猫が足元にくる意味とは?シチュエーション別に徹底分析
猫が足元に近づいて来たら、猫好きの人はとても嬉しいですね。室内にいる時でも、外で猫に会った時でも、猫が足元にくる状況はよくあるのではないでしょうか。
猫が足元にくる時には、そのままスリスリと体をこすりつけて来たり、寝転がったり、またはそのまま足元で寝てしまったりすることもあります。
猫が足元に来る時のシチュエーションにより、その意味がいくつか考えられます。
もしかしたら、飼い主さんが思っていたのとは違う理由でスリスリしている可能性もあります。
普段の何気ない猫の行動ですが、猫がどのような理由で私たちの足元に来て色々な行動をするのか、分析してみましょう。
猫が足元にすり寄る理由5つ
挨拶をしている
帰宅した時など、猫が足元に寄って来てサッと足に体を擦り付けたとしたら、それは挨拶をしたのだと考えられます。
猫が挨拶で足元にスリスリする時はあまりしつこくなく、一回か二回程度足元にまとわりつく程度です。
猫の気持ちとしては「お帰り〜」「元気だった?」といった感じではないでしょうか。
おねだりをしている
猫が足元にまとわりついてなかなか離れずにスリスリしてくる場合には、何かをして欲しい、とおねだりしていると考えられます。
お腹がすいたのでご飯が欲しい、おもちゃで遊んで欲しい、抱っこして欲しいというふうに、何かして欲しいことがあるのでしょう。
足元を行ったり来たり、または歩いているとついて来たりして、飼い主さんの顔をじっと見たり、鳴いて気を引こうとしたりします。
甘えている
足元にまとわりついて来ますが、特に何かが欲しいということよりも、単純に人間に甘えているということもあります。
尻尾を立てていれば喜んでいるということなので、一緒にそばにいて嬉しいといった気持ちなのでしょう。
甘えてきた猫が人間にして欲しいことがあるとすれば、頭や体をなでたり、声かけをしてあげたり、抱っこしたりすることです。
自分の匂いをつけている
飼い主さんが帰宅した時、匂いをふんふんと嗅ぎながら足元に体をすりつけてきたとしたら、自分の匂いをつけているのでしょう。
猫は自分の顔や体を擦り付けて、自分のなわばりや所有物に匂いをつけています。
匂いが出る部分は頬や顎、尻尾の付け根などにあり、そこの部分を相手や物にこすりつけることで匂いをつけます。
飼い主さんに対しても、自分の所有物だと認識しているので、外で違う匂いをつけてきたところに自分の匂いをつけ直していると考えられます。
寂しさを感じている
猫が足元にすり寄ってきて、なかなか離れないという時には、甘えたいとか遊びたい気持ちを通り越して、離れたくないとか置いていかないで欲しいといった気持ちであると考えられます。
まだ飼い始めや保護したばかりで不安な時や、幼い子猫、または年を取った老猫であると、飼い主さんから離れるのが寂しいと強く感じることがあります。
そのため、飼い主さんの足元にまとわりついて、ひどい時はしがみつく、噛み付くなどして自分から離れないようにしたり、ついて行こうとしたりすることもあります。
猫が足元に転がる理由3つ
飼い主さんが帰宅した時、座っている時、立ち仕事をしている時、または歩いている時でも、猫が足元に寝転がることがあります。それは次のような理由が考えられます。
甘えている
猫は甘えるために、足元に来てゴロンと転がることがあります。人間の行動を止めて、遊んだり撫でたりしてもらいたいという気持ちだと言えるでしょう。
猫同士でも、子猫が母猫に甘える時には転がったり、遊ぶ時にお腹を見せて転がったりします。
同じような気持ちで、人間にも甘えていると考えられます。
安心している
猫にとって転がってお腹を見せ寝転がることは、相手を信頼して安心していて、それをアピールしていると考えられます。
わざわざ足元に来て転がるということは、安心できる相手の側に行きたい、または安心して転がりたいからこそ足元に来たとも言えるでしょう。
かまって欲しい
猫には側にいて過ごしたい、甘えたい、かまって欲しいという気持ちがあり、足元に寝転がることがあります。
飼い主さんの足元で寝転がれば、気づいてもらえて、かまってもらえるだろうという猫の気持ちがうかがえます。
かまってもらえるように、寝転んで準備している、さらに、他のところに行かないでとアピールしているとも言えるでしょう。
猫が足元で寝る理由2つ
猫が飼い主さんの足元で寝ることがありますが、その理由には次のようなものが考えられます。
安心して眠れるから
飼い主さんが寝る時、足元の布団の上で寝る猫がいますが、これは猫が安心できる場所を選んで眠っていると考えられます。
足の上に体や頭を乗せる足枕をする、足の間にくっついて寝るなど、猫にとって快適な場所を見つけた結果だとも言えるでしょう。
足元で寝るといっても、家族の中でも一緒に寝る人を選ぶこともあり、猫にとって安心できる相手が違うこともあります。
信頼しているが自分の行動も大切にしているから
足元で寝る猫は、飼い主さんの側で寝ますが、距離はある程度取っておきたいという気持ちを持っている場合があります。
甘えん坊な傾向が強い猫ほど、添い寝するのに飼い主さんの顔に近い部分を選ぶと言われています。
飼い主さんの近くで寝たいけれど、自分の場所も確保したい、何かあったらすぐ動けるようにしたいという気持ちだと考えられます。
猫が足元にくるのは信頼されている証拠!
どんな状況でも、猫が足元に来るということは、その人間に対して恐怖心や警戒心はなく、信頼しているという証拠です。
猫が人間に危険を感じていれば足元には近づいて来ませんし、近づいてくる時には何らかの良い感情を持っているとみて良いでしょう。
猫が足元に来た時には、その時の状況や猫の態度に合わせて、できるだけ相手をしてあげてください。
そして足元で寝始めたり、くつろいだ体勢をとったりした時には、猫と一緒にいることを静かに楽しみましょう。