猫の目がしょぼしょぼする原因
1. 眠いから
猫は眠気がくると、目をしょぼしょぼさせるようにします。くっきりした目が潤んできたりタレ目やツリ目になってきたりします。次第に目の内側の瞬膜が出てくるので、白目をむいているかのようにも見えます。
2. 眩しいから
猫は我々と同じように、暗いところから明るいところに来ると、目をしょぼしょぼさせることがあります。照明の光や太陽の光を直接目に受けるので「眩しいにゃ」と目を細めてしまいます。あまりに眩しさを感じると、手で目を隠すような仕草をします。
3. 緊張している
猫は緊張や恐怖を感じると、目をしょぼしょぼさせることがあります。危険を感じる何かに遭遇したときに、警戒心から目の大きさが変わってしまいます。飼い主さんに叱られると、緊張してしまい目を細めて「反省してるにゃ」と言う表情を浮かべます。
4. 怒っている
猫が相手に何かイライラしたり、機嫌を損ねることがあったりすると、目を細めながらしょぼしょぼさせます。しつこくされるのを辞めてほしいときや、怒りが興奮状態になってしまうと「怒ってるにゃ!」と目で合図します。
5. 満足感
猫がリラックス状態のときは目を細めます。ご飯の後や、飼い主さんの膝の上で撫でられて満足そうにしています。気分が良い、安心、要求が満たされたときに、満足感から目をしょぼしょぼさせるようです。
6. 愛情表現
猫の目がしょぼしょぼしているのは、瞬きをしているからでしょう。これは、好きな人への愛情表現です。優しい表情を見せてくるのは、敵意がない証拠で「好きだよ」「信頼しているよ」と言う気持ちを伝えているのでしょう。
7. ピントを合わせようとしてる
気になるものを発見したり、集中してみたいなどと思ったりしたら、しょぼしょぼさせるような目をすることがあります。これは、近くにあるものにピントを合わせるためです。
猫は、近いものや止まったものを見るとボヤけてしまいます。そのため、耳と脳に神経を集中させて、的だけにピントを合わせようとするようです。
8. 目に痛みや違和感がある
猫が目をしょぼしょぼさせたり、細めたりするのは、痛みなどの感情からくる場合もあります。目に傷があったり、炎症が起きていたり、目に違和感があるのでしょう。
目にゴミが入ってもしょぼしょぼさせますし、目の病気が原因でしょぼしょぼさせることもあるので、注意してあげなければいけません。
猫が目をしょぼしょぼさせる病気
傷ついた
猫が目をしょぼしょぼさせるのは、目の中に傷があるからかも知れません。人間の目で見ても気づきにくい場合がほとんどです。猫同士のケンカや何かにあたってしまったりすることが原因で眼球を傷つけてしまうことがあります。涙が出たり、目を痛そうにしていたりするときは目の中に注意してみましょう。
結膜炎、角膜炎
目の結膜、角膜に炎症が起こるとしょぼしょぼさせます。目から大量の涙や目ヤニが出ることもあります。膜に炎症がおこってしまうのは、ケンカなどの外傷だったり、猫かぜのウイルス感染が原因だったりで発症するようです。猫の目や周りに異常がないかをよく観察してみましょう。
ぶどう膜炎
目のぶどう膜(脈絡膜、毛様体、虹彩の総称)が炎症を起こしてしまうと、ぶどう膜炎を引き起こしてしまうこともあります。目をしょぼしょぼさせたり、充血や眼球が白く見えたり、痛みを伴うこともあるそうです。ぶどう膜炎を発症するのは、猫エイズや猫白血病ウイルス感染、全身感染などが原因とも言われています。猫の目の色をよく確認してみましょう。
アレルギー
目を開けにくそうにしたり、しょぼしょぼさせたりするのは、アレルギーからくる場合もあります。結膜炎のように、ウイルスや細菌感染などが原因になったり、アレルギーを伴っていたりするのが原因と言うケースもよくあります。アレルギーには、病気のほか花粉、食べ物、ホコリなども考えられるでしょう。
まとめ
猫が目をしょぼしょぼさせる理由について、心理と病気を紹介しました。大きく綺麗な目をしょぼしょぼさせるのは、リラックスしていることもあれば、恐怖に感じていることもあるようです。また、痛みや違和感からしょぼしょぼさせる場合もあるようです。
猫が目を細めているときは、猫の心理状態からくるものなのか、病気からくるのかを確認しないといけません。見てわかることもあれば、見過ごしてしまっていることもあるので、気になれば病院に行って調べてもらった方が安心かも知れません。