舌打ちすると猫が反応する理由
人間が舌打ちする音に、猫は反応を示してしまいます。
飼っている猫だけでなく、外にいる猫にも反応が見られますが、なぜ猫は舌打ちに反応してしまうのでしょうか?
1.小動物が動く動きを想像している
猫が舌打ちに反応するのは、小動物の音に似ているようです。ネズミや小鳥が鳴きながら、草むらで動く音を感じてしまうようです。
飼い主さんが猫に向かって舌打ちしたときに、猫は「何か獲物がいる!」と思ったり、小動物を想像したりして、反応してしまうのでしょう。
2.威嚇されたと思う
猫に舌打ちすると反応してしまうのは、威嚇されたと思っているようです。舌打ちしたときに、猫の耳が後ろに向いて、怖がって逃げる仕草を見せるなどするのです。
猫同士でも舌打ちのように「チッ」とすることがあります。「チッ」と言う音の周波数が、猫にとっては威嚇音に聞こえるそうです。
3.何か楽しいことが始まる予感
猫に舌打ちをすると、なぜか猫がよってきます。「チッチッチッ」や「トゥトゥトゥッ」と言う音に猫が反応するのは、「何か楽しいことが始まる」「嬉しい予感」など、興味津々な気持ちになっているようです。飼い主さんがご飯をあげる時やおもちゃで遊ぶ時に「チッチッチッ」と舌打ちをしていると「この音はご飯の音だ!」「この音は遊んでもらえる音だ!」と覚えているのかもしれません。それによって猫にとって、舌打ちが楽しいことと思っている猫もいるようです。
猫も舌打ちする!
知っていますか、猫も舌打ちをするのです。舌打ちをするときの感情は『咄嗟に出てしまった声』のときもあれば、『思いどおりに行かなかったとき』に舌打ちをするのです。
例えば、窓の外に小鳥がいるのを発見したけど、捕まえられない状況にいると、「カカカッ」「ケケケッ」と言う声を出します。
また、飼い主さんにおねだりしたのに無反応だったときも舌を鳴らします。猫同士でも相手にイラッとして、「チッ」と舌打ちをすることもあります。
こんな時に舌打ちを活用してみよう
1.猫を呼びたいとき
猫に「チッチッチッ」と言うと猫が寄ってきたりこっちを向いたりすることから、おびき寄せるときに舌打ちをします。
猫を探しているときや、猫をカメラに向かせようとするときに舌打ちしてしまいます。
あまり猫が懐いてくれない人は、舌打ちしながら指を出す方法を使うと効果があるようです。
2.しつけのときの舌打ちは注意も必要
猫をしつけたいときには、舌打ちをするといいと聞いたことがあります。
「こら!」というよりも、「チッ」と舌打ちをした方が効果があると言うのです。猫は威嚇されたと恐縮してしまうのかも知れません。
しかし10歳以上の老猫などに舌打ちをすると、一時的な痙攣や麻痺を起こす事もあるようです。この発作はFARSといい、舌打ちした時の音以外でも高い音(鍵がチャリチャリいう音など)でも発作がおきます。もしそのような兆候がある場合は動物病院へ受診してください。
3.猫が舌打ちしてるとき
猫が舌打ちをしたときは、あまり手を出さない方が良さそうです。猫が獲物を捕まえる前に「ケケケッ」と発してしまうようです。
そのときは興奮しているので邪魔をすると、猫パンチされたり怒られたりしてしまうでしょう。
猫が舌打ちするときは、あまり気分が良くないかもしれないので、そっとしておいた方が良さそうです。
まとめ
舌打ちすると、猫が反応することについて紹介しました。何げなく出てしまう舌打ちの音も、猫には小動物を連想したり、威嚇されたと思ってしまったりするようです。
猫を呼ぶときには、舌を鳴らすのが一般的になっています。
猫の中でご飯をもらう前だったり、遊んでもらったりするときに舌打ちすると、楽しいことがあると記憶してしまうのでしょう。
しかし、無意味に舌打ちをしても、そのうち反応しなくなることもあります。最初は興味を持って寄ってきても、何もなかったらそのうち反応すらしなくなります。
舌打ちをするのは、猫にどのように使うかを考えてやるといいかも知れませんね。
私の飼っている猫も、よく舌打ちをします。何か癖のように、しょっちゅうしている気がします。
他の猫にちょっかいを出されたときや、寝床が見つからないときなどに「チェッ」と聞こえます。やはり、少しイラッとしているのかも知れませんね。