もの書く人と猫に注目したドキュメンタリー番組である、「ネコメンタリー 猫も、杓子(しゃくし)も。」。
12月9日放送の「東山彰良とカグラ」では、直木賞受賞作家である東山彰良さんと愛猫のカグラの生活に迫りました。
東山さんは次回作が読めない作家である
故郷は台湾である東山さんは、子供の頃に日本へ渡ります。
2015年「流」で直木賞し、次々と新たな作品を生み出している人気作家です。
書きたいシーンを思い立ったら書き出し、あとは「ものがたりに連れて行ってもらう」執筆スタイルの東山さん。いい意味では「自由」だが、悪い意味では「作風が定まらない」と言います。
また、執筆中に好きな音楽は欠かせず、中でもブルースがお気に入り。怖い歌詞なのに、とぼけたメロディーをのせるところから小説執筆に重要なギャップを学んだそうです。
カグラとの出会い
引用:https://plus.nhk.jp/watch/st/e1_2021120914102?cid=jp-Z52R515WW1
カグラは2016年に、東山さんが大学で非常勤をしていたときに駐車場で拾いました。
鳴いていて衰弱していたのを見つけて連れて帰り、妻が世話をして回復していったようです。
名前の由来は地名の「神楽坂」。現在では「カグ」「カグちゃん」と呼ばれています。
今ではすっかり家族の一員であり、カグラは夜明け前に起き出して東山さんのところへ行きドアを開けるとベッドに飛び乗るのが日課です。
朝仕事をするためカグラが呼びに来てくれることで、コンスタントに起きられるようになったと東山さんは語ります。
絵画を見るのが好きであり、自由気ままに過ごすカグラ。予防接種を嫌がったり、インターホンがなるだけで逃げる臆病な面もあるようです。
カグラは唯一無二の猫
たくさんの捨て猫を見てきたはずなのに、カグラを家族に迎え入れたことに縁を感じていて唯一無二の存在であると東山さん。
「猫は僕にとっては、あったほうがいいもの。なくても生活はできるけれ、いると人生が豊かになるもの」だそうです。
「役には立たないけれど、なんか読みたくなる」そんな2人の関係のような存在になれる本を書きたいと東山さんは語りました。