飼い主にとってはいつも可愛い人魚姫
現在「マーメイド・キャット」としてSNSで人気を博している猫の「サリー」は、過去に負った怪我が原因で歩くことができません。
ですがそんなことはみじんも感じさせず、SNSでは様々な衣装に身を包んだ姿を披露してフォロワーを楽しませています。
可愛い人魚の尻尾は飼い主であるジャネス・ジェレティックさんのお手製。
ジャネスさんにとってサリーは、いつでも可愛い人魚姫。たとえ歩けなくても、いつも優雅で美しいそうです。
多くの人に、ケアが必要な猫・犬の受け入れを希望
ジャネスさんは、「もっと多くの人々に、特別なケアを必要とする犬や猫を迎え入れることを考えてもらえれば」という思いから、ソーシャルメディアにサリーの写真を投稿することにしました。
また、人魚の尻尾を付けることで、サリーの悲劇的な背景だけではなくハッピーで好奇心旺盛な一面をみんなに見て欲しかったそうです。
ジャネスさんは、特別なケアを必要とするペットを飼うことはとても素敵でポジティブなことであることを世界に伝えたかったのです。
特別な絆を共有する一人と一匹
ジャネスさんがサリーを迎え入れたのは8年ほど前のこと。彼は公園を散歩中にサリーを見つけました。
最初に見つけた時はすでに息がないように見えましたが、前足を動かしたためまだ生きていると分かったそうです。
彼は急いでサリーを動物病院へ連れて行きます。すると病院のレントゲン検査で‟首に銃の弾”が撃ち込まれていたことが分かり、今後は二度と歩けないということでした。
ジャネスさんは最初からサリーを飼うのは自分の運命のように感じていました。
しかし迎え入れて最初の1カ月間は彼にとっても下半身が麻痺して間もないサリーにとっても非常に大変でした。
撃たれた日からずっと側にいた飼い主
サリーが銃で撃たれたその日に彼女を見つけたジャネスさんは、サリーの身体が麻痺してから徐々に新たな身体の動きに慣れるまで、ずっと側にいたことになります。
こうした経験からジャネスさんとサリーは辛抱強くなることを学び、またジャネスさんは特別なケアを必要とする動物を世話することについて学びました。
「生活の中で自分以外の何かの世話をすると本当にいろいろなことを学びます」と、彼は言います。
ジャネスさんとサリーの間には明らかに特別な絆があります。一方で、ペットを飼うことを検討しており障害のある動物を自分が飼えるかどうか考えている人に対し、ジャネスさんはこうアドバイスを送っています。
「障害のあるペットを迎えたばかりの時は焦らないでください。自分とペットにとって何がベストな方法なのか確認していかなければなりません。最初からすべてを知らなくても大丈夫です。徐々に上手くいくようになるものですから」
辛抱強くサリーと向き合ってきたジャネスさんの言葉には重みを感じますね。