猫のひげが短い!ない!
猫の顔を見たら「ひげが短い、前よりなくなっている」と気付いたことはありませんか?普段猫のひげはあまり気にならないかもしれませんが、ほとんどのひげが根本から1cmほどに短くなってしまった姿を見るとなんだかかわいそうに見えてしまいます。
このひげが短くなる現象、猫を2匹以上飼育している場合によくみられる「多頭飼育あるある」なんです。
原因は、猫同士の毛づくろいの最中に、片方の猫がもう1匹の猫のひげを噛み切ってしまうことです。この光景を見たことがある飼い主さんもいるのではないでしょうか。
なぜ仲間の猫のひげを噛み切る?
毛づくろいに夢中になってしまったから
猫は夢中になると、抱え込んだり、噛みついたりすることがあります。猫同士のじゃれあいや毛づくろいをしているときも、夢中になってしまい目の前にあった仲間の猫のひげを噛んでしまうのです。おもちゃだと思っているのでしょう。
子猫だと思っている
母猫は、子猫が遠くに行かないようにセンサーの役割を持つひげを噛み切ってしまうことがあります。
仲間のひげを噛み切ってしまう猫がメス猫の場合は、仲間を子猫だと思って接している可能性があります。猫同士の関係性をよく観察すると、このような関係性が見えてくるかもしれませんね。
ひげを噛み切る猫、止めさせた方がいい?
ひげを噛み切られて短くなってしまった姿はかわいそうですよね。
ひげを噛まれても嫌がっていない場合や、ひげを噛まれて逃げても猫同士の関係がとても悪くないのであれば特に問題ありません。むしろ、ひげを噛むほど近づくのは猫同士の仲が良く、心をゆるしているともいえますよね。
仲間の猫のひげを噛み切るのをやめさせられるのかというと、本能的な行動なので難しいでしょう。
猫のひげが短くなっても大丈夫?
猫のひげは障害物や湿度を感知する働きがあるため切ってはいけないものです。ひげを噛み切られて短くなってしまったら生活に支障が出てきそうですが、室内飼育で慣れている場所であれば問題ありません。
しかし普段の生活をよく観察して様子がおかしい場合は獣医さんに相談するようにしましょう。
猫のひげが短くなる他の理由
- 自然に切れる
- 自分で毛づくろいをしていて口に入った
猫のひげは仲間に噛み切られてしまう以外にも切れてしまいます。自然に切れてしまうこともあります。また、前足をなめて顔を拭く毛づくろいをしているときに、ひげが口にはいってしまい、自分で噛み切ってしまうこともひげが短くなる原因です。
まとめ
猫のひげが全体的に短くなってしまうのは、多頭飼育でよくみられる現象です。仲間同士で毛づくろいをしていて「夢中になってしまい噛み切ってしまう」「仲間の猫を子猫だと思い遠くに行かないようにひげを噛み切ってしまう」ということが理由として挙げられます。
ひげを短くされても慣れている場所であれば問題なく生活ができ、猫同士の関係も悪くないのであればそのままでも大丈夫です。ひげを噛む、ひげを噛まれる行動は仲が良いから見られる行動とも言えます。
短いひげはかわいそうにも見えますが、仲が良いと思うとほほえましく見えてきませんか?