猫パンチが強力なワケ
猫パンチはどうして、超速な上に強力なのでしょうか?
子猫時代から鍛え抜いているから
猫パンチが強力なのは、子猫時代から鍛えられているからです。
母猫は、子猫がある程度に成長すると、わざと生きた獲物を持ってきて、止めを刺す練習をさせます。
グズグズしていたら逃げてしまいますから、確実に仕留める為に猫パンチを繰り出す練習をしているのです。そんな子猫のときからの積み重ねがあるので、強いワケです。
ただ、室内飼いの猫の場合は狩りをする機会が少ないので、若干鈍ってくることもあるとかないとか…?
猫同士で猫パンチをし合っても、外すことが多いそうです。相手を傷つけない為にわざと外しているのか、それとも本当に当たらないのかは、分かりません。
命がけだから
室内飼いなのに自分で獲物を取るという猫は少ないと思いますが、野良猫は、自分で獲物を捕まえなければ、命に関わります。でも、狩りができるチャンスは、1日のうちそんなに回数は多くないでしょう。
つまり、少ない狩りのチャンスを逃さないよう、素早く強力な猫パンチを獲物に、お見舞いする必要があるワケです。
1回のチャンスを逃したら、次はいつあるか分かりませんから、1発の猫パンチに魂を込めて、獲物にぶつけているのでしょう。
卓越した反射神経があるから
猫パンチが早いのは、猫の卓越した反射神経のおかげです。獲物の動きに合わせて確実に猫パンチを当てるなんて、とてもじゃないけど人には中々できない芸当です。
ある資料によると、猫パンチ1発の速度は、0.009秒だそう。早打ちの中の早打ちレベルです。
それくらいでないと素早い獲物の動きに、対応できないのでしょう。
ですから、猫に比べると動きがゆっくりな人にとっては、見えないくらいの高速パンチなのです。
猫が猫パンチしているところを見ても、何発打っているか数えられませんものね。
平衡感覚がすごいため
反射神経と共に、猫はこれまた卓越した平衡感覚を持っています。この平衡感覚があると、どんな体勢からも高速猫パンチを炸裂させることができるのです。
座っているときはもちろん、寝そべっているときでさえ、猫パンチしますからね。
人だったら、寝そべってパンチするのは、とても難しいでしょう。
ヘロヘロのパンチだったらできるでしょうが、相手に確実にダメージを与えられるようなパンチは、不可能に近いはずです。
だから猫に近づくときは、要注意です。油断して猫の睡眠を邪魔したら、猫パンチの標的になってしまうかもしれませんよ。
骨格が猫パンチに適している
実は猫には小さいですが、「鎖骨」があります。この鎖骨が、強力な猫パンチに関係しているのです。
鎖骨があると、左右に腕を動かすことができる為です。逆に鎖骨がないと、上下に動かすことはできますが、左右の動きが難しくなります。
猫は地上で暮らす生き物ですが、木に登って足を左右に開く必要があった為、進化の過程で鎖骨が残ったようです。
とは言え、猫の鎖骨は人間のように固定されていないので、狭いスキマを通る際は鎖骨を狭めて通ることができる、というワケです。
少し話が脱線しましたが、鎖骨という骨がある為に、自由自在に猫パンチが繰り出せるのです。
まとめ
猫パンチが強力なのは、猫の体の構造が猫パンチに適しているから、なのですね。
もし猫が人サイズで、本気で戦ったら、人に勝ち目はなさそうです。猫が小さな生き物なことに、感謝しなければいけないかもしれませんね。