Q:猫はなぜトイレのあとに砂をかけるの?
A:猫は野生時代の習性で、自分の存在を隠すために砂をかけて排泄物のニオイを消しているからです。
猫の排泄物には、その猫特有のニオイがあります。
野生時代の猫は、ネズミなどの獲物を待ち伏せして捕まえるという方法で狩りをして暮らしていました。
排泄物のニオイで自分の存在が獲物に気づかれてしまうと、逃げられてしまって狩りが成功しません。だから排泄物のニオイを消すために、砂をかけるのが習性として身についたのです。
また猫の敵になる動物に居場所を知られるのも危険です。排泄物のニオイを消すのは、自分の身を守るためにも重要だったということですね。
なぜ犬はかけないの?
では同じペットでも、犬はトイレのあとに砂かけをしないのはなぜでしょう。
犬の祖先のオオカミは群れで獲物を追って、相手が疲れたところを仕留めるという方法で狩りをしていたので、排泄物のニオイを消す必要がありませんでした。
猫と違って犬がトイレのあとに砂かけをしないのは、野生時代から砂かけの習性がなかったからなのです。
邪魔せず見守って
猫がトイレのあとに砂をかけるのは本能的な行動なので、愛猫が砂かけをしている時は邪魔しないであげましょう。
また縄張りを積極的にアピールしたい猫や、逆にとてものんびり屋さんの猫などはトイレのあとも砂かけをしない場合があるようですが、その子の個性なので特に問題はありません。