの中など、見えない場所に隠れることがあります。他の猫や家族と接触したくない、一人になりたい、といった気持ちの表れだと考えられます。ふだんは行かないような場所や、誰もいない真っ暗の部屋などに行き、じっとして落ち込むようです。

表情が落ち込む

悲しそうな表情で椅子の上に座った猫

猫が落ち込むときは、恐怖を感じたときや威嚇するときのように耳を寝かせたり、左右の横に向けていたりすることがあります。猫はふだん、耳をぴんと立てて周りの音に気を配っていますが、落ち込むと外の音や様子を気にかけないくらいの気分でいると考えられます。さらに目も半開きであったり、閉じていたりします。落ち込むと周りとのコミュニケーションを取りたくない、といった態度が見られます。

食欲がなくなって落ち込む

餌を前にして伏せている長毛の猫

猫が落ち込むと、餌を食べなくなることもあります。また、少し食べても残してしまうということもあります。落ち込んでいるので、餌を食べる気分じゃない、といったことでしょう。

遊ばなくなって落ち込む

目を閉じて座っているトラ猫

落ち込んだために、いつも遊んでいるねこじゃらしや、おもちゃで遊ばなくなることがあります。おもちゃで遊ぼうとしても、興味を持たずに離れていったり、与えたおもちゃに見向きもしないといった落ち込む態度をとったりすることがあります。

猫が落ち込んでいるときの対処法

頭を撫でられて目を閉じる猫

声をかける

猫が落ち込む様子でいたら、飼い主さんの方から名前を呼んであげましょう。決して脅かしたりせず、優しく声をかけてみてください。逃げないようなら、背中や頭などを撫でてあげることも良いでしょう。

落ち込む猫に意識を向けてあげて、構ってあげてみましょう。餌をあげる、おもちゃで遊ぶなど、ふだんしているようなことをしてあげてみてください。

放っておく

猫が隠れてしまっているとき、声をかけたり触ろうとしたりすると逃げるときには、放っておくことも大切です。落ち込むときは一人になっていたい、自分のペースで落ち着きたい、という意思表示なので、そっとしておいて、猫の機嫌が回復するのを待ってみましょう。1日以上も出てこないとすると、落ち込むといったことではなく、具合が悪いという可能性もありますので、飼い主さんの方で早めに判断して、動物病院に連れていきましょう。

様子を見守る

落ち込むと、元気がなくなりますので、病気や怪我との判断が難しくなります。ずっと餌を食べなかったり、吐いたり、触ると痛がるようなそぶりをしたりしないかなど、ふだんと違う様子がないかをよく観察しておきましょう。

飼い猫の様子から、声をかけるか、放っておく方が良いかを判断してみてください。落ち込みが回復して、いつもどおりに猫が振る舞うようになるまでは、落ち込む猫の様子を常に気にかけておきましょう。

病院へ連れていく

引っ越しや大きな模様替え、避妊手術の後など、猫が落ち込むのも無理はないといった場合もあります。しかし、ずっと落ち込む状態が続き、猫の様子が回復しないようであれば、動物病院で診てもらいましょう。

何か病気や怪我があって、体調を崩して元気がないのかも知れません。動物病院に行ったときには、いつ頃から元気がないのかを伝えるようにしましょう。

まとめ

元気なさそうにソファーに座る猫

猫も人間のように落ち込むことがありますが、大抵は時間が経てば自然と回復して、いつものような行動をするようになります。

猫が、猫同士の喧嘩や飼い主さんに叱られたことなどが理由で落ち込んでいるとしたら、何だか落ち込む猫がかわいらしく感じますね。落ち込むことから立ち直るまでには、猫でもしばらく時間が必要ですから、優しく見守ってあげましょう。ただし、いつまでも落ち込む状態にならないように、愛情のある接し方をしてあげることも大切です。

また、気分が落ち込むだけのときは見守っていても、病気や怪我のときには放っておくわけにいきませんから、よく猫の様子を観察することも大切です。

投稿者

女性 めい

うちの黒猫サン♀は耳掃除とお風呂が大嫌い。
仔猫の頃は埃っぽい所も動き回るので頻繁に耳掃除をしていましたが、あんまり嫌がるのでお風呂の時だけになりました。
そして先日、夜中ずっと痒そうに頭を振っているので翌日耳掃除。
掻きすぎて傷になってるのでゆっくり丁寧にお湯で拭き取りました。
お陰ですぐによくなりましたが、本人(本猫)はご機嫌ななめなのが見てとれます。
いつも布団に乗って眠るのに、ずっとベッドの下でうずくまり、夜中だけ布団の上で眠るのが2日続きました。
ご機嫌伺いのちゃおちゅーるもその時だけで、頑固だなぁ(笑)と思いました。

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