猫の「自由気まま」な性格の謎!

猫の「自由気まま」な性格の謎!

「自由気まま」は猫の魅力の一つですが、飼い主からすると寂しいと思うこともあるのではないでしょうか。ですが、なぜ気ままなのかを知ると、猫がもっと魅力的に感じるようになりますよ。

なぜ猫は「気まま」なのか

背中を向けて座る猫

猫の魅力には「自由気ままなところ」や「ツンデレ」といったものがあります。猫らしさを表現するのにはぴったりな言葉ですが、初めて猫を飼育し始めた人は少し戸惑うこともあるのではないでしょうか。特に、犬の飼育経験があっても猫は初めてという人はその性格の差に驚くかもしれません。

猫は単独で行動する生き物で、縄張りを持ちます。そのため、すぐに逃げられるようにと他の猫や人間と距離を置いています。人に近づくのはごはんが欲しいときや撫でてほしいとき、トイレ掃除をしてほしいときなど何か要求があるときだけです。こういった行動が「気まま」に見えて飼い主としては少し寂しく感じてしまうのでしょう。もちろん、人間が大好きでいつも一緒に居たがる猫もいますが、猫の歴史などを知ると見方が変わってくるかもしれません。

猫の歴史

猫と時計

猫の祖先

猫の祖先のリビアヤマネコやヨーロッパヤマネコも現代の猫と同じく単独生活をし、縄張りには他のヤマネコを入れることはなかったそうです。ですが、遺跡などから9500年前には人間と一緒に生活をしていたとされています。

家畜としての猫と犬の歴史の違い

猫も犬も野生での生活から家畜になりました。犬は仕事をさせるために人間に選ばれましたが、それは犬がもともと群れで生活をし、群れの中で順位を決めるなど社会性があったためできたことです。

それに対し猫は、群れを作らないことや人間が用意する当時の食事では栄養が足りなったことなどから家畜に適した性質を持っていませんでした。なぜ猫が家畜となったかというと、人間の側にいる方が寝床の確保、残飯、天敵が来ないなど猫にとって都合が良かったからなのです。この理由だけでは「自由気まま」という印象ですが、住居や倉庫のネズミを捕る仕事をすることや、かわいいと思われるようにするなど、自ら家畜となることを選んだとされています。「気まま」という性格と「賢さ」という性格で生き残ったと言えるでしょう。

気ままな猫が持つ社会性

鼻をつけてあいさつする猫2匹

気ままな性格とはいえ、猫にも社会性はあります。縄張りは他の猫と共有している部分もあり、同じ縄張りで生活する顔なじみの猫とあった場合は、目を合わさないというのがルールです。不要なケンカを避けるために猫社会にはルールが存在しています。仲の良い猫と会ったときは鼻と鼻を合わせてあいさつもします。

「自由気まま」の別の見方

庭木の幹から覗く猫

猫の自由気ままな性格は、別の言い方をすれば「無理をしない」ということです。猫と生活をしているとよくわかりますが、行動に好き嫌いがはっきり出ています。撫でようとしても「嫌だ」と感じたら甘噛みをしたり逃げたりします。寝床や食料の確保、天敵から身を守ることなど、1匹で行うのが大変なことも無理をせずに人間に近づいたことで安全を得ることができたとも言えます。

こういった猫の無理をしない生き方を題材にした本もたくさん出ていますよね。猫の自由気ままな性格は、人間のお手本にもなるんですよ。

まとめ

あくびをする猫

自由気ままな猫の性格、分かってはいてもちょっと寂しく感じてしまうかもしれません。ですが、猫はその性格と賢さを併せ持ったおかげで生き延びることができた歴史があります。また、無理をしない生き方が私たち人間の生き方にもヒントをくれることもあるのです。寂しいと感じる愛猫の気ままな行動も「尊敬」に変わるのではないでしょうか。

スポンサーリンク