ワイルドルックスの野生猫「カラカル」が可愛いペットに!
一般的にアフリカや中東・中央アジアなどに生息する中型サイズの野生猫「カラカル」が、ラトビアの一般家庭で可愛いペットとして飼われています。
野生のカラカルの食事は、鳥類、ウサギ、爬虫類、ときにはヒツジやヤギなどの家畜を襲うこともありますが、ラトビアではカラカルを飼育するのは合法。
飼い主のデニス・ジェゴロブスさん(18歳)によると、カラカルの「プンバ」は食欲旺盛で脱走癖があるものの、愛情深く寂しがり屋な猫だそうです。
プンバはひとりになるのが嫌いなため日中は家族の後をついて回り、夕方には一緒に座ってテレビを見ます。
食事は1日3食で、一緒に住むもう2匹の猫(メインクーンとブリティッシュショートヘアー)と遊ぶのも好きです。
たまにデニスさんに向かってシャーっと唸ることもありますが、飼い主の足に体を擦り付けたり隣で眠ったりもします。
プンバはイラつかせたりしなければとても優しい猫で、ひとりで寂しい時は大声で鳴くときもあるとのこと。
「いつも家族の側で家族がすることをすべて見ているプンバは、完全に家族の一員です」とデニスさんは言います。
デニスさんによると、プンバは普通の猫よりも頭がよく、コミュニケーションの取り方や愛情の示し方もよりストレートだそうです。
それなりに苦労もある野生猫の飼育
プンバを連れて散歩をしていると初めて見る人はとても興奮しますが、中には怖がって危なくないか尋ねてくる人もいます。
プンバが子猫だった頃は、一緒に出掛けると写真を撮らせてほしいと頼まれることもありました。
実際のところ、野生猫の世話をするのは簡単なことではありません。
プンバは毎朝、家族とともに目が覚めるとすぐに食べ物をねだり始めます。
夏場は屋外で生活させていますが、ヨーロッパ中部にあるラトビアは秋になるとかなり冷え込んでくるため、秋半ばから春半ばまでは屋内で生活させるそうです。
「大変なのはプンバを敷地内から脱走させないことです」と、デニスさんは言います。
実はプンバは過去に脱走したことがあり、その時は家族で丸2日間プンバを探し回ったそうです。
また、冬になると湖に氷が張り湖を渡って逃げてしまうこともあるため、冬場は屋内で生活させるしかないとのこと。
野生猫をペットとして飼うのもなかなか大変そうですが、それでも人懐こい野生猫との生活はとても楽しそうですね。