猫のひげが長い3つの理由
猫のひげが長い理由はどのようなことが考えられるのでしょうか。
猫のひげは長いですよね。「なぜこんなに猫のひげは長いんだろう?」「何のためにこんなに長いひげを持つのだろうか」と、様々な疑問を抱くこともあると思います。
実は猫のひげには飼い主の知らないような、意外な役割がたくさんあります。そこでここでは、猫のひげが長い理由についてご紹介させていただきます。
1.平衡感覚の一端を担う
猫の長いひげはただ生えているだけではありません。猫のチャームポイントとも言える長いひげは、実は「平衡感覚の一端を担う」非常に重要な働きをしています。
猫は野生に生息していたとき狩猟をして生活をしていました。しかし、人間よりも視力も弱いこともあり、他の器官で補う必要がありました。
そうして「猫の長いひげ」が平衡感覚を保つ役割を持つようになったと言われています。
森や林にいても、ひげがあれば木の枝が顔に当たることなく、上手に歩くことができます。また、狭いところを歩くときに、猫は落ちることなく器用に渡りますよね。このバランス感覚も長いひげのおかげなんですね。
2.センサーの役割
猫の長いひげは「センサーの役割」もあります。
猫は長いひげによって様々な情報を収集しています。猫はひげの根本にたくさんの神経が通っています。それにより、長いひげにほんの少しの何かが当たったりだけの刺激でも敏感に反応することができます。
ですので、視力が弱くて周りがボヤけて見えていても、ひげに伝わる刺激によって何があるのかを察知しています。
この猫の長いひげは空気振動すらも感じることができるので、野生に生息していたときに、
- 獲物はどこにいるか
- 獲物までの距離はどれくらいか
などのことも把握していたと考えられています。
3.ものさし
猫のひげは長いですよね。この猫のひげは頬や鼻、口付近にたくさん生えていますが、この猫の顔のひげは、長さをつなげると、実は猫の頭をすっぽり囲める面積になります。
これがどういうことかと言うと、「ひげに触れる感覚で自分の通れる幅」を把握しているのです。ですので、猫はひげによって様々な障害物までの距離を把握したり、計算をしたりしているんですね。
猫のひげは洞毛という
猫のひげが長い理由は以上のようなことがあげられます。
ひげや眉毛などの毛の総称を「洞毛」と言います。猫のひげ(洞毛)は
- 眉毛
- 頬
これらのような場所にもひげがあり、使える長さは顔の幅を覆うくらいの長さがあります。ちなみに、前足の手根球の近くにも洞毛があるんですよ。
猫のひげは長くても切ってはいけない
猫の長いひげは前述のような役割がありましたが、あまりにもひげが長いと「切ってもいいかな?」「邪魔になるだろうな」と思ってしまいますよね。
しかし、猫のひげは長くても「絶対に切ってはいけません」。
ここでは、猫のひけが長くても切ってはいけない理由についてご紹介させていただきます。
バランスがとれなくなってしまう
猫の長いひげをもし切ってしまうと、平衡感覚がなくなり、フラフラとバランスがとれなくなってしまいます。真っすぐに歩けなくなってしまったり、目の前の障害物にぶつかってしまったりしてしまうようになってしまいます。
情報を察知できなくなる
猫の長いひげを切ってしまうと、センサーの働きがなくなるので、「情報を察知できなくなる」ことがあります。それにより、すばやく動くことができなくなってしまったり、最悪の場合は歩けなくなったりしてしまいます。
とにかく痛い
猫のひげは人間のひげとは異なります。猫の長いひげにはたくさんの神経が通っているので、切ってしまうことでバランスがとれなくなってしまうだけではなく、「とにかく痛い」のです。猫が可哀相なので絶対にやめてあげてください。
まとめ
猫の長いひげは大事な器官です。
猫の長いひげは
- 平衡感覚の一端を担う
- センサーの役割などの働き
これらのような働きをしているので、ひげはこんなにもたくさん、そして長く生えているんですね。
猫のひげがあまりにも長いと切ってしまいそうになりますが、痛いことはもちろん、平衡感覚がなくなって歩けなくなってしまったり、障害物にぶつかったりするなどと、まともな生活ができなくなってしまうので絶対に切らないようにしてください。
猫の「ひげ」には感覚器として実にたくさんの役割があり、切ってしまうと歩けなくなると言われることがあります。しかし、実際には病院でケンカなどのアクシデントでひげが抜けたり、ストーブなどの熱でひげが縮れてしまった猫をよく見ますが普段通りに生活できています。
かといって故意に抜くことは感覚が鈍ってしまうだけではなく、痛みも伴うのでやめてあげてくださいね。