猫が声変わりする年齢
猫も声変わりする?
人間の場合、大きくなるにつれて声は変化していきます。特に男性の場合は変声期があって声変わりします。また、老人になるとしわがれたような声に声変わりする人も多いです。それでは猫の場合はどうでしょうか。実は猫も声変わりをします。
猫の声変わりは1~2歳頃
子猫の時は「ミーミー」といった高い声で鳴く傾向にありますが、1~2歳頃にかけて徐々に声が低くなり、一般的な「ニャー」という成猫らしい声に声変わりしていきます。
ただし、猫によっては声変わりの変化が少ない場合もありますし、ドスのきいたような声に変わる場合もあるため、全ての猫が一般的な猫の鳴き声になるとは限りません。ちなみに、メス猫よりもオス猫の方が声に大きい変化が見られやすいです。
成猫は声変わりをする?
成猫になってからも声変わりをすることはあります。具体的にどのような場面で声変わりをするのか、以下の項目にまとめたのでよかったら参考にしてみてください。
体が大きくなった、もしくは肥えた場合
体の大きさによって猫は声変わりする場合もあります。一般的な猫よりも大きい体型になる品種や、肥満になっている猫は、体の大きさとともに声帯の大きさが変わることもあるのです。
そのため、体が太ったのと同時に声変わりをしたという猫もいます。人間も体型が変わったことによって声変わりすることがあるので、その点については猫も同じといえます。
去勢手術で猫が声変わりする
去勢手術をする前は低い声だったのに、術後に高い声へと声変わりすることもあります。ただし手術後の声変わりは、猫によって個体差があるので、手術をしても声が変わらない猫もいるようです。
また、術後はストレスや疲労が溜まっているせいで、声変わりしたようにかすれた声を出すこともあります。中にはほとんど鳴き声を出さなくなる猫もいますが、術後の傷が回復すると同時に声の調子も戻ってくるので心配する必要はありません。
もし、いつまで経っても調子が戻らないようであれば動物病院で診てもらいましょう。
発情期で猫が声変わりする
そして発情期も猫が声変わりをする時期のひとつです。「マオーン」といった甘えた声を出すことが多くなり、比較的低い声で鳴く傾向にあります。
異性にアピールするためにこのような声を発しており、発情期が終わった猫は通常の「ニャー」という鳴き声に戻るため、一時的な声の変化といえます。
老猫になった場合
老猫になると声が掠れてくる猫もいます。また声変わりではありませんが、老猫がかかりやすい「認知症」などの病気になると、大声で鳴くといった症状が出やすいです。
何度もしつこく大きな声で鳴いたり、抑揚のない鳴き方をしているようであれば、声変わりではなく認知症にかかっている可能性があります。そのため、老猫を飼っている場合は声の変化も含め、体調に異変がないかこまめにチェックしておきましょう。
病気や体調不良の場合
体調不良を起こしていたり、病気にかかっている場合、掠れた声やガラガラ声になってしまうことがあります。猫風邪や咽頭炎、気管虚脱などの病気になっていると声に変化が出やすいです。
またストレスも声が変わってしまう原因のひとつです。「新しいペットや住居人が増えた」「引っ越しをした」「模様替えをした」「騒音がするようになった」など環境の変化があると、猫によってはストレスを感じることがあります。
大抵の場合は環境に慣れてしまえばストレスは解消されます。しかしストレスに弱い猫や、大きなショックを受けた場合は、ストレスのせいでからだが弱ってしまうこともあるため、長引くようであれば病院で診察してもらうことをおすすめします。
まとめ
猫も人間と同じように、時期によって声変わりがあります。
一時的なものや、からだの成長が要因で起こる声変わりについては、さほど心配する必要がありません。
ただし、なかには病気のせいで声変わりしている場合もあるため、猫の様子をこまめに観察しながら判断をしましょう。