ブレンダーの入った箱の上を占拠し続ける飼い猫たち
カナダのバンクーバー島で暮らすジェシカさんとニッキーさん夫妻は、2021年のブラックフライデーセールでプロ仕様の高級ブレンダーを購入しました。
ところが、12月16日に配達された新品ブレンダーの箱の上に飼い猫3匹が代わる代わる座り込み、以降数週間箱を開封することさえできない事態に。
ジェシカさんは、ずっしりと重いブレンダーの箱をほんの一瞬キッチンの床に置いただけですが、4歳になる黒白猫のマックスはすかさず箱の上に飛び乗ってしまいます。
すると、13歳になる兄弟猫ジョージとランド・カルリジアンもこの箱に乗りたがるように。
3週間以上「開かずの箱」に
以降、3週間以上にわたり3匹は決して箱の側を離れず、誰が箱の上に乗るかで小競り合いをしたり、他の猫が食事中などで忙しい時は交代で見張りに立ったりしています。
肝心のブレンダーは、その間ずっと箱の中に入ったままです。
ジェシカさんとニッキーさんがこの状況を写真に撮って、猫好き専門のフェイスブックグループに投稿したところ、似たような状況に覚えのある多くの飼い主から共感コメントが寄せられました。
この3匹の猫たちは普段から箱の上や積み重なった物の上に乗るのが好きで、たいていは2~3日もすると飽きてしまうそうですが、どうやら今回は違ったようです。
ブレンダーの箱を巡る飼い主と猫たちの攻防
飼い主2人は、おやつや別の箱、おもちゃなどで猫たちの気を逸らそうとしましたが、いずれも効果はありません。
箱の場所を変えれば興味が薄れるかもしれないと考え、箱をキッチンの隅に寄せてみました。
しかし、やはり猫は箱の上に乗ったままです。
ジェシカさんが夜中に起きて箱を回収しようとした際も、やはり猫が乗っていました。
クリスマス休暇のため、しばらく自宅を空けている間に猫たちも箱に飽きるかもしれないと期待していましたが、帰宅してみると箱の上は依然として猫が占拠していたそうです。
飼い主2人は新品ブレンダーで作るのを楽しみにしていたスムージーを諦めて、手作りアイスクリームを食べ始めました。
ついにブレンダーメーカーから空き箱を入手!
ジェシカさんとニッキーさんは1月2日、ブレンダーのメーカーであるVitamixの公式フェイスブックにメッセージを投稿し、ブレンダーの空き箱を3つ送ってもらえないかと依頼してみます。
Vitamixはすぐにこれを了承し、後日ブレンダーの空き箱が無事2人の元に届けられました。
2人は、猫たちがブレンダーの入った箱を明け渡してくれることを期待して、これらの空き箱に小物などを入れて置いておくつもりです。
飼い主もSNSのフォロワーも、事の成り行きを楽しみながら見守っています。
実際のところ猫たちはそこまで重いわけではなく、その気になれば猫をどかすこともできるかもしれません。
ですが飼い主も猫も、そしてSNSユーザーもこの状況を楽しんでいます。
コロナ禍の重苦しい空気のが漂う状況で、「何であれ明るくなる話題があれば」と、飼い主夫妻は考えているようです。