『紫外線対策』が必要な猫の特徴3選

『紫外線対策』が必要な猫の特徴3選

紫外線は、人間だけではなく猫に対策が必要なようです。我々が、お肌が焼けないように日焼け対策をするように、猫にも日焼けや紫外線の対策が必須なのです。中でも注意していかないといけない猫種がいます。その猫の特徴と、危険な理由や対策にもふれていきましょう。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

紫外線に弱い猫の特徴

1 白い被毛

白い猫

真っ白の毛の猫、白い毛のある猫と言うのは、メラニン色素が薄いのです。メラニン色素が薄いと言われている猫は、メラノサイトが少なく紫外線を浴びるとダメージがでてしまいやすいそうです。メラニン色素は、紫外線から皮膚を守ろうとする役目があるのです。白い猫の中でも、青い目をした猫は、メラニン色素が弱いのでとくに注意が必要だとも言われています。

2 短毛

こちらを見つめる猫

世界の猫種を見れば、被毛の量や長さなど多くの種類がありますよね。紫外線対策が必要な猫、紫外線に弱い猫は、長毛種よりも短毛種。長毛種の場合は、ふさふさの毛が紫外線を防御してくれるからなのだそうです。短毛の猫は、太陽などの直射日光を浴びたとき、紫外線が皮膚に到達する確率が高いです。そのため、皮膚にダメージを受けやすく、日焼けの原因にもなるのでしょう。

3 被毛が少ない

スフィンクス

被毛が全くない猫はいないのでしょうが、薄いうぶ毛のような毛が生えている程度の被毛の少ない猫がいるのです。よく見ないとわからないので、毛がない猫と言われています。

毛のない猫として有名なのは、スフィンクス、ドンスコイ、バンビーノ、ピーターボールドなどでしょう。こう言った被毛の少ない猫は、紫外線から守る毛が少ない事や、日光による日焼けから色素沈着や皮膚炎のリスクは高まると言えるのでしょう。

紫外線対策が必要な理由

陽に当たる猫

日光性皮膚炎

紫外線対策が重要になるのが、「日光性皮膚炎」という紫外線をたくさん浴びると発症してしまう皮膚の病気を防ぐため。

耳、鼻、目と言った毛の少ない部分や、顔のまわりに赤く炎症をおこします。悪化していくとフケ、かゆみ、脱毛と進行します。痒みがひどくなると噛んだり舐めたり、引っ掻いたりすることで出血やただれなどを引き起こす状態にまで悪化する可能性があるところです。皮膚が過敏な猫、紫外線に弱い猫などは、特に日光性皮膚炎に注意しないといけません。

扁平上皮癌

紫外線を浴びることで扁平上皮癌になる率が高くなる猫もいます。外に出ることが多く、被毛が白い猫は「耳の先端」や「鼻の上(鼻梁)・鼻の毛の生えていない部分」などにじくじくした潰瘍ができることがあります。これは扁平上皮癌で徐々に症状がひどくなり耳介の切除が必要になることもあります。たとえ年齢が若くても安心は出来ません。

徐々に皮膚にできる潰瘍や、厚いかさぶたのようなものから排膿がおきたり膿、腫れが酷くなります。何度も潰瘍ができたり、皮膚が再生できない状況は危険と言えるのです。

紫外線から猫を守ろう

UV対策

サングラスをかけた猫

猫をお外に出さないのはもちろんのこと、家の中でも対策しましょう。外を眺めるのが好きな猫は多いので、窓際や陽のあたる場所に注意していきたいものです。日差しを遮るカーテンや、窓にUVカットフィルムを貼るなどして対策しましょう。紫外線は、夏に限らず年中あるものなので窓にはとくに注意して下さい。

皮膚のチェック

くつろぐ猫

毛の少ない多いは関係なく、日頃から皮膚のチェックはして行くようにしましょう。

毛の少ない猫や皮膚の弱い猫もいますので、皮膚のケアに注意しないといけません。耳の毛の少ない場所、顔のまわり、被毛で覆われた皮膚をこまめに確認するようにしましょう。

まとめ

緑のベンチで寝る猫

紫外線対策が必要な猫の特徴をあげました。紫外線対策は、どの猫にでも必要と言えるのでしょう。中でも、白い猫、毛の少ない猫、短毛の猫では要注意です。外にいる猫もそうですが、紫外線は家の中でも浴びてしまいます。直接紫外線を浴びないように心がけて予防対策をしていきたいですね。

こまめに猫の体をチェックしながら、少しでも気になれば、早めに病院で診てもらうことをおすすめします。

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