男木島が猫島と呼ばれるようになった経緯は?
1.男木島の猫は元々ネズミ駆除のためにいた
男木島は、なぜ猫島と呼ばれるようになったのでしょうか?
男木島にも元々、猫は住んでいました。放し飼いの飼い猫もいましたが、大半が野良猫でした。それらの猫は男木島の漁港に出るネズミを、取ってくれていたようです。
2.TVで男木島が猫島として特集される
男木島の住民たちと猫は、お互いに持ちつ持たれつで暮らしていました。ところがある日、ある有名猫番組で、男木島が紹介されたのです。すると、日本どころか世界的に、男木島は有名な島になりました。
3.猫目当てに男木島に来る観光客が急増
観光客がどっと押し寄せるようになり、男木島は一躍、猫島として知られることになったのです。観光客たちの中には、猫へのプレゼントとして美味しいご飯を持ってくる人もいました。観光客から美味しい食べ物が貰えると知った猫たちは、自らご飯を求めて寄っていくようになります。
4.観光客の与える餌により男木島は猫が急増
最初は警戒していた猫たちですが、徐々に人懐こくなっていきます。それが更に、男木島の猫人気に拍車をかけました。男木島に来る観光客が与えるご飯によって体力がついた猫たちは、どんどんとその数を増やしていきます。
誰かがたくさんの猫を男木島に持ち込んだ事もあったようです。ついに、男木島民の数よりも猫の数が多い、文字通り男木島は猫島になりました。
5.猫が増えすぎた男木島は対策を練る
男木島に増えすぎた猫たちにより、糞尿被害や農作物の食い荒らし、漁に使う網を破るなどの被害が増え、苦情が相次ぎます。そこで男木島では、猫がこれ以上増えないように、不妊手術をすることにしました。
6.男木島の猫の数が一時的に減る
不妊手術を終えた猫たちは、里親の元に引き取られたり、元いた場所へと返されたり・・・。元いた場所へ返された猫たちは感染症にかかる猫が多く、その為に数が激減してしまったようです。
以前はたくさんの猫が見られた男木島のスポットにも、猫の姿はちらほら見られる程度になってしまいました。良かれと思って行ったことが、結果的に猫たちの命を奪うことになってしまったのです。
7.今では猫も落ち着いてきた
以前ほどではありませんが、再び男木島でゆったりと過ごす猫達の姿が見られるようになりました。
男木島の猫スポット
男木島の猫スポットは2箇所ほど、あるようです。
- 男木漁港
- 豊玉姫神社入り口
男木島の男木漁港
フェリーを降りて、5分ほど歩いた場所にある男木漁港。漁港にはネズミ被害がつきものですが、猫たちがいる為、漁師さんたちは助かっているようです。観光客がご飯をくれると知っている猫は、ここらでフェリーの到着を待つ事もあるのだとか。
男木島の豊玉姫神社入り口
島の中心にある安産の神様、豊玉姫神社の入り口付近も、猫がいる事で有名なスポットです。静かな神社で、のんびりと過ごす猫たちの姿を、見ることができるでしょう。
男木島の猫に会う時のマナー
男木島の猫たちに会いに行く時、守りたいマナーがあります。
- 猫にご飯を与えない
- 男木島民の生活を邪魔しない
- 猫以外の男木島の魅力も探そう
猫にご飯を与えない
男木島に猫が増えすぎる原因となるので、猫にご飯は与えないようにしましょう。猫によっては、観光客が与えたご飯が体質や体調に合わず、調子を崩してしまう場合もあります。
男木島は観光客が持ってきたご飯が一因となり猫たちが激減してしまった経緯がありますので、同じ過ちを繰り返さない為にも、猫がどんなに可愛くご飯をせがんできても、心を鬼にして与えないでください。それが男木島の猫の為です。
男木島民の生活を邪魔しない
男木島を訪れる観光客の中には、島民の家に勝手に立ち入ったり、通行を邪魔したりする人がいることも。男木島に遊びに来てくれるのは男木島民の方にとって嬉しいことではあるのですが、いつもの生活が脅かされてしまうようでは、困ってしまいます。
島民の方の生活を邪魔しないよう、十分に配慮して猫に会いに行くようにしてください。
猫以外の男木島の魅力も探そう
男木島には、猫以外にも魅力溢れるスポットがたくさんあります。猫と遊びつつ、それらを探して回るのも、また楽しい時間となるでしょう。
男木島の猫以外のオススメスポット
男木島には他にも魅力的なスポットがたくさんあります。
- 男木島中にある、アート作品
- 瀬戸内海の絶景
- 男木島の自然や町並み
島中にある、アート作品
男木島は、瀬戸内国際芸術祭の開催地となった事もあり、昔ながらの島の風景と現代アートが融合する島でもあります。フェリーが到着する港にある男木交流館の屋根は、目を惹くアート作品となっているのをはじめ、島中にアート作品があり、訪れる人の目を楽しませてくれます。
瀬戸内海の絶景
男木島は、港が西向きにありますので、夕日がとてもキレイです。その他にも、日本の灯台50選に選ばれた「男木島灯台」があります。更に、前述の猫スポットでもある豊玉姫神社からは、瀬戸内海を臨む島の絶景を、心置きなく楽しむことができるのです!
男木島の自然
男木島灯台から続く遊歩道の周辺には、1000万株を超える水仙の御花畑が広がっています。1月下旬から3月上旬にかけては、水仙の花のピークなのだとか。
また、石段や石畳が美しい男木島の町並みですが、そこにも路地壁面プロジェクト「wallalley」によるカラフルなペイントが!歩くのが楽しい町並みも、男木島の魅力です。
男木島の魅力が紹介されている動画がありますので、ぜひチェックされてみてください!
男木島へのアクセス方法
男木島へは、高松港からフェリーめおんで40分。フェリーの代金は片道510円と、とても良心的です。海上タクシーやヨットなどで訪れてもOK。フェリーは運行時間が決まっていますので、乗り遅れないように注意してください。
男木島は徒歩で観光しよう
島内は坂が多いので、基本的には徒歩が向いています。自動車による移動は難しいです。ですが、一応フェリーに乗用車を乗せることは可能ですが、フェリーに乗せられる車の台数には限りがありますので、注意しましょう。
男木島では自転車レンタルも
男木交流館にて、電動自転車の貸し出しを行っています。もし必要な場合は、交流館受付まで。詳しくは、以下のURLをご参照ください。
まとめ
少し悲しい歴史がある猫島の男木島ですが、マナーを守って猫たちとの時間を、楽しませて貰いたいですね。男木島に行ったら、猫だけを見ていたのでは少々、勿体なさそうです。
他の魅力も、ぜひ探してみてください。目一杯男木島を堪能するなら、宿泊がおすすめ!瀬戸内海に沈む美しい夕日を、目にすることができますよ。
40代 女性 かな
私はまだ小さかったのですが猫ちゃん大好きな家族に連れられて訪れたのを覚えています。
漁港には猫ちゃんが集まっていてどの猫ちゃんも可愛くて人懐こい性格でした。
絶対に食事を与えてはいけないことを約束させられたのを覚えています。
とても、楽しかったです。また、機会があれば訪れたいと思います。