猫が押し入れにいる時の6つの気持ち

猫が押し入れにいる時の6つの気持ち

気が付いたら猫が押し入れにいた!という経験がある飼い主さんも少なくはないはず。今回は猫が押し入れに居る時の気持ちや、猫が押し入れに入ってしまった時に気を付けなければいけない点などについて、詳しくまとめました。

猫が押し入れにいる理由

ふすま

さっきまで部屋にいたのに、どこを探しても猫が見つからない。そんな時、必死に探し回ると、猫が押し入れにいる所を発見したことがある!という飼い主さんもいるはずです。普段押し入れを占めっぱなしにしていても、何かを取ろうとしたときに押し入れをあけたタイミングで猫が押し入れに入り込んでしまうことも多いですよね。

我が家では、押し入れに子供たちのオモチャをしまっているため、気が付いたら猫が押し入れにいるという確率はかなり高めです。

そこで、今回は猫が押し入れに入る理由についていくつかご紹介します。

狭くて暗いから落ち着く

猫は狭くて暗い場所を好むと言われています。押し入れの中には、ほとんどのご家庭が布団や衣装ケース、段ボールなどでギュウギュウのはず。この狭さが猫にとっては居心地がよく、暗いことで更に居心地はアップします。

猫は出産の際に、外敵に狙われないよう暗くて狭い場所を探し、出産すると言われています。生まれた場所に似ている雰囲気が落ち着くのかもしれません。

押し入れの布団がお気に入り

押入れの布団で寝る猫

押し入れの中には布団をしまっているというご家庭も多いですよね。猫は布団のように柔らかくてフカフカの場所も大好き。押し入れの中にある布団でスヤスヤと気持ちよさそうに寝ることもあります。

猫が押し入れに入る理由の1つには、押し入れの中にある布団が目当て!というのもあるかもしれません。

私自身、久しぶりに来客用の布団を出してみると、猫の毛ですごいことになっていた・・・なんて経験もあります。避妊去勢手術をしていない猫や、トイレが何らかの理由で気に食わないという猫の場合、押し入れに入っている布団の上で用を足してしまうこともあるので、注意しなければいけませんね。

押し入れの温度が快適

猫は暑すぎる場所や寒い場所が苦手だと言われています。それに比べて薄暗く日当たりの悪い押し入れの中は、1年を通して温度の変化があまりなく、猫にとっては快適な温度なのかもしれません。

猫が押し入れの中でくつろいでいる場合、部屋の温度よりも押し入れの温度のほうが快適だと感じているのかもしれません。

一人になりたい

猫は基本的に単独行動を好みます。多頭飼育で猫がたくさんいる場合や、小さな子供がいて追いかけまわされる場合などには、なかなか一人になることは難しいですよね。そんな時に猫は、一人になりたい!という気持ちから、押し入れの中へ逃げ込むことがあります。

猫が押し入れの中に入った時には無理やり引っ張りださずに、たまには満足するまで一人の時間を楽しませてあげるのも良いかもしれませんね。きっとそのうち寂しくなって、押し入れからひょっこり出てくるはずです。

病気

猫は病気になると、「人に見られないようにいなくなる」言われています。これは、実は人に心配をかけたくないから、というよりも、狭くて暗い外敵に狙われにくい場所で、自然治癒に励むということなんだとか。

猫が狭くて暗い押し入れに入るということは、かなり体調が悪いというケースも考えられます。実際に腎不全で亡くなった猫も、亡くなる数日前は押し入れに入りなかなか出てこないということがありました。

猫が押し入れから出てこない場合、病気の可能性があるということを忘れてはいけません。

出産

生まれたばかりの仔猫と母猫

先ほどもお伝えしたように、猫は出産の際に狭くて暗い場所を探します。家の中で出産する猫の多くは、押し入れやクローゼットなどを好むことがあります。猫の妊娠に気が付いていれば、飼い主さんが産箱を用意し、お産場所を決め、猫をその場所で隔離することも可能ですが、猫の妊娠に気が付いていなければ、猫は自分でお産場所を決めることになります。

我が家には太り気味のメス猫がいて、その子が妊娠した時には全く気が付かなかったということがありました。ある日突然出血していることに気が付き、あまりにも鳴くので子宮の病気を疑い、動物病院へ連れていこうと準備をしている間に出産しました。

家にいるオス猫は去勢済みで、去勢手術をする前には数日間ケージ内に隔離していたので、まさか妊娠しているとは思わず・・・。もしかしたらケージ越しで交尾が行われていたのかもしれません。

その時の出産場所は、やはり押し入れにある段ボールの中でした。数時間前から押し入れの中に入ったり出たりを繰り返す姿が見られました。

見去勢のオス猫がいる場合や、外にお散歩に行く猫で避妊手術を受けていないメス猫が、ソワソワしながら押し入れに入ったり出たりを繰り返す場合には、妊娠している可能性もゼロではありません。

猫が押し入れにいる時気をつける事

押し入れの隙間の猫

猫を押し入れに閉じ込めないようにする

猫が押し入れにいる時に気を付けることは、”閉じ込めないようにする”ということです。猫は押し入れの中に閉じ込められてしまうと、自力で出てくることはとても難しいと言えます。結果、猫が押し入れから出ることが出来るのは、飼い主さんが猫が押し入れにいることに気が付いた時。

猫を押し入れに閉じ込めてしまうと、トイレを我慢して膀胱炎の原因になってしまったり、お腹が空いたり、水分が取れずに脱水症状をおこしてしまったりと、危険がいっぱいあります。

猫が押し入れの中でトイレを我慢できなかったり、布団の上で粗相をしてしまったり、猫の毛が布団や衣類についてしまったりしてしまう可能性もありますし、猫が押し入れの中で爪を研いでしまう可能性もあります。

猫が押し入れに入るのを防止するには

これらの問題点が見られた場合、防ぐためには猫を出来るだけ押し入れに入れない、という工夫が必要になってきます。猫が押し入れに入ることを防ぐための予防として1番先にあげられるのは、押し入れのふすまを開けっぱなしにしないことですよね。

何らかの理由で押し入れをあけなければいけないという場合には、いったん猫をその部屋から出すことをオススメします。

まとめ

布団の上でくつろぐ猫

今回は猫が押し入れに入る理由についてご紹介しました。猫が押し入れに入る理由は1つではありません。常に猫が押し入れの中に入りたがるという場合には、普段猫が生活している場所の居心地が悪いことも考えられます。

猫が押し入れに入り、ぐったりしているという場合には病気の可能性もありますので、すみやかに獣医師へ相談することをオススメします。

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