猫にまつわるオススメの名曲
それぞれ皆さん好みの曲のジャンルがあるかと思いますが、逆に好みではないジャンルの曲はあまり聴く機会はなかったりしますよね。そこで、あまり親しみのないジャンルの曲でも聴いてみたいと思えるような、オススメの猫の曲を集めてみました。
猫の好奇心旺盛なところや、ピョンピョンと楽しく遊ぶ様子を想像させる曲や、自由気ままで孤独を愛し、ちょっぴり切なくなる曲まで本当に様々です。あなたの思う猫のイメージも、曲を聴いたら変わるかもしれません。
猫の曲 クラシック編
The Waltzing Cat ルロイ・アンダーソン
日本語にすると「踊る子猫」と言われていて、その名の通り踊るように楽しく遊ぶ子猫をイメージしたコミカルな曲です。
ヴァイオリンの弦を滑らせるように弾くポルタメント奏法で、軽やかに走り回る子猫の鳴き声を再現し、最後は犬に吠えられ、猫は逃げるカタチで終わります。猫が飛び跳ねて、くるくるまわる様子から、バレエやピアノの演奏にも適した曲です。
Duetto buffo di due gatti ロッシーニ
こちらは日本語で「猫の二重唱」という曲で、驚くことに歌詞は全て猫語の「ニャオ」のみなのです。2人で「ニャオ」「ニャァオ」と歌い始め、その表現の仕方も歌い手により様々なのでクラシック初心者でも最後まで楽しく聴くことができますよ。歌い始めに笑いが起きるクラシックはこの曲くらいなのでは?
ちなみに作者はロッシーニだと言われていますが、ここ近年で本来の作者は「ロバート・ルーカス・パーサール」だという話も耳にするようになりました。しかし、結局のところどちらが本当の作者なのかは分かっていません。
今までロッシーニの曲として紹介してきたため、このまま「ロッシーニ作である曲とする」所も多いようです。
猫の曲 吹奏楽編
ねこバス 久石譲
日本国民ならきっと誰もが知っている、あの国民的映画、ジブリの「となりのトトロ」に出てくるねこバスのテーマソングです。
猫ならではの軽やかなステップを思わせる軽快な音楽と、ズッシリと身体に響くあの重低音がワクワク感をさらに引き立ててくれますよね。アレンジの仕方も何通りもあり、手を叩きながら、踊りながら演奏できる吹奏楽にピッタリな曲です。
風になる つじあやの
引き続きこちらもスタジオジブリ「猫の恩返し」からです。人間と猫の恋が描かれた作品であることから一見叶わぬ恋を連想させ、ただただ悲しいバラードのような曲をイメージしてしまうかもしれませんが、そんなことはありません。「またいつか会えるよね」その想いがそのまま曲になり、爽やかで明るいメロディーになっています。
しかしその反面、ちょっとだけ「寂しさ、切なさ」も見え隠れしているのです。歌詞とメロディーだけでこの微妙な心の複雑さまで表現されているなんてさすがジブリですよね。そんな青春を描いたこの曲は、吹奏楽の演奏にもよく選ばれる、人気の高い楽曲のひとつです。
猫の曲 邦楽編
K BUMP OF CHICKEN
この曲に出てくるのは1匹の黒猫と一人の絵描きさんです。この絵描きさんは描いた絵が全く売れず、途方に暮れていました。その絵描きさんの目に止まったのが、黒いゆえに忌み嫌われひとりぼっちで過ごしていた黒猫でした。
絵描きさんは黒猫に「HOLY NIGHT(聖なる夜)」と名前をつけ、共に過ごすようになるのですが、黒猫に恋人宛ての手紙を託し、絵描きさんは亡くなってしまいます。黒猫は託された手紙を恋人に届け、絵描きさんの後を追うように力尽きました。
恋人はこの黒猫に「K」の文字を贈り、埋葬してあげました。黒猫は「HOLY NIGHT(聖なる夜)」から「HOLY KNIGHT(聖なる騎士)」になるという歌詞です。聴く人により感想がかわる不思議な曲とも言われています。
猫の曲 洋楽編
Hello Kitty アヴリル・ラヴィーン
日本で生まれたキャラクター「ハローキティ」が大好きなアヴリルが、キティちゃんという愛らしいキャラクター性と「純粋にパーティのような楽しいひと時や、猫を可愛がる気持ち」を掛け合わせて作った曲です。
撮影は日本で行われ、マカロンやキャンディーといった原宿を思わせるポップな色合いのPVと、「カワイイ!」「サイコー!」といった日本語がたくさん歌詞に組み込まれた、ポップで女の子らしい楽曲になっています。
Black Cat ジャネット・ジャクソン
マイケル・ジャクソンの妹、ジャネット・ジャクソンの曲です。
夜に悪さばかりして、素行の悪い彼氏を黒猫に見立て「このまま変わらなければいくら9つの命があっても足りないのよ。己を過信し危険なことばかりしていればいつか足元を救われるわ。私が警告しているうちに生き方を変えないなら私も貴方を捨てどこかへ行ってしまうわよ」というようなことを歌っています。
ジャネット・ジャクソンさんは、マイケル・ジャクソンさんにも負けないキレッキレのダンスと、とても力強い歌唱力をお持ちで、聴く者を引き込ませるチカラがありますよね。Black Catもギターとロックな感じが相まってとてもカッコイイ曲になっていますよ。
猫の曲 ボカロ編
ロクベル HoneyWorks
この歌詞に出てくるのは、自分は「人間」だと思って生活している1匹の「猫」です。何だか「いろいろおかしい」と薄々感じながらも、毎日を過ごしています。
この猫の飼い主は、猫からパパママと呼ばれる夫婦なのですが、夫婦は喧嘩が絶えませんでした。ある日ママと一緒にお昼寝をしていたら、ママの体調が悪くなります。呼びかけにも答えず、助けも呼べず…、何もできなかった猫をパパは睨みつけ、そんなパパの表情から猫は「自分は要らないんだ」と悟り、家を飛び出してしまいます。
そして新しい街で少女と出会い、手を握ってもらったことで「この役立たずな手を握ってくれるの?」と、悲しい気持ちに蓋をしていたけれど、その暖かさに涙を流すというストーリーです。
パパとママの喧嘩の原因は、恐らく猫だったのでしょうね。ママは猫アレルギーだったのかもしれません。歌詞だけをみると切なくなってしまいそうですが、透明感のある声と明るい曲調のおかげで気持ちが重くならずに聴ける曲です。
まとめ
クラシックからボカロまで、多彩なジャンルから猫をテーマにした曲を選び紹介させて頂きました。気になった曲はありましたか?
猫を題材とした曲はとっても多く、厳選するのが大変なくらい良い曲が多いです。これをきっかけに是非いろいろなジャンルで猫の曲を聴いてみてくださいね。