ネコを助けたい!東大の「腎臓病治療薬開発」に、わずか9日間で約1億2000万円の寄付金

2億円を超える寄付金で無事に研究再開

東大大学院の宮崎徹教授が進める猫の腎臓病治療薬開発の支援のため、わずか9日間ほどで約1万件、1億2千万円を上回る寄付金が集まったと報じられたのは今年7月。このペースは東大史上最速とのことです。

コロナ過でスポンサー企業からの出資がストップし、研究開発が続行できなくなったという教授のインタビュー内容がSNSで拡散。

さらにネットのニュース記事に出たことで、東大の寄付金窓口である東京大学基金には瞬く間に寄付の申し出が殺到しました。

そして現在、寄付金の総額はゆうに2億円を超えており、さらに製薬企業から新たに出資の申し出も受け、無事に研究を再開できたそうです。

腎臓の老廃物を除去するための「AIM」というタンパク質を利用した治療薬

猫の腎臓病発症率は非常に高く、腎臓病は猫の死因のトップとされています。しかし、未だその原因は明らかになっていません。

一方この治療薬は、人間や犬で腎臓の老廃物を除去する働きがある「AIM」というタンパク質が、猫ではうまく機能しないことに着目して開発された薬です。

AIMの発見や研究の経緯については、宮崎教授の著書「猫が30歳まで生きる日」に詳細に綴られており、教授がどれほど熱意を持って忍耐強く研究を進めてきたかがよくわかると評判になっています。

早期発見が難しく死亡率の高い腎臓病を治療できるかどうかは、飼い主にとって切実です。この新たな治療薬が1日も早く実用化されるとよいですね。

▼東京大学 宮崎徹教授支援サイト

https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/articles/z0802_00014.html