猫が飛びつく理由
猫が突然飛びついてきて、びっくりしたことはありませんか。猫じゃらしなどで遊んであげるとわかりますが、猫は動いている物を目掛けて飛びつく習性があります。
しかし、猫をじゃらそうとしているわけでもないのに、急に飼い主目掛けて飛びついてくることもあります。猫は飛びつくだけでなく、足を噛むこともあり、爪や歯をたてられれば痛いです。怪我をしてしまうこともあります。
ですから、猫が飛びつくのは、やめさせたい猫の行動のひとつですよね。猫はなぜ、飼い主に飛びつくのでしょうか。
狩猟本能だから
猫は、動いている獲物に飛びかかって仕留める習性があります。動いている物に飛びつくのは、猫の本能なのです。ですから、飼い主が動いていれば、本能で飛びついてしまいます。
飼い主の足が目の前で動いていれば、猫は飛びかかりたくなるのでしょう。飼い主からすれば、突然のように思えますが、猫は物陰に隠れ、じっと飼い主に飛びつく瞬間を狙っているのです。
おもちゃの代わりだと思っているから
遊びたい時に、飼い主の動いている足をおもちゃと勘違いして猫が飛びつくことがあります。猫がそのように飼い主の動いている足に飛びつくのは、遊びが足らないせいかも知れません。
猫は一緒に遊んでほしくて、遊びに誘っていることもあります。
構ってほしいから
忙しく用事をしている時、テレビを見ている時、本を読んでいる時など、飼い主が猫以外のことに夢中になってると、猫は自分に興味を引かせようと飛びつくことがあります。飼い主のことが好きで、構ってほしいのですね。
抱っこをしてほしくて飛びつく甘えん坊の猫もいるようです。信頼している飼い主だからこその行動ですが、飛びつかれる方は困ってしまいますよね。
ストレスがあるから
運動不足などで、猫がストレスをためていると、飼い主に飛びつくことがあります。室内飼いの猫は、十分運動できていない可能性があります。
猫が飛びつくのをやめさせる方法
猫が飼い主に飛びつくのは、狩猟本能からなので、やめさせることは難しいように思えます。それでも、猫の遊びたい、運動したいという欲求を満たしてあげれば、飼い主に飛びつく行動をやめさせることが可能です。
遊んであげる
猫が飛びつくのをやめさせるためには、猫が満足するまで、飼い主が遊んであげましょう。普段、猫と十分遊んであげていないと、足をおもちゃ代わりにして、飛びつくことがあります。猫が満足するまで遊んであげれば、飼い主に飛びつくことも少なくなりますよ。
猫と遊んであげる際は、狩りの真似事をするのがおすすめです。猫じゃらしでネズミや蛇のような動きをして、猫に狙わせるといいでしょう。
猫は、喜んで獲物目掛けて飛びかかってきます。猫は持久力がありませんので、15分くらい遊んであげれば十分です。できれば1日2回くらい遊んであげられるといいですね。
運動させる
猫にとって上下運動は大切です。キャットタワーなどを置いて、猫が十分体を動かせるような環境を作ってあげましょう。運動不足によるストレスを解消することで、猫が飼い主に飛びつくのを減らせます。
ノーリアクション
猫が飛びついてきて足を噛むと、思わず「痛い!」と声を上げて、猫を叱ると思います。しかし、これは逆効果。猫は、飼い主のリアクションに遊んでもらっていると勘違いしてしまいます。
ですから、猫が飛びついてきても、知らんふりしているのが一番いいのです。飛びついても何も反応がなければ、猫はつまらなくなってその行動をしなくなります。この時、視線も合わせないようにして下さい。
猫が飛びつくのは一瞬のことなので、難しいかも知れませんが、冷静でいることが大事です。
飼い主が動きを止める
猫が向かってきたことがわかったら、飼い主は動きを止めて下さい。狩猟本能は動いている物に対して起こるものです。動きを止めてしまえば、猫の興味もそがれます。
猫が飛びつくのは、一瞬のことなので、猫の行動を予測するのは難しいかも知れません。飼い主が、自分が猫が飛びつくような動きをしたことを自覚すれば、猫が飛びつく前に動きを止められますね。
まとめ
飼い主に向かって、突然飛びつく猫。飼い主は、びっくりしますよね。それでけでなく、猫の爪で傷になってしまうかも知れません。飛びついて、足を噛むこともありますので、ケガをしてしまうこともあります。猫が飛びつくのは、できれば、やめさせたい行動のひとつです。
猫が、動いている飼い主に飛びつくのは狩猟本能からなので、難しいと思われますが、猫の遊びたい、運動したいという欲求を満たしてあげれば、やめさせることができます。
毎日少しずつでいいので、猫と十分遊んであげたり、運動させてあげて下さい。また、猫が飛びついてきた時に無視することや、猫が飛びつきそうな時に動きを止めるなどしても、効果があります。
飛びつくという問題行動をやめさせるのも重要ですが、猫が何を求めているのかも、考えてあげたいですね。