知らなかった!?猫のヒゲの色が変わる5つの理由
1.加齢によるもの
猫の多くで年齢とともにヒゲの色が変わったり、一本のヒゲの色が部分的にまだら模様になったりします。
人間の白髪のように必ずしも濃い色から白に変わるわけではなく、どうして白いヒゲが黒くなったり一本のヒゲに複数の色が入ったりするのかは不明なのですが、猫も歳をとるとともにヒゲの色が一部変わったり、根元だけ色が変わったりするようです。
老化現象の場合には猫が7歳を過ぎたあたりからヒゲの色が変わることもありますが、個体差があり、早くから変化を見せる猫もいます。
2.栄養不足によるもの
人間が白髪になる原因に、過度なダイエットや病気などによる栄養不足があると言われています。もしかすると、猫も栄養不足からヒゲの色が変わることもあるかも知れませんね。
必要なタンパク質やミネラル不足により、色素が足りなくなり白髪になるとも言われます。
3.ストレスによるもの
猫のヒゲが過度なストレスにより色が変わることもあるそうです。
人でもストレスが多いと白髪になると言われています。ストレス状態にあると血流が悪くなり、その結果色素を作る細胞が栄養不足となるとか、自律神経の乱れから、または免疫反応によってなどと、ストレスが白髪の原因となるメカニズムについては色々な説があるようですが、もしかしたら猫でもストレスがヒゲの色が変わる原因になるのかもしれません。
4.病気によるもの
猫の皮膚炎や皮膚病による色素細胞への影響により、ヒゲの色が変わることもあるそうです。猫のヒゲの根本には血管があり、そのような病気がヒゲの根本の血液循環や色素を作る細胞そのものに影響を及ぼしているのかもしれません。
あまり多くは見られない原因かと思います。
5.遺伝によるもの
猫のヒゲの色が変わる原因として、遺伝的なものがあると考えている人もいるそうです
被毛の色や目の色は遺伝によって決められていること、またその遺伝について多くのことが分かっていますが、どうも被毛や目の色とは違ったメカニズムで決まっているらしいヒゲの色の変化については、まだ詳しく分かっていないそうです。しかし被毛の色や品種によってヒゲの色の変化にも遺伝的なものがあるのかもしれません。
特に若い猫のヒゲの色が変わるのは、遺伝的要素によるもの、と考えられるかもしれません。
猫のヒゲの豆知識
ヒゲの生えている部分
猫のヒゲは口の横だけではないのです。
ヒゲは、頬、目の上、目の横、あごの下、鼻の横、に生えています。また、前足の肉球の上あたりに生えているのもヒゲと言われるようです。猫のヒゲの生えている箇所により、それぞれの働きがあるようです。
猫のヒゲはむだ毛ではない
ヒゲは専門的には触毛と言われ、センサーになる感覚器官です。
神経と筋肉が根本に通っついているヒゲは動かすことができます。猫のヒゲは非常に敏感なセンサーで、わずかな接触や空気の流れすらも感知し危険や障害物などを判断しています。温度や湿度の変化も感じていると言われていますし、また感情によってもヒゲの向きが変わったりと、ヒゲにはたくさんの役割があるのです。
猫のヒゲは抜ける
たまに猫のヒゲが床に落ちていたりしませんか?
猫のヒゲも被毛と同様に抜けかわります。しかし抜けかわりの頻度は被毛よりとても少なく、もし猫のヒゲがよく抜けていたら、ストレスや病気の可能性もあるのです。ヒゲが抜けすぎたり、新たに生えなかったりするのは何か原因があるようです。
猫のヒゲはストレスを感じやすい
猫のヒゲはとても敏感なようです。ヒゲが汚れたり濡れたりするのを嫌がります。ご飯を食べるときは、ヒゲは後ろに向いています。
根本に神経と筋肉があるヒゲはその向いている方向が感情の表現であることもあります。猫がリラックスしている時はヒゲは少しダランと横に広がっています。興味を持って何かに近づいたり周囲の情報を集めながら歩いている時は、ヒゲは少し前を向き大きく広がっています。恐怖や不安があって警戒している時は、ヒゲは後ろを向き、警戒度が増すほどより後ろに向いて顔にぴたっと沿うようになります。
猫はヒゲが頻繁に何かに接触しているとにストレスになることがあるので、ご飯を食べたり水を飲んだりする時にいつもヒゲが食器にぶつかっていることがないように、フードや水飲みの器に注意してあげた方が良いでしょう。
まとめ
猫のヒゲの色の変化は人間で言う白髪のようなものでしょう。個体によってヒゲの色の変化の仕方はも違います。
猫はヒゲだけでなく、毛の色も変わることがあります。それは年齢やストレスや栄養などが関係しているのでしょう。
猫のヒゲの色の変化の原因ははっきりしていませんが、猫のヒゲの色が変わっても、ヒゲがなくなるほど多く抜けたり他に猫の様子に変化がなければ問題ないと考えられます。