猫のイカ耳って?
そもそも、イカ耳をご存じでしょうか。
猫の耳は非常に表情が豊かで感情を読み取るのみ便利なのですが、その中には「イカ耳」と呼ばれるものがあります。
猫の耳が横にピンとなっている形なのですが、上から見てみるとイカに似ていることから、「イカ耳」や飛行機の翼に似ていることから「飛行機耳」などと呼ばれるようになりました。
では、猫はどうして食事をしているときにイカ耳になるのでしょうか。
猫がご飯中にイカ耳になる理由は?
猫が食事をしているとき、美味しそうにムシャムシャと夢中になってくれていますが、ふと耳を見ていると、いつものようにピンと立たずにイカ耳のように横向きになっていることがありますよね。
あごの筋肉を使っているから
「怒ってる?」と言いたくなりそうですが、猫が食事中にイカ耳になる理由としては、単純に「ただ顔に力が入っているから」ということが有力でしょう。
猫は何かに失敗したときなどにもふとイカ耳になることがありますが、食事中などで顎の筋肉などを使っているときにも「力が入る」ということから、イカ耳になることがあります。
ですから同様に爪とぎをしていたり、毛づくろいをしていたりするときなどにもイカ耳になるんですよ。ただ、怒っているときではなくリラックスをしているときでも、力を入れていると耳はそのような形になってしまうようです。
ご飯中の猫は神経質
ちなみに、食事中や飲み水を飲むときにヒゲが上向きにピンとするのは、力が入っているからではなく猫が神経質な生き物だからだと言われています。
情報を集めるための大切な神経であるヒゲに、水やキャットフードがつくことが嫌なので機能として後ろにたたむのです。このように、猫の耳やヒゲは多様な動きをするので、色んな気持ちを読み取ることができますね。
猫がその他でイカ耳になるのはどんなとき?
猫はどちらかと言うと、食事中よりもその他の感情にあるときにイカ耳になることがあります。その具体的な感情についてご紹介させていただきます。
1.集中しているとき
猫は何かに興味津々になり「なになに!?」と興奮した状態にあるときも、イカ耳になる特徴があります。例えば工事の音や外から聞こえる犬の鳴き声、雨の音などが聞こえたときにこのような反応をすることも。
2.不安と感じているとき
猫は「不安だな」「気をつけた方が良さそうだな」などと感じているときに、周囲の情報を察知させるために聴覚をフルに活用しているときがあります。そのようなときにはイカ耳になります。
3.怒っているとき
猫がイカ耳になるのは「イライラする!」「やめて!」とストレスに感じているときや怒っているときにも見せる姿です。
イカ耳になっていることを続けてしまうと、猫に引っ掻かれるなどしてしまう可能性もあるでしょう。ストレスの原因となっていることを取り除くようにしてあげてくださいね。
4.服従しているとき
猫は恐怖を感じたときや、何かあったときに「お願いだから攻撃しないで」と相手を挑発してしまうことがないように、自分を小さく見せようとするときに、このようにイカ耳になることがあります。
まとめ
猫が耳を横向きに倒し、上から見るとイカの形に似ていることから「イカ耳」と呼びます。食事をしているときにもイカ耳になるのですが、こちらは怒っていたり、恐怖を感じていたりするのではなくて、単純に「力が入っているから」なんですね。
猫の耳やヒゲからは、猫の感情を読み取ることができますので観察してみてくださいね。