1. 「侵入者はいないか?」
窓は外界への出入り口です。窓枠が境界線で、そこから向こうは家を出入りする猫にとっても危険な世界。そこには知らない猫やカラスのような怖い生き物がたくさんいて、いつ家の中(縄張り内)に入って来るか分かりません。ですから猫は、毎日目をまん丸にして、おかしなことは起きていないか?確認作業にいそしんでいるのです。
2. 「おまえ誰だよ!あっちへ行け!」
たまに外猫が庭をよぎれば、猫は厳戒態勢に入ります。外猫が歩けばそちらへ移動し、毛を逆立てて視線を相手にロックオン!家の中は自分の縄張りであることを宣告するのです。
3. 「お友だちが来ないかな」
家の中は退屈なので、猫はたまにお友だちを作ります。スズメや渡り鳥、お散歩中の犬、猫好きな人間たち。
いつもお友だちがやって来る時間に窓に行き、彼らの訪れを心待ちにします。お友だちの程度も色々で、目で追うだけの友だちもいれば、スリスリごろごろ大歓迎するお友だちもいます。
4. 「あそこの葉っぱが美味しそう」
締め切ったベランダに猫草がある時、あるいは、庭の片隅に先の尖った葉っぱが揺れている時、猫はじっと見つめていることがあります。
以前食べた葉っぱの形を覚えていて、「あの葉っぱ美味しそうだな」「あそこに行って食べたいな」と思っているのでしょう。
5. 「早く帰って来ないかなぁ」
帰りが遅くなった帰り途、ふと窓を見上げると猫の黒いシルエットが浮かびます。大好きな母さん父さんの帰りを待つ愛しい猫の姿です。いつも飼い主さんが帰ってくる道を見つめながら、「お腹空いたし寂しいし、早く帰って来ないかなぁ」とずっと心待ちにしているのです。
飼い主さんの帰りが遅く諦めてベッドに移動した時も、おそらく気分は窓辺に座っているでしょう。
まとめ
今日のねこちゃんより:moca♂ / 3歳 / アメリカンショートヘア / 3kg
安全安心な家の中からゆったり外を眺めつつ、猫たちは色々な事を考えています。おとなの保護猫ちゃんなら、さらに「外に出たい」「縄張りどうなってるだろう」「見回りしないといけないのに」と思っているかもしれません。しかし、大半は、見張りを兼ねた気晴らしで、何か楽しいことが起きないかなぁと思っているようです。