気をつけたいことのひとつが水分不足による脱水症状です。脱水というと暑い夏になりやすいというイメージがありますが、猫は冬場も水分量に気をつけてあげなくてはなりません。
水分摂取量が少ないと排尿回数も減り、膀胱炎や尿石症などのリスクが高くなってしまいます。
■水分不足になりやすい理由
冬に水分不足になりやすい理由として、猫が水を飲む量が減るということがあげられます。寒くなると体が冷えるのが嫌なので冷たい飲み物は控えるようになります。また夏場のように暑くないうえ、体を動かす機会も減るので喉が渇きにくくなります。
さらに冬は乾燥する季節なので、体内の水分が奪われ余計に水分不足を引き起こしやすくなります。愛猫が脱水症状にならないよう、冬は気温だけでなく水分量にも気を配ってあげてください。
■水分不足への対策
猫が水分不足にならないための対策として、まずは水飲み場の設置場所を工夫します。わざわざ寒い場所に水を飲みに行くことを猫は嫌がるので、暖かい場所に設置してあげてください。
そして何かのついでに飲めるように、何か所かに水飲み場を設けるとよいでしょう。落ち着いて水を飲めるよう静かな場所を選んであげましょう。
水を入れる器を、愛猫のお気に入りのものにしてあげるのもポイントです。形や大きさだけでなく素材を好みのものにすることで、こだわりの強い猫でも水を飲んでくれます。
■フードにも工夫を
水の温度は、飲んでも体が冷えないようにぬるめの水を用意しておきます。いつもドライフードを食べている猫にはウエットフードを食べさせてみてください。
ウエットフードに含まれる水分を摂取できるだけでも、水分不足を防ぐことにつながるのでおすすめです。おやつに水を混ぜて与えるのもよいでしょう。
以上が冬に猫にウエットフードがおすすめな理由がです。猫にとって1日に必要な水分量は、体重4kgで約210mlといわれています。
愛猫がどのくらいお水を飲んでいるかチェックして、足りないようなら摂取量を増やせるように工夫してみてください。