室内飼いの猫が外に出たがるのは、なぜ?
室内飼いの猫が外に出たがる心理を、確認していきましょう。
心理1 発情期で相手を求めて
去勢不妊手術をしていない猫の場合は特に、発情期になると相手を求めて家の外に出たがります。この衝動は相当に強いらしく、外に出られない猫は多大なストレスを感じます。
もし繁殖させる予定がないのなら、子猫ができないように手術を受けさせることも検討すると良いでしょう。
猫に去勢不妊手術を受けさせることは可哀想、という意見もありますが、発情期のストレスや飼い主のいない子猫が増えることを考えると、綺麗事は言っていられない現実があります。
ただ、手術にはリスクも伴いますので、慎重に検討して、最善の方法を選ぶようにしましょう。
心理2 別荘があるから
元近所にいた野良猫の場合、今飼われている自宅の他に、お世話になっていた家がある可能性があります。いわゆる、「別荘」です。
外にいる猫は、いくつかの可愛がってくれる家があってもおかしくありません。
野良猫のときはご近所の家々を渡り歩いていて、今の家も良いけれど、たまには別荘にも遊びに行きたい!と思っているのかも。
心理3 元野良猫で外の世界を覚えている
元野良猫は、外の世界が刺激的だと知っています。元いた場所ですし、それほど恐怖心も感じないのでしょう。ちょっとお散歩に…くらいの軽い気持ちで、外に出たがることが。
我が家の元野良猫も、スキを狙っては脱走しようとします。今まで2~3回脱走しました。飼い主的には気が気でないのですが、当の猫は次の日くらいに、「お腹空いた〜」という顔で、悪びれもせずに戻ってきました。
でも、どんな危険な目に遭うか分からないので、やはり猫は脱走させないに越したことはありません。
心理4 縄張りを守りたい
完全室内飼いの猫は、家の中が縄張りです。野良猫がいて庭などに侵入してきた場合、追い払おうとして外に出たがることも。
猫の気持ちも分かりますが、出してしまうとロクなことにはならないので、絶対にドアや窓を開けてはいけません。
心理5 退屈だから
家の中に遊ぶものがない、刺激がないなどで退屈を感じ、魅惑的な外に出たがるのかもしれません。こんな場合は家の中で十分に遊べる、環境を整えてあげましょう。
キャットタワーはもちろん、楽しいおもちゃ、キャットステップ…猫のために改装工事をする飼い主さんもいます。
また、飼い主さんが猫と遊ぶ時間を取ることも大切です。より絆を深めるためにも、猫と一緒に楽しむ時間、5分程度でも良いので、作ってあげてください。
心理6 獲物がいた
猫は窓の外をじっと眺めるのが好きです。
縄張りである家の中を守るという意味もあるようですが、飛ぶ鳥や動く車、虫などを見るのも、楽しいのでしょう。特に捕獲したい獲物がいたとき、外に出て実際に捕まえたい!と出たがることがあるでしょう。
でも出られない、捕まえられないことを知っている猫は、「カカカ」などのちょっと変わった鳴き声をあげて、そのもどかしい気持ちを表現しています。
そんなときはお気に入りのおもちゃで、遊んであげると良いのではないでしょうか?
心理7 家の中にストレスの元がある
例えば、新入り猫が来た、仲の悪い猫がいるなど、家の中にストレスを感じる元があるので、外に出たがることも。「家出」ってヤツですね。
猫が何にストレスを感じているのかが分かったら、なるべく解消できるように対策してあげましょう。
心理8 パニック
よほど驚くことがあってパニックに陥り、訳が分からなくなって外に出たがる場合もあります。一時期流行った猫の後ろにキュウリを置くなど、猫が驚くようなことは、なるべくしないようにしてあげてください。
心理9 窓が開いていたから
「そこに山があるから」というように、「そこの窓が開いていたから」という感じで興味本位で、外に出たがることもあるでしょう。
子猫の頃から家の中だけで飼われている猫や小心者の猫は、弾みで出ちゃったけど、怖くなって戻ってくることもありますが、そうでない場合はどこかへ逃亡する恐れもあります。
くれぐれも窓は開けっ放しにしないよう、注意してください。
まとめ
室内飼いの猫が外に出たがる心理には、様々なものがありました。
好奇心旺盛な猫が外に興味を持つのはある程度仕方のないことですが、家の中で対策できることもたくさんあります。
猫の安全を守るためにも、家の中で楽しく過ごせるように、してあげてくださいね。