猫がジャンプに失敗する理由
ジャンプ力が凄い猫ちゃんですが「この頃ジャンプに失敗するな...」と悩む飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。
実は猫がジャンプをできなくなってしまうときには、いくつかの理由が考えられます。
1. 年をとってきたから
猫は「7歳」を過ぎるとシニア期に入り、老猫と呼ばれる時期になります。
そうなれば、今までたくさん体を動かして遊んでいた猫でもおもちゃに興味がなくなり、眠る時間が増えることが特徴としてあげられます。
また歯石が増えたり、目やにが増えるなどもシニア期に差し掛かった特徴でしょう。
このようにシニア期になれば、あまり動かなくなってしまうことで「筋力も衰えてくる」のでジャンプに失敗してしまうんですね。
2. 肥満や運動不足だから
猫は日頃から運動をしていないと肥満になってしまい、ジャンプができない体になってしまいます。
あまり普段から運動をしておらず、登ろうとするのに手をかけてやめてしまったり、登りたそうに見上げるだけで諦めてしまう猫は「ジャンプを失敗することを怖がっている」可能性もあるでしょう。
そのような場合には、適正体重にすることができるように、飼い主さんがおもちゃなどで遊んで体を動かすようにしてあげましょう。
3. 足を怪我しているから
猫はジャンプに失敗して足を怪我していたり、何らかの原因によって足を痛めているとジャンプに失敗してしまうことがあります。
足をかばうような歩き方をしていたり、同じ場所ばかりを舐めることがあれば「痛い」可能性もありますので動物病院へ連れて行くようにしてください。
4. どこかに痛みがあるから
猫はどこかに痛みがあって元気がないときには、ジャンプが上手にできなくなってしまうことがあります。
その他にも
- 食欲がない
- あまり動かない
などということがあれば、どこかに痛みがあったり、何らかの病気である可能性も考えられますので、様子を見たり病院へ連れて行くようにしてください。
5. 病気だから
猫は病気が原因によってジャンプに失敗してしまうことがあります。
病気の原因としては様々ですが例をあげるならば「感染症」「腎不全」「気管支炎」「中耳炎」「心筋症」「猫風邪」「リンパ腫」などが考えられるでしょう。
猫の様子を日頃から観察し、何か異変があれば早めに対処をしてあげるようにしてくださいね。
猫のジャンプ力って?
猫ってテーブルや本棚、キャットタワーなどどこでもジャンプして器用に登ってくれますよね。
「そんなところ登ったの?!」とビックリしてしまうほど、高い場所にジャンプしてくれることもありますが、そもそも猫のジャンプ力の「高さ」ってどのくらいあるかご存じですか?
実は猫のジャンプ力としては「猫の体高の5倍程度の高さ」を飛ぶことができると言われています。ということは、猫の平均の体高は25〜30cmほどなどで5倍にすると「1.25〜1.5m」ほどジャンプできるということになるのです。
猫と暮らしていると、驚異的なジャンプ力には本当に驚かされてしまいますね。
猫がジャンプを得意とする理由は?
猫はどこでも高い場所に登ってジャンプが得意なイメージですが、なぜここまでジャンプをすることに優れているのでしょうか。
その理由についてご紹介させていただきます。
後ろ足の筋肉が発達しているから
猫は体高の5倍程度の高さをジャンプすることができるのですが、それは「後ろ足の筋肉」が関係しています。
猫の後ろ足の筋肉は「速筋」と呼ばれ、高い木にジャンプしたり、あちこちを走り回ったりするなどの力を出すことができるのです。
「ジャンプ力」や走るときなどの「俊敏さ」はこの後ろ足の筋肉が関係していたのですね。
元々木に登って生活をしていたから
猫の大昔の先祖は森に生息し「狩猟」をして暮らしていました。そのときは木に登って高い場所から「獲物がいないか確認」したり「獲物を待ち伏せ」したりしていました。
狩猟をしたり、天敵から逃げるときは、木から木へジャンプをして移動をしたりもしていたことから「ジャンプ力が必要だった」ということが分かります。
現在でもその本能が残っていることから、ジャンプ力に優れているんですね。
バランス感覚に長けているから
猫は人間と同様に、耳の中でバランス感覚をとる器官があります。
その器官とは前庭神経にある「三半規管」で、これによって高い場所から落ちないようにバランスをとったり、狭いところでもバランス良く渡ったりなどすることができるのです。
まとめ
猫は元々森で暮らしていたことや、後ろ足の筋肉が発達しているのでジャンプに優れています。
そんな猫がジャンプに失敗してしまうときには老化や怪我、病気など様々な原因が考えられます。猫の様子を観察し、異変があれば動物病院へ連れて行くようにしてくださいね。