地震を怖がる猫を落ち着かせる方法!飼い主がとるべき行動は?

地震を怖がる猫を落ち着かせる方法!飼い主がとるべき行動は?

地震による揺れに恐怖を感じるのは、私たち人間だけではありません。愛猫が地震を怖がる場合、一体どのような対応をすれば良いのでしょうか?この記事では、地震が起きたときの対処法とストレスがかかったときの猫の行動、普段の備えについて解説します。

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地震を怖がる猫を落ち着かせる方法

布団に包まる猫

地震を怖がる猫を落ち着かせるには、主に以下4つの方法があります。猫にとって安心できる環境を作り、少しでも猫の不安や恐怖心を取り除いてあげましょう。

なお、これらの方法による効果は個体差があり、すべての猫が必ず落ち着けるというわけではありません。実際に行う際は愛猫の様子をよく観察し、かえってストレスを与えていないかどうか確認するようにしてください。

お気に入りの毛布やタオルで包む

猫が普段よく使っている毛布やタオルを使って、猫の体を優しく包んであげましょう。

猫は体をすっぽり包まれると隠れている気分になるため、不安感が和らぎ、安心しやすくなります。嫌がらないようであれば、頭から毛布をかぶせてあげると、暗さと狭さで更にリラックスできるかもしれません。

猫を優しく持ち上げて体を揺らす

地震の揺れが続いているときは、「意図的に猫を揺らす」のも効果的です。猫の体を持ち上げて揺らすことで、「この揺れは飼い主によるものだから安心」と錯覚させるのですね。

この方法は個体によって効果の差が大きいため、まず一度試してみて、効果の程度を確認すると良いでしょう。

優しく声をかける・撫でてあげる

猫が不安そうにすり寄ってきたら、優しく声をかけたり、撫でてあげたりしてください。猫に不安が伝わらないよう、声かけはできるだけ普段通りに、落ち着いた声音で行うのがポイントです。

撫でる際も徹底して穏やかに、猫が気持ち良いと感じるあご下や頬、眉間などを中心に触ってあげましょう。

キャリーバッグに入れる

猫を安心させるため、普段使っているキャリーバッグに入れるという方法もあります。猫には狭くて暗い場所を好む本能があり、キャリーバッグは猫を落ち着かせるのに最適なアイテムといえるでしょう。

キャリーバッグ自体にトラウマや怖い印象がないというのが前提ですが、ぜひ試してみてくださいね。

なお、キャリーの上からタオルをかけて視界を遮ってあげると、目隠し効果で更にリラックスできるでしょう。ケースのなかには、猫が普段から使っている毛布やクッションなどを入れてあげるのも効果的です。

地震によるストレスで現れる猫の行動

隠れる猫

猫がストレスを感じた場合、様子や行動にはさまざまな変化がみられます。以下は、猫がストレスを感じた際に現れる主なサインです。

  • 飲水量が減る
  • 攻撃的になる
  • 食欲がなくなる
  • 下痢や嘔吐をする
  • 隠れて出てこない
  • 寝ている時間が増える
  • 常にくっついて離れない
  • 毛づくろいの頻度が増える
  • いつもと違う場所で爪を研ぐ
  • トイレ以外で排泄をする(粗相)
  • 急に走り回ったり、低い声で鳴く(夜間に多い)

地震をはじめ、雷や台風などの自然現象は、猫にとって身の危険を感じるもの。強い恐怖心やショックから一時的に攻撃的になったり、隠れて出てこなくなったりする猫は、けっして珍しくありません。

デリケートな性格の猫では、過度なストレスによって体調を崩し、嘔吐や下痢などを引き起こすこともあるでしょう。

ちなみに、猫には地震予知の能力があるといわれています。猫の鳴き声がいつもと違っていたり、落ち着かない様子だったりするときは、地震の前触れとも言われています。

猫が外に出ようと必死になったり、高いところに逃げようとしたりしたら、地震に注意したほうが良いかもしれません。

地震の際に飼い主ができること

人間の手に触る猫

地震が起きたとき、第一に飼い主がすべきことは「猫の安全確保」です。

猫にとって地震は恐怖の対象であり、一刻も早く逃れたいもの。猫が思わぬ事故やトラブルに巻き込まれないよう、地震の際は以下の対策を徹底することが大切です。

ここでは、地震の際に飼い主ができることを大きく4つに分けて解説します。

猫の脱走経路をなくす

もっとも大切なことは、猫の脱走経路をなくすことです。避難経路以外の窓や扉はすべて閉め、猫が外に出ないようにしてください。

万が一窓ガラスが割れてしまった場合に備え、猫はできればキャリーケースに入れておくのが安心です。

なお、大きな地震発生時は、猫の脱走が頻発します。猫には危険から遠ざかろうとする本能があり、地震発生時に外へ逃げ出してしまうケースも少なくありません。

特に完全室内飼いの猫が脱走した場合、二度と自宅へ戻れなくなったり、外で怪我をしたりする可能性が高いでしょう。愛猫が思わぬ危険にあわないよう、まずは家中の脱走経路を無くすことが大切です。

落ち着いて行動し猫にパニックを起こさせない

地震による揺れや地響きは、猫の感覚を敏感にさせます。そんなときに、飼い主が過剰に怖がって騒いでしまうと、猫の恐怖心はピークに。部屋中を走り回って暴れたり、パニックで飼い主を攻撃してしまったりと、大騒ぎになりかねません。

