猫島「藍島」とは
博多から特急で1時間ほどの距離にある、小倉駅近くの小倉港から行ける「藍島」は周囲約13Km、面積は0.68平方メートルという小さな島です。こぢんまりとしている島の人口は300人弱です。釣り客が主に訪れるほか海水浴も楽しめる穴場スポットとなっています。
そんな藍島にはたくさんの野良猫が暮らしています。その数推定300匹。もともと漁業の盛んな藍島では、漁に使う網をネズミなどに食い破られないように猫を大切にしていたのが、ここまで猫が増えた理由だと考えられています。
現在、藍島は博多から日帰りで行ける猫島として人気を集めており猫目当てで観光に訪れる人が多くなっているそうです。そのため、港から藍島に降り立つと猫達が恐れることなく寄ってきてくれます。
猫島「藍島」の魅力
藍島の魅力は何と言ってものどかな島の雰囲気と愛らしい猫達です。昔から島民たちによって大切に扱われてきたためか、藍島で暮らす猫達は穏やかで観光客に対してもフレンドリーに接してくれる子が多いようです。またこの猫島である藍島は大変小さな島で徒歩で観光しても一日で回れるほどの広さしかありません。そのため日帰り旅行にはうってつけの場所と言えます。
猫だけではなく、綺麗な海水浴場があったり釣りの穴場スポットになっていたりするので、猫と触れ合うついでにのんびりとレジャーを楽しめるのも魅力的ですね。ちなみにこの藍島で暮らす猫達は水をあまり怖がらず、海岸沿いだってヘッチャラで歩きます。さすが海に囲まれた島で暮らす猫達ですね。たくましいです!
猫島「藍島」への行き方
猫島である藍島への行き方は博多からJR特急で1時間程でつく小倉駅に行き、北口から徒歩5分ほどの場所にある小倉渡場に向かいます。そこから出ているフェリー「こくら号」に乗り40分ほどすると藍島が見えてきます。
釣り人が多く訪れる島でもあるので、小倉~藍島のフェリーは1日3往復あるようです。季節や曜日によって運行時間は違いますので、猫島の藍島に訪れる際は事前に下記の北九州市の公式サイトからチェックをしましょう。ちなみに交通料金は800円程です。
また、天候によってはやむを得ず運休する可能性もありますので訪れる際は天気に十分注意をしてくださいね。
猫島「藍島」の観光スポット
猫島「藍島」の観光スポット 千畳敷
潮が引くときに現れる一面に畳を敷いたような岩盤です。その岩盤の前には「貝島」と「姫島」をのぞめます。岩盤は歩くこともできるため、ちょっと非日常的な雰囲気を楽しみたいならば、ぜひ潮が引くタイミングで訪れてみてはいかがでしょうか?
猫島「藍島」の観光スポット はまや民宿
釣り人向けの民宿で、泊まることができます。こちらの民宿を経営する浜崎さんは、宿泊客が食事を終えるとサービスでアコーディオンにハーモニカ、靴にカスタネットを仕込んでリズム、なんとも変わった特技を披露してくれる。のどかな雰囲気にピッタリなサービスに癒されること間違いなしですね。
なお、猫島の藍島は食事処は無く小さな商店と数台の自販機しかありません。そのため日帰りで観光に訪れる際は、小倉駅周辺でお昼ご飯を調達するなどして事前に用意をしておきましょう。
猫島「藍島」であった問題について
藍島はもともと観光地などではなく、釣り人や海水浴客がときどき訪れるいたってのどかな街でした。しかし猫島として注目され始めたことで、民家に観光客が勝手に立ち入ったり、ゴミを散らかして帰ったりとマナー違反をする人が多く存在しています。
過去に実際にあった問題は、決められた餌場以外で観光客が餌を与えそのまま放置したことで、虫が湧き悪臭が発生した事例もあります。また、民家の前にもかかわらず猫の気を引きたいがためにフードをばらまいてそのまま去ってしまう、マナーのかけらもないようなひどい観光客もいました。
そのフードの食べ残しや、古くなって腐ったフードを片付けるのは他でもない猫島である藍島の島民達です。皆様も自分の家の前に猫の餌をばら撒かれたら迷惑ではないですか?そのような事態から、過去にこの島では猫に餌を与えず、島から排除しようという動きがありました。こんなに狭い島で人から餌をもらえなくなったら飢え死にするのは目に見えています。
現在はボランティア団体の手によって、餌やりの規定やこれ以上増えないようにNTR活動をすることで島民と猫は共生しています。しかし、このような努力をいつマナーの悪い観光客に脅かされるか分かったものじゃないですよね。
藍島は猫がたくさんいる島ですが、あくまでも民家です。そのことを忘れずにもし餌やおやつをあげるときは、所定の餌場であげるようにしましょう。それが藍島で暮らす猫達の命を守ることに繋がります。
まとめ
とっても魅力的な猫の藍島をご紹介しましたが、行ってみたいと思った猫好きさんも多いのではないでしょうか?藍島は猫がたくさん暮らす猫島ですが、けっして観光地ではありません。人々が暮らす民家にお邪魔をするということは忘れないように、マナーを守って猫ちゃんと触れ合ってくださいね。