猫が足にまとわりつく時の気持ち
みなさんは猫が足にまとわりつくという経験はありますか?長い間猫との生活を共にしてきた方なら1度くらいはあるかもしれません。”猫が足にまとわりつく”という行動はよく見られる行動の1つだと言えますが、その理由は1つではありません。今回は猫が足にまとわりつく時の気持ちについて、いくつかご紹介したいと思います。
1.ニオイを付けている
例えば飼い主が外出先から帰宅した時には、自分のニオイをつけるために猫が足にまとわりつくこともあります。猫が足にまとわりつく事で外のニオイでいっぱいの飼い主を、自分のニオイをつけることで猫自身が安心しますし、なにより猫の「この人(飼い主)は自分のだ!」という独占欲から来ているのではないか?とも言われています。
2.お腹が空いている
「お腹が空いた!」というアピール方法の1つとして、猫が足にまとわりつくことがあります。お腹が空いていることを訴えて足にまとわりつく場合には、高く大きな声で「ニャー!」と鳴きながら、飼い主の顔を見つめてくることが多いです。
3.構ってほしい・甘えたい
猫が足にまとわりつく事で「構って!」、「寂しかった!」と訴えることがあります。このような場合、猫が足にまとわりつく以外にも猫が飼い主の足に強く頭をこすりつけたり、体をこすりつけたりしながら自分の存在をアピールしてきます。
甘えん坊な子だと、そのまま足によじ登ってくることもありますよ!
4.不安を感じている
猫は不安を感じている時にも足にまとわりつくことがあると言われています。飼い主の姿が見えなくなると鳴く、ずっとついてくる、足にまとわりつきっぱなし、などの場合には、”分離不安症”という病気の可能性も。
分離不安症は猫が飼い主から離れることによって不安を感じる病気で、留守番が多い家庭の猫や、子猫の頃から1匹で生きてきた猫、そして去勢した若い猫(5歳未満)に多くみられる病気だと言われています。症状がひどい場合には、粗相を繰り返すこともあり、飼い主さんも困ってしまうケースがとても多いそうです。
病気と言われていますが、特に有効な治療薬などはなく、基本的には猫を独立させることが大切だと言われています。時間をかけながら猫の独立心を育てていくには、猫が退屈しないように猫用オモチャを揃える、適度に構う、ダメなことはダメとしっかり教える、などの方法が効果的です。
猫が足にまとわりつく理由として多く知られているのはこの4つですが、いずれにせよどれも何かの訴えだということがわかりますよね。
足にまとわりつく猫が噛んでくる時の対処法
猫が足にまとわりつく時の気持ちとして、よく言われているのは先ほどご紹介した4つなのですが、中でもお腹が空いている、構ってほしい・甘えたい、などの”要求”がうまく飼い主に伝わらなかった場合、猫もイライラしてしまうことがあるんだとか。
猫が足にまとわりつくことを無視し続けてしまった結果、飼い主の足に噛みついてきたというケースもあるそうです。「猫がどんな気持ちで足にまとわりつくのか?」を、しっかりと理解し、それにあった対応をしてあげる必要があります。
猫が足にまとわりつく時に噛まれたら
万が一猫が足にまとわりつく時に噛まれたという場合、傷が小さくて浅い場合でも必ず洗い、消毒をしておくことが大切です。大した傷じゃないからと、放置してしまうとそこからばい菌が入り、腫れてしまったり痛みを感じたりすることがあります。
もしも猫に噛まれた傷口が深い場合には、よく洗い消毒をした後に病院へかかることをオススメします。猫に噛まれた時の傷は早くに病院で治療することで、痛みも長引かないで済むといわれていますし、中には猫に噛まれてしまったことで感染する病気もありますので、注意が必要です。
何科にかかればいいかわからないと悩む方も多いそうですが、外科で問題ありません。近くに外科がない、という場合には、内科にいくことで処置してもらうことも可能なそうなので、内科へかかることをオススメします。
まとめ
今回は猫が足にまとわりつく理由や、猫が足にまとわりついたあとに噛んでくる理由、そしてその対処法についてまとめました。猫が足にまとわりつく理由は様々ですが、何かの要求や訴え、単なるニオイ付けのケースが多く、さらには不安からくるものもあります。
不安からきている場合、症状があまりにもひどい時には分離不安症という病気の場合も多いのですが、素人が判断するのはとても難しい病気です。猫が足にまとわりつく時の症状が、分離不安症とよく似ていると感じた場合には、かかりつけの動物病院で1度相談してみることをオススメします。
特に粗相などの症状は分離不安症だけでなく、猫がかかりやすい膀胱炎や尿結石などが原因の場合にもよく見られる症状だと言われていますので、自己判断ではなく、しっかりとした診断が必要だと言えます。