大きな地震発生時はどうしても慌ててしまうものですが、猫に余計なストレスを与えないよう、落ち着いた行動を心がけましょう。

むやみに触らない

猫が警戒した様子のときは、無理に触らないことも大切です。怖がっている猫を無理に触ると、血が出るほど咬まれたり、引っかかれたりする恐れがあります。

なかには、地震の恐怖を飼い主のせいと考え、過剰に攻撃的になる猫もいるため、接する際は要注意です。あちらからすり寄ってきた場合は普段通り接して構いませんが、そうでないときは、そっとしておくのがベストです。

身を隠す猫を見守る

猫は気持ちを落ち着かせたいとき、押し入れやベッドの下など、暗くて狭い場所に引きこもります。危険がなくなるまではじっと身を隠し、安全と判断するまではけっして出てこない猫も珍しくないでしょう。

猫が隠れるそぶりを見せたり、すでに人目につきにくい場所に隠れたりしているときは、無理に引っ張り出さないこと。猫に負担をかけないためにも、猫自身が安全と判断するまではけっして無理をせず、そっと見守る姿勢が大切です。

地震に備えて準備しておくこと

キャリーに入る猫

日本は世界でも有数の地震大国であり、地震自体は珍しいことではないでしょう。小さな地震を含めると、一日当たり3~4回の割合で起こっているといわれるほど、地震の頻度は高いのです。

いつどこで大きな地震が起こるか分からない中、愛猫の命を守るためには、いざというときの備えが欠かせません。ここでは、猫と暮らす方が地震前に備えておくべき地震対策や、必要な避難グッズについて解説します。

マイクロチップや首輪で迷子対策

どんな対策をしていても、愛猫が脱走してしまうリスクはゼロではありません。窓やドアが壊れる、家が倒壊するなど、思いがけず愛猫と離れ離れになってしまう可能性は十分考えられます。

万が一迷子になってしまった場合に備え、愛猫の首には連絡先を書いた首輪や迷子札を付けておくと良いでしょう。

また、マイクロチップを挿入しておけば、専用の読み取りリーダーで個体の識別が可能です。首輪や迷子札が外れてしまう可能性を考えて、災害時の迷子対策にはマイクロチップとの併用が理想的。

愛猫と再開できる可能性をできる限り高めるためにも、迷子対策は徹底して行ってくださいね。

食器や本など小物類の落下対策

気軽にできるものとしては、食器や本など、小物類の落下対策があります。本棚の場合は、棚の下にストッパーをつけたり、落下防止のテープを使ったりして、本の落下を防ぎましょう。

食器の下には滑り止めマットを敷き、少々の揺れでは落下しないように工夫すること。扉が付いている食器棚であれば、扉が開かないよう、普段から紐で結んでおくのも効果的です。

家具類の転倒防止、ガラスの飛散防止対策

猫と人間、両方の安全を守るため、家具の転倒防止や食器棚などのガラス飛散防止も欠かせません。例えば、タンスなどの大型家具は家具と壁をネジで固定したり、ベルトやチェーンを使って家具と壁を固定するなど。

賃貸の場合は、家具転倒防止用のつっぱり棒で家具と天井を固定し、地震が発生しても倒れてこないような工夫をしましょう。高さのあるキャットタワーには、念のため下にすべり止めマットや耐震マットを敷いておくと安心です。

万が一家具が倒れて窓を突き破った場合に備え、ガラスには、飛散防止フィルムを貼っておいてくださいね。

猫をキャリーバッグやケージに慣らしておく

建物に倒壊の危険があった場合、避難を余儀なくされることもあります。普段から猫をキャリーバッグやケージに慣らしておけば、避難所でも落ち着いて過ごせるでしょう。

猫の場合、避難所ではケージに入ったまま生活することが多いですが、念のため猫用ハーネスに慣らしておくと安心です。

猫用の防災グッズを用意

避難所生活になった場合に備え、猫用の防災グッズも用意しておきましょう。避難所にペット用の支援物資が届くまでには5~7日以上かかるため、フードは最低5日分が必要です。

いざというときに困らないよう、持ち運びが楽な簡易トイレや猫砂など、必要最低限の防災グッズを揃えておいてください。

<避難時に必要なもの>
  • 食器
  • フード
  • ゴミ袋
  • 迷子札首輪
  • ワクチン証明書
  • キャリーバッグ
  • 薬(飲んでいる場合)
  • トイレ用品(簡易トイレ、猫砂)
  • 猫の写真(迷子時の捜索用として)

なお、地震発生時は玄関から出られるとは限りません。災害時の備えは複数の場所に用意しておくと、いざというときスムーズに持ち出せます。ペット用の備蓄と一緒に、飼い主が履く靴も用意しておくと良いでしょう。

猫を連れていける避難所を調べておく

避難所によってはペットの受け入れ態勢が整っておらず、同行避難ができない場合もあります。避難所には動物が苦手な人や動物アレルギーの人もいるため、猫を連れて入れないケースもあるのですね。

連れ込むことはできても、同じ空間で生活はできないなど、同行避難が可能な避難所であっても、利用時のルールはさまざまです。最寄りの避難所はペットの扱いをどのようにしているのか、前もって確認しておくと、いざというときに安心です。

まとめ

怯える猫

私たち人間以上に、猫は地震に大きな恐怖を感じます。地震発生時は恐怖から動けなくなってしまったり、パニックになって暴れてしまったりすることも珍しくないでしょう。

愛猫が地震を怖がっているときは、猫が落ち着ける環境を用意し、できるだけ普段通りふるまってくださいね。

また、地震の被害を抑えるには、家具の転倒防止対策やガラスの飛散防止対策なども重要です。避難が必要になった場合に備えて、最寄りの避難所のルールを調べたり、猫用の防災グッズもそろえておくと良いでしょう。

いざというときに愛猫を守れるのはあなただけです。ぜひ今日からできることを実践し、もしもの時に備えてはいかがでしょうか?