従軍中の兵士たちに癒しを与えた可愛い野良猫
現役軍人のケルシー軍曹は、中東で出会った野良猫をアメリカに連れ帰るためニューヨークを拠点とする動物福祉団体Guardians of Rescueから助けを得て、先日ついに猫たちをアメリカに連れ帰ることができました。
Guardians of Rescueによると、ケルシー軍曹が中東で従軍中に出会った野良猫は当時非常に弱っており、尻尾は折れて目と鼻には傷。そしてろくに歩くこともできなかったそうです。
摂氏50度を超える天候の中、飲むことができる水も限られていました。
ケルシー軍曹は野良猫をウィスカーズ軍曹と名付け、体調が回復するまで懸命に看護します。その後元気になったウィスカーズ軍曹は、基地の近くに隠していた2匹の子猫のところにケルシー軍曹を連れていきました。
こうしてケルシー軍曹は3匹の猫たちを世話するようになったのです。
厳しい環境の中で軍務をこなすケルシー軍曹と同僚の兵士たちにとって、この3匹の存在は大きな安らぎとなりました。
3匹の猫をアメリカに連れ帰るため寄付を募ることに
ケルシー軍曹は、3匹の猫たちを安全な家と愛情を与えてくれる家族のいるアメリカに連れ帰ることにします。そしてそのために、動物福祉団体のGuardians of Rescueに助けを求めました。
Guardians of Rescueのロバート・ミッセリ氏は「これらの猫を兵士たちの故郷に連れてくる手伝いができてとても光栄です。しかし同時に、このような仕事を成功させるには一般の方たちのサポートが必要不可欠です」と言っています。
Guardians of Rescueは、ウェブサイト上で猫をアメリカへ連れてくるために必要な資金を募りました。そして集められた資金によりウィスカーズ軍曹と2匹の子猫たちは、先日ようやくケルシー軍曹とともにアメリカへ渡ることができたのです。
現在、ウィスカーズ軍曹はケルシー軍曹に引き取られ、2匹の子猫たちはケルシー軍曹の同僚の兵士に育てられています。
過酷な状況の中で、ともに助け合い固い絆を築いた人間と猫たち。離れ離れにならず、一緒に帰ってこられて本当に良かったです。