愛猫の健康チェック
チェック1. ボディ全体
愛猫とのスキンシップはとれているでしょうか?スキンシップは信頼関係を深めるだけでなく、健康状態を把握するのにとても大切になります。愛猫の健康を管理する為にも、全身を触って見るようにしましょう。上から下まで毛並みに沿って体を触った時に、首、お腹、おしりの脂肪やたるみ具合を確かめたり、しこりがないかと言うのもチェックするようにしましょう。また、猫の体温がいつもと変わりないか、触って痛がるところはないかも確認しましょう。
チェック2. 排泄物
愛猫の排泄物は、毎日チェックできるポイントです。つまり、体調の変化は排泄物でわかってしまうのです。きちんと排泄ができているか、排泄物の、量、色、におい、回数をチェックしましょう。
猫は、泌尿器系の病気を発症しやすい生き物ですが、尿だけでなく下痢や便秘がないかなど排泄物にも注意して、消化器系に問題がないかも確認しましょう。
尿の色からは、出血の有無や尿の濃さが推測でき、尿のにおいからは尿路感染に気付けることがあります。1回の尿量が少なければ膀胱炎が疑え、1回の量や1日の尿量が多ければ腎機能の低下や糖尿病が気になります。
尿中に結晶がある場合には、トイレシーツの上や雄だったらペニスの周囲にキラキラとした結晶が見える場合もあります。猫に多い尿路結石症では尿のpHをコントロールすることが重要ですが、色の変化によって尿のpHが分かる猫砂やペットシーツ、猫砂に混ぜて使う商品なども売られています。
チェック3. 耳
愛猫の耳の外側と内側をチェックしてみましょう。赤くなっていたり、カサブタができていないか、痒そうにしていないかを確認しましょう。耳あかにも注意が必要で、においがしたり、大量の耳あかがあるのはいけません。猫が、耳を気にする仕草をしている時は注意してあげましょう。
チェック4. 目
愛猫の目は、透き通って輝いて見えますか?目の状態が健康かどうかチェックしましょう。
目に問題がある場合、涙目、充血、白く濁る、大量の目やに、瞬膜が目立っているなどが起こります。猫の目に異常がある場合は、目の病気か体の何処かに異常があると考えられます。
目やにが出ていれば、コットンなどで傷付けないように拭き取るようにしましょう。
チェック5. 鼻
愛猫の鼻をチェックしましょう。鼻水がでていないか、くしゃみ、鼻血、鼻づまりがないかを確認しましょう。
猫の鼻の状態には個体差や季節、環境での違いもありますので、普段から鼻の状態を知っておく必要があります。鼻が乾燥している場合でも、睡眠中ならよくあることです。意外と見過ごしてしまう鼻もしっかりチェックしていくようにしましょう。
チェック6. 口
愛猫が健康ならば、歯が白く、歯茎もピンクで口臭も気にならないでしょう。しかし、口腔内に問題があると、口臭があったり歯や歯茎の状態が悪くなります。
歯茎が赤く腫れていれば、口内炎や歯肉炎、白っぽいなら貧血気味の可能性もあります。愛猫の口を開けて歯茎の色、歯がぐらついていないか、出血がないかを見ましょう。そして、よだれがでていないか、口臭はないかもチェックしましょう。
チェック7. 被毛
私もよくするのですが、猫の被毛のチェックで健康状態もある程度わかります。毛艶が悪くてパサパサしている時は、ストレスや栄養不足、体調が悪いなどが考えられます。
猫の被毛は、毎日変わるくらい健康と連動しているのでしょう。毛艶もありフサフサしているのは「健康だなぁ」と安心させられます。また被毛が乾燥していたりフケが多く出ていたり、皮膚に湿疹や傷がないか、脱毛していないかなどにも注意しましょう。
チェック8. 行動・食欲
愛猫の行動がいつもと違う時ってありませんか?もちろん、どれだけ飼い主さんが猫の行動を把握していても、それと違う行動を起こす事もあります。何となく元気がないように見える日、ご飯を残す時、遊びたがらない日、甘えてこない時などもあると思います。
その時の気分なのか、体調不良なのかを見極める判断材料が必要です。猫の行動が極端にいつもと違うわないか、それが長く続いていないか、他にも症状がないかをよく観察しましょう。
いつも登るところに登らなかったり、いつもと違う場所にずっといたり、トイレを失敗したりする時は、どこかに痛みがあるのかもしれません。このような「いつもとは違う」行動は、飼い主さんにしか分かりませんね。
どんな動物にとっても食欲はとても大事ですが、特に猫ちゃんでは十分に食べられない時間が数日続くと、もとの病気が何かに関係なく肝臓に悪影響があるそうです。
食欲がない日が続いてしまったら、原因となっている病気の治療とともにしっかりと食べさせてあげることが重要なので、動物病院を受診しましょう。
まとめ
猫の健康度を確認するチェック項目を紹介しました。何気なく毎日過ごしている中で、愛猫の健康状態が気になる事もあります。日頃から愛猫と、どう接しているのかも大きなポイントとなります。体調を崩し始めても飼い主さんが気づかず、病気が悪化してからようやく気づかれることもあるそうです。愛猫が苦しんでから対処するのではなく、常日頃から健康状態に注意していくように心がけましょう。